雑談の達人

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東日本大震災の最大の教訓「木造建築はクソ」

2012年09月09日 | その他の雑談
この話、知らぬ訳ではあるまい。

三びきのこぶた―イギリス昔話(こどものとも絵本)
瀬田 貞二 (翻訳), 山田 三郎
福音館書店


ヨーロッパ人が作ったこの話の教訓も知らぬわけではあるまい。

レンガで家を建てる白人はエライ、木を使う黄色人種と、草を使う黒人はクソ

大津波で木造住宅の街並みが無残に飲み込まれる衝撃的な映像が世界中に配信されたが、はっきり言おう。同情の声などない。それどころか、この童話の屈辱的な教訓から一歩も踏み出せていないクソ日本人は、世界中の笑い者である。

強度や耐久性では鉄筋コンクリートに到底及ばないのは明らかである。やっとの思いでそこそこ豊かな国となったのに、何故それほどまでに木造にこだわり続けるのか?

木造賛美派の弁明は、知能レベルが疑われるような精神論ばかりである。

①夏は高温で湿度の高い日本の気候に合っている。
 エアコンというものをご存じない? それとも木造住宅ならエアコン不要で、脱水症状や熱中症にならないと仰るのですか?

②木目は見た目が美しく、安らぎを感じる。
 だったら、内装だけ好きなだけ木材を使えばいいだろうに。可燃物に住んでるんですよ。しかも津波が来たら基礎から丸ごと浮き上がって流される。そんなお宅で安らぎとは…ちなみに、隣家からのもらい火で火事になっても、日本の法律では損害賠償請求ができず、自分で火災保険に入るしかない。何故か? 木造で家を建てるバカばかりだから、もらい火の賠償を認めたら収拾がつかなくなるのだ。

③鉄筋コンクリートの寿命はせいぜい50年。法隆寺は木造だが1000年経っても未だに健在だ。
 ほほ~、お宅は宮大工が釘を使わず材木同士の組み合わせで建てたと?

④鉄筋コンクリートに比べて価格が安い。
 まぁ、一番まともないい訳でしょうけど。35年の住宅ローンを組んで、せいぜい30年経てばゴミの塊という評価の木造住宅が、本当にお買い得ですかね? 固定資産税も安いとかほざいているバカもいますけど、その程度の評価だっていうことですよ。日本の中古住宅市場がクソなのは、ただ単に安いからといって将来はゴミ同然の木造新築に飛びつくおバカさんばかりだからじゃないのですか?

先の戦争で「紙と木の家」に住む三等人種とバカにされ、焼夷弾を雨あられの如く落とされ、街丸ごと焼け野原にされても、懲りずに木造で復興してしまった。大地震の後の津波で、まさに文字どおり「洗いざらい」家屋を流され、残ったのは鉄筋コンクリート造りの頑丈なビルばかりという光景を目の当たりにしても、やれ防波堤の再建だ、高台移転だと的外れな議論ばかりしている。「そもそも木造って、完全にオワコンじゃね?」という反省はついぞ聞かれない。

先の童話、オリジナル版はかなり残虐である。木で家を建てたブタは、家を吹き飛ばされたあと容赦なく狼に食い殺される。ところが、日本の大概の絵本では、木造ブタは慌ててレンガ造りの家に逃げ込んで難を逃れるなどという筋書きに改変されている。子どもに配慮したつもりかもしれないが、木で家を建てる自らの愚かさを直視することなく、その上いざという時はアメリカ様に安全保障を全面的に依拠するダメ日本人の精神構造を物語っていると言えよう。

ちなみにオリジナル版では、アメリカ様のようなマッチョなレンガ造ブタは、木造ブタを飲みこんだ狼をゆでて食ってしまう。結局、木造ブタは間接的にレンガ造ブタの栄養にされてしまうのだ。どれほど痛い目に会っても何ら進歩しようとしない、アホ日本人の未来を示唆しているのかもしれない。

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