パパは建築家

家づくりのこと、子供のこと、毎日のこと

悪条件にこそ突破口あり

2006年06月13日 04時06分09秒 | 家づくりについて

NHKのプロフェショナルという番組に、中村好文氏が出ていた。
(4/13の再放送を見ることができました。)

中村好文氏は、「やすらぎ」や「ぬくもり」を感じる家をつくっている建築家であります。
木造の木のぬくもりを感じさせながら、スッキリとさせたデザインだ。私も、参考にさせて頂いています。

中村氏でも最初から恵まれた、環境で仕事ができているわけではない。
独立当初、無名の建築家に、設計の依頼は6年間もなかったそうだ。

私も無名の建築家、しかし1年目から依頼を頂いて、今年で5年目。多くはないが、少しずつ設計をさせていただいている。中村氏より恵まれている環境である。

さて、中村氏のような設計ができているだろうか?

「どんな家が欲しいのか、依頼者にはわからない」

とも言っていた。

確かに、お客さんは、最初は、LDKと、6帖がいくつ欲しいなどの話になってしまう。
部屋を並べただけの家は、つまらない。

家族はそれぞれ違う。それぞれの家族にあった家は、それぞれ違うのである。それを、会話の中から、見つけ出し、家族にあった家を提案するのである。

番組の中で、ある家族の設計案のできるまでを追っていた。

敷地をみた中村氏は、西側の離れたところに、公園+池が見えるので、西側にバルコニーをつけようと、提案した。

しかし、お客さんは、人目が気になるし、葉っぱも落ちるし、掃除もあまり得意でない、布団も干せない、虫がつくなど、中村氏の西側バルコニーに大きく難色を示した。また、建坪11坪のため、家族の大好きな本の置場所がないことも、問題だった。

「悪条件にこそ突破口あり」

そのあと、本好きの家族のために、リビングにライブラリー(図書館)のある家を、提案して、その家族に「この家は私たちの家です」と、言わせたのだ。

私は、中村氏でもすべて第1案から、採用案を出していないことに感動した。難色を示されたあと、家族のため、試行錯誤する。

私たち現実がそうなのである。お客さんのため、お客さんが思ってもいないような、その家族にあった家を提案する。そして、感動していただく。設計していて大変うれしいときです。

私も急がず、ゆっくり、それぞれのお客さんにあった家をつくっていきたい。

人気blogランキングへ
だだいま80位くらい クリックお願いします

VANX1級建築士事務所HPへ
富田町の家、見学希望の方は、メールをください。


最新の画像もっと見る