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Vector Magic~虹の架け橋~

森山和正の司法書士受験生応援サイト

森山マジック技あり三部作完成

吾日三省吾身

2016-07-29 | 日記
論語です。

吾れ日に吾が身を三省す。

書き下すとこんな感じ。
漢文も英語と同じで5文型があり,これはSVOですね。
吾がS
日が副詞
三省がV
吾身がOですね。
大学受験生のときに「ガッツ漢文」で仕入れた古い知識ですので,間違っていないかな?

自分の行動を振り返って一日三回は反省するということです。

僕自身,三省どころか,「こう説明したほうがよかったな」「今の相談ベストな回答だったかな」とか反省することばかりです。
情けないですが,傲慢に生きるよりはいいかなと思ったりはします。

この言葉,続きがあります。

為人謀而不忠乎
與朋友交而不信乎
傳不習乎

人の為に謀りて忠ならざるか
朋友と交わりて信ならざるか
習はざるを伝へしか

人の言葉に誘われて信義に反することをしなかったか
人を惑わせることはしなかったか

うーん,心にとめておかなければいけないですね。

さて,この論語を社名にしている出版社がありました。



暑い中,三省堂で,次回作の打合せ。

写真は三省堂の社版。
そして,
写真手前にあるのは,羽生名人の揮毫扇子。
これも「三省」と揮毫しています。
達筆で読みにくいですが,「名人 羽生善治」と署名してありますね。

右から読んで「三省」。
「省三」ではありません。十津川省三警部じゃないんですから。

しかし,外に出ると本当に暑い。
皆さま,熱中症などにご注意くださいね。

蟹川の痕跡

2016-07-25 | 日記
LEC新宿エルタワー本校に向かうのに,

西武新宿駅横の通りを歩いていると,
坂を下って,また坂を上るV字型の谷になっているのに気づきます。


これは,もしや,川があった痕跡かなと思い,
家に帰って,しばらく前に衝動買いしていた古地図の本を出してみてみると,

ズバリ的中。

昔,ここに蟹川という川が流れていたようです。
かなりの渓谷だったらしいです。

我ながらなかなかやりますね。
ブラタモリの視聴で,観察眼が鍛えられましたか。

しかも,この川,LECのあるエルタワービルあたりを起点としていたようで。
新宿から戸山公園を抜け,早稲田大学方向へ流れていたようです。
なんだか縁がありますね。

今度エルタワービルあたりにも源流の名残がないかみてみましょうか。

ポケモンGOでスマホの画面を見ながら歩いてモンスターを発見しなくても,
街歩きには新しい発見がたくさんありますね。

この時期やること

2016-07-22 | 日記
今年の本試験を受験した方は,この時期なかなか勉強する気にならない方も多いでしょう。

僕はそれでいいと思います。

メリハリが大事ですから。

直前期,本気でやったらこの時期勉強できないのは当然。

本試験前に本気でやった証拠です。

お盆前くらいまではゆっくり休んでいいのかなと思います。

その分,始めたら,集中。

それでも,この時期何か勉強につながることをしたいなという方は,
いつもと違う角度から勉強や読書をするといいと思います。

僕の書いた本でいうと,

司法書士試験すぐに結果が出る勉強メソッド55」を読んで学習法を考えておく。
勉強法が分かるだけでなく,やる気・勇気が湧いてきますよ。
来年合格するためには,これは読んでほしいと本気で思っています。

ケータイ司法書士プレミアム」を読んで,民法改正について知っておく。
債権法分野のお土産出題の予想にも使えますね。ただし,深入りは禁止。
改正の講演会にもぜひお越しください。

あたりですね。

僕の本以外では,

小説で読む民事訴訟法」を読んで民訴のイメージを作っておく。
やはり,実際の裁判を紙上体験でもいいのでしておくと違いますね。
本で得た知識を体験記憶に昇華させることができるでしょう。

会社法のみちしるべ」を読んで会社法の考え方に親しんでおく。
うすい本で,基本的ですが,会社法の考え方がよくわかって,結構おもしろい。
大塚先生は,僕の大学時代,手形法の講義を担当されていました。講義も面白かったですね。

憲法・刑法の面白い新書もたくさん出てますね。
こんなのも,なんかの役には立つこともありますが,本格的に学習を始めたらそんな時間はないですからね

「内田先生の民法」などは,この時期に完結できないので,やめておいた方がいいと思います。
上記の本は,この時期気楽に読めるという観点からの選択です。


あとは,LECの検証会やTACの姫野先生の分析会の動画を見るとか。

とにかく楽しみながら過ごすこと。
これらのことが楽しいと思えなければ,まだ休みが足りないのです。
映画を見たり,プールに行ったりして,気持ちを解放しましょう。



ケータイ司法書士プレミアム講演会
ココが知りたい改正民法! 
~今から知っておきたい債権法改正と今後の流れ ~
8/11(木・祝)
LEC新宿エルタワー本校
12:30~14:00
第1部 12:30~13:30  講演会
第2部 13:30~14:00  サイン会・即売会

嗚呼!僕の魂胆はLECに見抜かれていた!!

2016-07-17 | 日記
今までは、チケット代をLECからもらって,自分でチケットを買っていました。
そして,そのお金で飛行機のチケットを買わずに,鉄道の切符を買って,
あっちにいくにもこっちにいくにも寝台特急に乗っていました。

それが見抜かれていたようです
今回は,航空チケットそのものがLECから送られてきました

「鉄道はダメです。必ず飛行機に乗って下さい。」だって

なぜ,鉄路が許されないのか,理由は全く分かりません。
飛行機代より安くすんでいるんだし。
鉄道への偏見でしょうか。
遠方は飛行機でという常識判断からずれてはいけないということか。
だけど,ダメなものはしょうがない。

飛行機で行きます

ということで,

なにをいいたいかといえば,

出張公開講座

決定です‼︎
詳しくは後日,書きます。

9月10日(土)に熊本・福岡に行きます。

まだだいぶ先ですが,九州の受験生の皆さん,待っていていて下さいね。

少しでも力になれるようにお伺いしますね



審査請求と主権

2016-07-15 | 日記
本試験が終わって,
「祭りの後」という感じの受験界ですが,
僕のように,基礎講座を担当している講師は,通常講義をすすめているし,
基礎講座受講中の受験生は,普段のように学習を進めています。

で,昨日,不動産登記の審査請求の論点をお話ししました。

これって,御存じ,オリンピック論点で,4年おきに出題されている。
そして,改正もあったので,今年は,出るかどうかが注目されてましたが,やはり出題されている。

ということで,たぶん,来年は出題されないですよね。

そこで,問題は,基礎講座でこれを教えるかどうかです。

「過去問レベル・基礎レベル」ではあることは確実ではあるが,「来年に関しては出題可能性が低いもの」を基礎講座で教えるかどうかということです。
これは,難しい問題ですね。

実は,いろいろと情報を集めてみると,「出ないから教えない」という先生が多いようなんです。
出題可能性が少ないから教えないと。

僕は教えますから,少数派。

どちらが正解か正直わかりません。
負担はなるべく減らしてあげたいしね。
とにかく出題可能性は低いのだし。
その気持ちはよくわかります。

でも,
僕は教えます。

やはり,「基礎」ですから。
来年出題されない可能性が高いからやらなくていいというわけではないでしょう。

少ないかもしれませんが,
受験生の中には,一度あきらめて,数年たって再チャレンジする方もいるかもしれない。
その時に,そんなのきいたことがないでは困るだろうとも思うのです。

また,来年,出ないとも限らない。
万が一出たら,
検証会では,「過去問レベルですから,予想はされていませんでしたができましたね」
といわれるわけです。

出題可能性は低いけど,
「基礎」であるがゆえに,出題されたら致命傷になります。

だったら,最低限のラインはあって,それは傾向とか予想とかに流されず教えるべきだというのが僕の考えです。
そのうえで,プラスして,「今年はここがでる」という予想のほうは教えます。

土台を作る際に予想などという不安定なものに託していいのですかという問題です。
そんなもので強い土台が作れますかという問題です。
予想は強力な武器です。ただ,それはしっかりした土台があっての話しです。

もちろん,中上級講座は話が別です。
中上級はもちろん,予想・傾向を取り込むのが売りですので(だからこそ,基礎で教えておかないとというのもありますね)。

また,今年の午前の部の第2問で,
「主権」が出て,勉強をしていない(つまり教えてもらっていない)受験生が多かったようですが,
僕は正直不思議でした。
これも,憲法を勉強する際の基礎ではないかと思います。
憲法の基本書では必ず,大テーマとして取り上げられていますし,「国民主権」は憲法の柱の一つですよね。
また,僕は司法書士試験の過去問はもちろん,行政書士・予備試験・司法試験・公務員試験など,いろいろな問題も試験の研究のため,時間の許す限り,解いていますが,
どの試験でも出てるんですよね。
司法書士の過去問では出てないですが,学習対象が「憲法」である以上,「主権」はやるべきだと思うのです。

だから,僕の講義では,「主権」を教えるときに,行政書士の問題を講義中に解いてもらっていますが,
それが今年の第2問と,まったく一緒ですよね。

これも,傾向や予想とは関係ない,法律の基礎の部分でしょう。

「基礎」って,難しい言葉です。
場合によっては,悪用されます。
ただ,一つの答えはこういうことで,ごまかさず学習してしっかりした土台を作ることです。

もちろん,土台を作った後は,
傾向や予想を取り入れることは重要です。
しかし,その際に次の2点を気を付けてください。

1つめは,あまり早くから予想に拘らないこと。
この時期はきっちり学習をして,直前期に予想をもとに絞り込んでいくのがいいでしょう。

2つ目は,毎年言っていることですが,傾向は,今年の傾向だけで考えないこと。
もちろん,大きな傾向はありますので,それをとらえることは重要です。
でも,「今年こうだったから~」というのは,今年の「特徴」であって,「傾向」ではないのです。
ある年,憲法が司法試験化したと受験界では大騒ぎになりましたが,翌年は,普通の問題でした。
今年だけの問題を見て,学習法を大きく変えることをしてはいけません。

以上,もちろん,僕の個人的な意見です。
いろいろな意見もあるでしょうし,
「もっと予想を入れて絞り込め」なんて批判もされます。
参考意見の1つにしてもらえばいいですし,
これから学習を始めるかたで,講師を選ぼうとしている方は,僕の考え方を知るきっかけになるかなと書きました。お互いのために。

でも,予想のような不安定なものを土台にして受かるような生半可な試験ではないのだとは本音で思います。

さて,さて…
昨日の講義では,
審査請求を教える前に,
「来年は出ないと思いますが,教えますね」
と言ったのは,どうだったでしょうか。
やる気がなくなったかもしれませんね。
教えた後にいうべきだったか。
それでは詐欺みたいなものか。うーむ。

通常の講義は祭りの後でも淡々と進んでいるよというお話しでした。
本試験の問題はいまだに持ち歩いてにらめっこしてますが。