俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●方法俳句005・音の物質化01・中村草田男

2010-08-26 07:33:35 | 方法俳句

●方法俳句005・音の物質化01・中村草田男

 

目に見えない抽象物を、俳句はときどき物質化したりします。俳句は「眼前」の具象物を好む文芸ですが、「光」や「音」や「声」なども、あえて物質化したりします。それが「物質化」という方法です。ほとほと俳句とはおそろしいものです。ひぐらしの鳴き声さえ、鋭利な突起物として林立させてしまうのです。

○「会へば兄弟(はらから)ひぐらしの声林立す」(→中村草田男03)

季語(ひぐらし・秋)

遠い所にいる兄も、久しぶりに会えば兄弟にもどります。おりしも蜩の声が聞こえてきます。

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