雑談の達人

初対面の人と下らないことで適当に話を合わせるという軽薄な技術―これがコミュニケーション能力とよばれるものらしい―を求めて

香港で働きだすと、7年以上居たくなる理由。

2010年08月26日 | ビジネスの雑談
城繁幸氏が、香港で働くエリート・ビジネスマンの充実した暮らしぶりに触れておられた。確かに、駐在員の間でも香港勤務は非常に人気がある。ところで、首尾よく香港勤務になると、何とか7年間継続して駐在出来ないか策をめぐらしたりする人がいる。

筆者も香港で頑張る友人に聞いた話なのだが、7年以上継続して香港に居住し、キチンと納税している外国人には、何と無条件で永久ビザがもらえるという(ただし、少なくとも年1回更新のため香港に来る必要はあるらしい)。

日系企業の現地法人で働くその友人は、もともと香港要員として中途採用された経緯もあり、異動命令を受けることなく、この度めでたく滞在7年を超え、遂に永久ビザをゲットしたらしい。仮に日本が破綻し大混乱に陥ったとしても、とりあえずの避難先をまんまと確保してしまったというのは、物価高の香港とは言え微妙にうらやましい。

ただ、終身雇用と年功序列のせいで、本人の意向や適材適所は一切無視して、数年ごとに機械的に人事ローテーションを回すのが日本企業の宿命なので、普通の駐在員で彼のような役得を得られる人は少数派だろう。結局、抜け駆けや一人だけ美味しい思いをすることを絶対容認せず、あらゆる逃げ道を塞ぎ、皆で苦労を分かち合うことをモットーするのが日本社会なのである。

参考リンク:たまに遊びに来るくらいがちょうどいい国、日本

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