歌猫Blog跡地

漫画「鋼の錬金術師」と荒川弘について語るブログ。更新終了しました。

ガンガン9月号(先月号)

2005年09月07日 | ◆新刊読んだ!
「鋼の錬金術師」◆
読書の秋となりました。
とゆーわけで、すっかり遅くなったガンガン9月号の感想。
第50話「腹の中」

初読後の感想は。
うおー!!さすが荒川弘!!
でした。
私、原作好きでよかった!って思った。毎日携帯やパソで鋼絵を見て、雑誌で鋼関連読んで、色々な情報に触れて、そのどれもが楽しい。
でも、この話を読んで。
それらはやっぱり合間を埋めるだけでしかなかった、って思った。
お菓子であって、食事ではない。私にとっては映画でさえも!
やっぱり、メインは原作だ。食って満足して幸せになるのは原作だ。
ごめんね。アニメファンの方。でも、私にとっては、そうなんです。

それから、荒川さんが元気になって良かったって思った。
先々月?えっと、48話か。テンポ悪かったじゃない?んっと、私がそう思ったってだけなのだけど。
リザがスカーを撃って、車にグラトニー乗せて逃げるところ。
「待って中尉!」と言いそうになって、止められる。これがエドとアルとで2度やってる。
私は、これを余分だと感じた。
どちらか一方でいい。それで読者に十分伝わる。
そう感じたのはつまり、いつもがすごくテンポいいからなのだけど。
極力無駄コマを廃した、練られたネームだから。情報を配分する手際の良さが際立ってて、コマいっこ、場面一発で全部を説明しちゃってて、きりっと引き締まってる。ダレが無い。
だから、言ってみればフツウの、この場面に、私はひっかかったんだ。

他にも、普段より、まだるっこしいと感じたとこがあった。情報盛り沢山だから?ううん、いつもこの位詰め込んでる。盛り沢山と感じるのは、たぶん、整理が甘いから。
確かにひとつのストーリーが決着して他に移るところだから、スピード感は鈍るかもしれない。けど、カーブをギャッと曲がって即、次の話へアクセル全開、じゃなくって、ががが、って引っ掛かりながらカーブを曲がってるように感じたんだ。

それでも。ウィンリィを送る駅の場面の、青春臭いエドの台詞とか、すごく上手くて、十分に面白かった。
長い連載、調子の上下は誰にだってあるし、調子を落としてる時だってきっちり水準以上の仕事をこなす人だ。荒川さんは。職人だなって思う。気分で仕事してるんじゃないんだきっと。だから信頼できる。そこが好き。


そんで、サンデーGXと2本掲載ってな無茶やらかしてくれて、よっしゃ!って感じた7月。
49話はRAIDENのテンポつかイキオイつかが、もしかしたら波及したんかもしんない。面白かった!

けどね?
49話の面白さは、並の面白さだった。
レールの上の。先月の続きで今月のある、前のページの続きに次のページがある、予想の範囲内でのストーリー。


そんで、8月。50話。
ちげーよ!
荒川弘の面白さは、そんなんじゃねえ!
まさか、の技術。さりげない楽しいページの、めくってそこに、天地ひっくり返す落とし穴。
これぞ鋼の真骨頂!

エドばっくん、もすげーけど、その後にランファンで読者に一息入れる時間を与え、そこから情けないっぽいロイ、人の良さそうな新キャラ将軍、と持ってきて、「信頼できる人?」と、読者にほのかに期待させて。
だって味方が欲しい展開じゃん?!
なのに。
こう突き落とすかよ!!

うっしゃ驚かせたるぜ!ってな荒川さんのウキウキが感じられるこの展開。
上手すぎる。
上手すぎるぜぶらぼー!

原作ファンで良かったって思った。
荒川弘は読者の期待を裏切らない。

それから、これは私の想像なのだけど、荒川さんは映画(試写会)見てから、この話に着手したわけじゃん?
きっと、元気をもらったんだ。
作り手のエネルギー。きっと嬉しかったと思う。
そんで、負けてらんねー!って思ったんだ、きっと。私の想像なんだけどね。

今更ですがトラバ。
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