バンコクにて (IV)

最終日は飛行機が夜便なので、一日ゆっくりした。どうせ日本もGWだしね。

まず、ホテルでレイトチェックアウトをお願いし、16時まで部屋にいられるようにした。アジアへの出張は帰りは夜便のことも多く、またアジア系の一流ホテルはこういうサービスをしっかりやってくれるので、うれしい。プール、ジム、サウナをゆったり利用し（水着などの用意はいつも必ずして行く）、部屋で少々メールの読み書きなどをしてから、チェックアウトした。

バンコクはもう何度か来ていて、すでに寺院とか主要なスポットは見ているので、やっぱり定番のマッサージとおいしいものを目指した。400Baht＝1200円の格安マッサージのあとは、今回はたまたま看板が見えたコカレストランに入った。コカレストランは東京の有楽町にもあるタイスキのお店。有楽町はひところマリオンの裏にあったが、再開発にともない、現在はビックカメラのビルの上階のほうにある。

オーダーにはちょっと難儀した。日本語のメニュー（！）なのだが、とにかくタイスキの具材の種類が多いのだ。野菜とかはなんか写真だけでは味も想像もつかない。海老も何種類かある。適当に、結構悩みつつもコレとコレとコレという感じに頼んだ後、「これで全体どのくらいの量なのかなぁ？　一人分で大丈夫？」というのを、店員に英語と日本語で聞いてみたが全然通じない。何人か代わる代わる対応してくれたあと、遠くから一人の女性が呼ばれてきて、ようやく英語が通じた。その女性いわく、「セットメニューがあるからそれを頼め、今までの注文はキャンセルしていいから」という。なぁんだ、最初からそれを勧めてほしかった。

ところで、この国はいろんな意味で国民のレベルに開きがある。私のお仕事関連のタイ人は、大学とか、NECTEC（国立の研究所、日本で言うと産総研とかNiCTみたいなものか）とかに勤めている人ばかりで、この方々はとても優秀だし、英語とかも非常にうまい。本当にエリートなのだ。一方、レストランの店員とかタクシーの運転手とかは英語はたいていはあまり通じない。

さて、写真のものがセットメニュー１人分である。よく日本のレストランのメニューでは「写真は2名分です」みたいなことが書いてあるそういう分量が1人分としてでてきた。初日のレッドペッパーという店もそうだったけど、詳しくない観光客向けに少し高めに、その分、量も多くして。。。というような売り方なのかもしれない。

味はというと。。。。すばらしかった。まず野菜の味が濃い。ちゃんとコーンの味がするベビーコーンには初めて出会ったかも。名前はわからないきのこ類、トマトも地元でとれたものなのだろう。プリッとした海老やイカと相俟って、あっという間に食べきってしまった。最後の煮汁はとてもとても雑炊にしたかったが、さすがにもう無理というのが、唯一の心残りだろうか。