以前、「ネット上で見かけた笑えるテキスト」を紹介したことがある。
そのときも書いたことだが、基本的にネット空間は「何でもアリ(!)」。
“プロのモノ書きの原稿”から“ちょっと電波な人の独り言”に至るまで
すべてが“等価”……要するに「同じもの」として画面に表示されている。
(ま、より正確に言えば web 上の「どこに掲載されるか」で、
説得力および信憑性に雲泥の差がついてくるわけだが、
そこらへんについて言い出すとキリがないので、今回は一応、置いておく)。
で、今回ご紹介するのは
「ネット上で見かけた泣けるテキスト」である。
例によって web を巡回していて、こちらのサイトで
偶然に見つけた書き込みなのだが、なんつ~か、
読んでてあまりに「泣けてきた」ので、そのまま紹介したい。
ちょっと長いテキストなんだけど、
とにかく、読んでるだけでな~んか、涙が出そうになる文章です……。
---------------------(以下、引用)------------------------
■編集元:既婚男性板
637 名無しの心子知らず:2007/08/29(水) 13:21:23 ID:8X2E6LDc
昨日頭が痛くて頭が痛くて、明るいうちから布団に入って朦朧としてた。
4才の娘、完全放置。ご飯も買ってきた納豆巻きをテーブルにおいただけ。
「かーさん、口開けて。一個だけでもね、食べたらね、元気になるんだよー」
と言いながら、ちょっとお醤油をつけた納豆巻きを私の口に入れていった娘。
ちゃんと歯を磨いてパジャマに着替えて、居間の電気も消してから、
「よーし、○○も一緒に寝てあげるからね」ともぐり込んできた娘。
「なっとまき、まだ残してあるからね。後で起きたら、
きっとお腹空いてるから食べるんだよ?」って言ってから眠りについた娘。
ちょっと泣いた。
夜中だいぶ回復して起きたら、テーブルの上に納豆巻きが無い。
あちこち探してみたら…冷蔵庫の野菜室の中に、
輪ゴムでぶきっちょに封をした納豆巻きのパック。
冷蔵庫は最近買い替えたばかりで、
普通の冷蔵室には手が届かなくなったから、
どこに仕舞ったらいいか娘が一生懸命考えている様子を想像してまたちょっと泣いた。
今朝目覚めて最初に「おかあさん、もう頭痛くない?」って訊いてきた娘。
ああ、私が産んだ子なのに、なんであなたはそんなに優しいのだ。
毎日可愛い可愛いと思ってるけど、昨日から何というか、
可愛いというより愛しくて泣けてたまらないのです。
-------------------(以上、引用終わり)-------------------
……いかがであろうか?
本当に「よくできた子供」であることよ……(泣)
こういう話を聞くにつけ、
「いまの世の中も、そんなに捨てたモンじゃないのかも!?」などと思う、今日この頃である
(←こんな書き方すると、なんか某“き○この日記”みたいだけどw)。
ま、オリジナルのテキストは、例の巨大掲示板(笑)の
よりにもよって「既婚男性板(!)」に書き込まれたものらしいので、
ひょっとしたら“完全な作りネタ”……である可能性も否定できないのだがw、
ここは1つ、この日本のどこかで、こういう
素晴らしいお子さんが「今日もスクスクと育っている」と、そう思いたいではないですか。
(オリジナルは、どうも「2007年」に書かれているらしいので、
この子はいま、7歳くらいになる計算なのかな?
いつまでも優しさを失わないで、大きくなっていってもらいたいものです……)。
PS.
な~んか、今回のテキストを読んで、
学生時代に国語の授業で教わった短歌のことを思い出してしまった。
奈良時代の歌人=山上憶良(やまのうえ おくら)の短歌である。
「銀(しろかね)も 金(くがね)も 玉も
何せむに
まされる宝 子にしかめやも」……
意味:どれほどの金銀財宝、宝石をもってしても、子供に勝る宝物は無い