「皆が今頃気がづいて。人を責める前に、自分たちが、みんな5年間猶予期間があったのにですよ、
その時にずっと、あまり関心を持っていなかったんですから。」
PSE(電気用品安全法)についての二階経済産業大臣の御発言である。
現状を把握する意思がないのか、経済産業省のお役人が大臣に何も伝えていないのか???
周知の通り、5年間の猶予期間の間に、すべての関係者には告知されていなかった
この法律。“あまり関心を持っていなかった”のは事実かもしれないが、関心を持つ以前に、
当該担当者(地方自治体・中古品を扱う業者等)への告知が十分になされず、
一度言っただけで、“何で知らんかったん?”みたいな言い方は勘弁して欲しい。
現在の情報垂れ流しの社会を象徴する発言である。
以前勤務していた会社でも、メールを活用した情報伝達が当然のように行われていたが、
本社のあるヴァカな担当者がかなり重要な連絡をメールしてきて、
ちょっと確認しようと電話したら、『メール、読まなかったんですか?』・・・・これだ。
重要な情報を発信させたら、周知を確認するフォロー義務が発生すると思うのだが、
今の世の中、そこまでできる能力の欠如が顕著なのである。
だから、PSEのような、本来は安全にとって良いかもしれない(良い点もあるんでしょ?)法律が、
趣旨・内容すべてが悪法のごとく報道されてしまう。
その後、大臣は、『このまま4月を迎え、あらたに救済が必要なら対応する』
と、柔軟な対応をみせる発言をしているのだが、
ほとんど報道されていないのは残念。
・・・・・・実際、どのくらい対応してくれるのやら・・・・。