13巻はね。
きっと、6巻と11巻と並んで、私一番何度も読み返す巻になると思う。
兄弟、好き。
もうさ、この4話、すごいよね。密度がむちゃくちゃ濃い。
これ丁度、劇場版が公開になってからの4ヶ月なんだ。劇場版は、作り手の愛情と気合が満ちた作品だった。だからきっと荒川先生も招待された試写会で、その愛情と気合に触れたんだと思う。そういうのを素直に真っ直ぐに受け止められる方だと思う。
それで荒川先生も「負けてらんねー!」って一層気合入って、この怒涛の4話が描かれた。そんな風に感じました。
そしてやっぱり、あの最後の、扉の前のアル。
あれが全てで。
さて、以下は以前ブログに上げた感想の再録です。
13巻収録話を雑誌で読んでいた時は、こんな感じでした。
コミックス派の方には、雑誌派がこんな風に踊らされてる(笑)記事もまた、面白いかな、と。
いや手抜きだなんてそんな本当のことを突っ込まないで(笑)
第50話『腹の中』
うおー!!さすが荒川弘!!
49話も面白かった。でもあの面白さは、並の面白さだった。
レールの上の。先月の続きで今月のある、前のページの続きに次のページがある、予想の範囲内でのストーリー。
そんで、50話。
ちげーよ!
荒川弘の面白さは、そんなんじゃねえ!
まさか、の技術。さりげない楽しいページの、めくってそこに、天地ひっくり返す落とし穴。
これぞ鋼の真骨頂!
エドばっくん、もすげーけど、その後にランファンで読者に一息入れる時間を与え、そこから情けないっぽいロイ、人の良さそうな新キャラ将軍、と持ってきて、「信頼できる人?」と、読者にほのかに期待させて。
だって味方が欲しい展開じゃん?!
なのに。
こう突き落とすかよ!!
うっしゃ驚かせたるぜ!ってな荒川さんのウキウキが感じられるこの展開。
上手すぎる。
上手すぎるぜぶらぼー!
原作ファンで良かったって思った。
荒川弘は読者の期待を裏切らない。
(50話感想の追記記事)
エドがグラトニーに飲み込まれた。
あれは、「お母さん」を錬成した時の、逆パターンだ。
アルの手は届かなかった。
「オレはあの日無意識に『持っていかれた』と言った。『死んだ』ではなく『持っていかれた』んだ おまえは」
だから、アルはエドが死んでいないと感じるはずだ。
だから、アルの左手をグラトニーに飲ませたんだ。アルに手パンをさせない為に。
自らを代償にエドを取り戻す道を絶たれて。アルはどう動くのか。
くーっ!早売りがうらやましいよう!!
待つよ12日月曜日。
待つのもまた、楽しみなのさ。
(さらに追記記事)
エドがさ。
グラトニーの腹の中で気づいたとき、手足が動くことを確かめて、「よしよし、五体満足」って言うじゃない?
あの台詞、好き。
読んでて、あの台詞って、コツ、って、ひっかかるよね?
だってエドは五体満足じゃないと、私たちは知っている。
あそこで荒川氏は、あえて「五体満足」と言わせている。
「どこも異常ナシ」とか「何とか無事みたいだな」とか、いくらでも当てはまる台詞はあるのに、あえて。
上手く言えないのだけれど。
エドにとって機械鎧は生身の手足と同じなのだとか。
代用品でもその人にとっては本物なのだとか。
荒川氏が決して意識せずにあの台詞を言わせたとは、思えないから。
だから好きだ。
声高に、平等とか差別とか、そういうことを言わないところ。自分の目線の高さをわきまえているところ。さり気ないところ。
大人だなと思う。
そこが好き。
第51話『闇の扉』
面白い!
面白いよう!!
両手のこぶし、ぐっと握って脇にタメて、屋上から叫びたい。
今月も更に面白いぜーーーっ!!<うるさい!
つらつらブログで喋ってきた中で、アタリだっんでびっくりしたこと。
シャオメイはメスだった!!
いやーパーフェクトガイドか何かでメイの文字が「梅」だったから、小梅ちゃんなら女の子かもと。
やっぱアルの彼女はメイなのかしらん?
今月、もう、エドの言動がどれもこれもステキすぎて!!
アルの手みつけたとことか。都合よくって!エルリックテレパシーって!(笑)
リンとの掛け合いも。
靴、煮ちゃうのとか。どうしようもない状況ならちゃっちゃか錬金術使っちゃうとことか、血の池地獄で「修行時代に比べりゃ大した事ねえし」とさらっと言いながら「やべゴミがつまってる」って機械鎧の足の指いじってんのとか。
エンヴィーにいきなり下手のも、出られないと分かった途端にアルを思ってものすごく動揺するのも、それでも「いや待て待て」と考え始めるのも。
あーもーエド可愛いかっこいいステキ!!大好きだー!!
リンもいい!
エドと対等で、うん、「友達」だよ。この二人。
エンヴィーもいい。本性と本音。姿だけでなく、イシュバールのとか凶悪な笑みで喋るのとか、本性をあからさまに。
アルとグラトニーも、リザも。いい。
うん。先月は展開で魅せた。
今月はキャラに魅せられる。
どんな展開でも、誰もが彼ららしい。どんな展開でもキャラが力強く生きている。
グラトニーが「擬似・真理の扉」だったとは、またびっくり展開。
そんなもんまで作ろうとしていたのか。あの男は。
けれどホムンクルスの核である賢者の石も、使用限界がある(何回も殺せば死ぬ)不完全品で。
扉も失敗作で。
彼はまだ成していないわけだ。何も。
まーた色々考えるネタがでてきましたv
来月も楽しみだけど。
今は今月号を何度も読み返したい♪
第52話『魔窟の王』
マスタング組解散というのは。
そっか、って思った。
ああ、軍部の出番は終わったんだな、って。
あのさ、荒川先生ってさ、物語が先にあって、それにあわせてキャラクターを持ってくるじゃない?
軍部の皆は、9-10巻の、軍部vsホムンクルスのために揃えられたキャラクターだ。
戦闘力のハボ、記憶力のファルマン、頭脳のブレダ、通信のフュリー。
あの場面のために、彼らは生まれ、マスタングの部下に配された。
彼らは一人一人、とっても魅力的だけど。
(この、どうしてこんなに魅力的なのかは、あとで別立てで語りたい!)
ストーリーを担うのは、ほんの一部分で。そして、物語は次の幕に移ったから、役者は舞台から引っ込むんだ。
彼らが颯爽と再登場して大佐の窮地を救ったりは、無いと思う・・・・・・。
それと、よかった。
彼らは死なずに済んだ。役者が役として死ぬのは、舞台の上でだけだから。
これによって、大佐とホークアイに、より焦点が合ってくる。
そして、軍人としてのマスタングではなく、錬金術師としてのマスタングが、いよいよ描かれるんだと思う。まだ何話か先だろうけれど。
だから、メイの活躍もこの先にあると思う。
メイというキャラクターを連れてきたのは、メイでなければならない場面があるからで。
今スカーと同行しているのは、スカーとコンビになるわけじゃなくて、物語上メイの能力・背景の紹介のためなんじゃないかなー。
それにしてもさ!
びっくりするようなキャラ組み合わせだよね!
エド&リン&エンヴィー。
アル&グラトニー
メイ&スカー&ヨキ(今回は隠れちゃってたけど)
大佐&大総統。
キャラの多彩さもそうだけど。
どう組み合わせても有り得るっていうか、場面が成り立つっていうのが、すごいよね。
オールキャラ好きの私は、あのキャラとこのキャラが会話したらどーなるだろう?!って考えるの好きなんだけど。
それをホントにやっちゃってるよ!って感じ。
やーもー、こうゆうの好き!作者さんが、どのキャラも好きで大切にしてて、かつ、いじって遊んじゃうくらい愛情たっぷりなんだろうな!って感じるもの。
ところで、ホーエンハイムいこーるお父様、ではないのかしら?
いこーるだと思っていたのだけど、なんか、違うっぽい・・・・・・?
エド達が、出られるとして。いや出られるだろうけど。
どこに出るんだろ?
やっぱグラの腹、開いて?
そん時ちょうど、アルとグラがお父様のところにたどり着いていたら、みんな揃うね。
エドに「左腕完全に折れてるな」って言わせたのは何の意図なんだろう。あの場面で左手の先にある賢者の石に届かない、だけじゃあないよね? メイの錬丹術使わせるためかなあ?
エド、ぼろぼろへろへろだけど、出た先でもまだ重い事件がありそうだけど。
早くセントラル戻って、壊した市街を修復してねー。
え?酷?
いやあ、エド好きな私としてはさ、頭包帯まきまきエドが街を直して土方のおやっさんとかに「ボウズありがとな」とか、言ってもらいたいんだ~。
名も無い一ファンの私が好きなエドを、作品世界においても、賢者の石とか軍部とかに関係無く平凡にしたたかに日々を送る、名も無いモブキャラに、好いてほしいの♪
第53話『魂の道標』
衝撃、でした。
泣きそう。
小ネタから。
「早っ!心の準備が」<それはこっちの台詞だよ!とか。
エドが錬成陣描く石、錬成でつなげて広くしてるんだねとか。
第三研究室の地下、ラストとハボとロイが対峙した、もう使われていない研究室。
「まともな実験はしてなさそうだがな」
あそこで、ブラッドレイは産まれた。
本当に、まともでない実験。
あのさ、自慢話は読んでて鬱陶しいって分かっているけれど。
明らかになった事柄の、昔の予測を後から読んでも、昨日の天気予報と同じにフーンそれで?で終わっちゃうってわかってるけど。
でも、自慢させてもらう。
生者の人体錬成。それによって賢者の石を手に入れること。
4月17日付記事で、予測してました。
すごい、考えたんだ。11巻収録の44話「名前の無い墓」から二ヶ月のあいだ。鋼世界における賢者の石とは何か。物語の本筋は何か。死んだ者をよみがえらせることはできないということが遂に示された正しい真理なら、その真逆にこそ鍵があると。
ずっと考えて、見つけた答えだった。当たってた。静かに嬉しい。
人体錬成は禁忌。
それは、人体錬成が目的ではなく、手段だから。
賢者の石によって人体錬成が可能なのではなく。
賢者の石のために人体錬成が必要なのだ。
「完全な人間をつくろうとして」
完全な人間とは、完全な物質=賢者の石を自分のものとした人間のこと?
それは成功したのかしら。成功したのならなぜ、400年もかけて再び同じことをしようとするのかしら。
エドは人柱は、賢者の石の器。
「お父様」から示される前に、エドは自分の力で気付いた。だからきっと、エドは「お父様」を東の賢者を、超えられる。
大総統。
「目的を持って造られた より優れた品種」は、普通の言葉だ。
うん、と頷ける。家畜とか作物とか。病気に強く、収穫が多く、姿が美しく、優れているのはいいことだ。うん。
では、「目的を持って造られた より優れた人種」は?
嫌悪を感じる。頷けない。
理屈や言葉ではなく感情として、それはいけないことだ、と思う。
それはきっと、人体錬成のおぞましさと同じ。
大総統は、あえて品種と言ったのだと思う。つまり作者はあえて品種と言わせたと思う。
・・・ちょっと、人種とクローン技術と人権と社会認知と造られた人間の矜持とについて考えてぐるぐるしてしまいました。むぐぐ。たかが漫画の感想に何やってんでしょ。
フィクションは、フィクションの中だけで考えないとね。
さて。
最終回まであと4話!
とかじゃあ、無いんですよ?(今、一瞬信じちゃった人いたでしょう?(笑)) なのにこの、怒涛の展開と種明し!すごいすごい、すごいよっ!
アル!
うわあ、うわあーん(泣)
私さ、ご存知の通りアル大好きなんですよ!
いやエドが一番好きで、だからエドにだけ心理落っこちちゃうんですよ!他のキャラの心理描写は客観的に見れるのに、エドにだけはシンクロしちゃってだからアルが大好きで、そんであんな風にあんなアルと出会うなんてもう、もう。
ほんとに、泣きそう。目、じわじわしてる。
会えてよかったとか。あんなに痩せててとか。
叫ぶ前に走り出すエドとか、手を伸ばして叫ぶエドとか、叫んで叫んで、そして低く「待ってろ・・・!」と言う、エドとか。
アル、アル。ねえ、アルの真理君。
あれは、待ってる、って頷いてるの? それとも、あきらめているの?
グラトニーに呑まれてから出てくるまでエドは本当に色々な思いをして、だけどきっとあっさり淡々とアルに話すのだろうなとか。
アルもすごく色んな思いをしただろうけど、あの「生きてた・・・・・・」だけで全てなんだろうなとか。
頭なでなでするお兄ちゃんエドがいいよお~っ!とか。
アルは元に戻れても、あの身体じゃ動けるようになるまですごく時間がかかるのだろうなとか、そのためにメイの「元の状態に戻す錬丹術」があるのかなとか、いやでも読者の錬金術でこう助けて欲しいという甘い願いは大抵かわしてしまう牛さんだからそれは無いのかなとか。
あのアル見たらエド牛乳飲めるようになるんじゃないかとか。
精神や肉体は賢者の石の残りカスに過ぎないなら、残りカスいっぱいくっつけてるエンヴィーはその意味で醜悪なのかなとか。
門をくぐったエンヴィーは、何か見たのかしらとか。
いっぱいいっぱい、考えてしまう、今月号。
これが13巻シメの話。ああ、いい。いいぜ!うっしゃ!
ハガレンはすげー漫画だ!
だーいーすーきーだーー!!!
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きっと、6巻と11巻と並んで、私一番何度も読み返す巻になると思う。
兄弟、好き。
もうさ、この4話、すごいよね。密度がむちゃくちゃ濃い。
これ丁度、劇場版が公開になってからの4ヶ月なんだ。劇場版は、作り手の愛情と気合が満ちた作品だった。だからきっと荒川先生も招待された試写会で、その愛情と気合に触れたんだと思う。そういうのを素直に真っ直ぐに受け止められる方だと思う。
それで荒川先生も「負けてらんねー!」って一層気合入って、この怒涛の4話が描かれた。そんな風に感じました。
そしてやっぱり、あの最後の、扉の前のアル。
あれが全てで。
さて、以下は以前ブログに上げた感想の再録です。
13巻収録話を雑誌で読んでいた時は、こんな感じでした。
コミックス派の方には、雑誌派がこんな風に踊らされてる(笑)記事もまた、面白いかな、と。
いや手抜きだなんてそんな本当のことを突っ込まないで(笑)
第50話『腹の中』
うおー!!さすが荒川弘!!
49話も面白かった。でもあの面白さは、並の面白さだった。
レールの上の。先月の続きで今月のある、前のページの続きに次のページがある、予想の範囲内でのストーリー。
そんで、50話。
ちげーよ!
荒川弘の面白さは、そんなんじゃねえ!
まさか、の技術。さりげない楽しいページの、めくってそこに、天地ひっくり返す落とし穴。
これぞ鋼の真骨頂!
エドばっくん、もすげーけど、その後にランファンで読者に一息入れる時間を与え、そこから情けないっぽいロイ、人の良さそうな新キャラ将軍、と持ってきて、「信頼できる人?」と、読者にほのかに期待させて。
だって味方が欲しい展開じゃん?!
なのに。
こう突き落とすかよ!!
うっしゃ驚かせたるぜ!ってな荒川さんのウキウキが感じられるこの展開。
上手すぎる。
上手すぎるぜぶらぼー!
原作ファンで良かったって思った。
荒川弘は読者の期待を裏切らない。
(50話感想の追記記事)
エドがグラトニーに飲み込まれた。
あれは、「お母さん」を錬成した時の、逆パターンだ。
アルの手は届かなかった。
「オレはあの日無意識に『持っていかれた』と言った。『死んだ』ではなく『持っていかれた』んだ おまえは」
だから、アルはエドが死んでいないと感じるはずだ。
だから、アルの左手をグラトニーに飲ませたんだ。アルに手パンをさせない為に。
自らを代償にエドを取り戻す道を絶たれて。アルはどう動くのか。
くーっ!早売りがうらやましいよう!!
待つよ12日月曜日。
待つのもまた、楽しみなのさ。
(さらに追記記事)
エドがさ。
グラトニーの腹の中で気づいたとき、手足が動くことを確かめて、「よしよし、五体満足」って言うじゃない?
あの台詞、好き。
読んでて、あの台詞って、コツ、って、ひっかかるよね?
だってエドは五体満足じゃないと、私たちは知っている。
あそこで荒川氏は、あえて「五体満足」と言わせている。
「どこも異常ナシ」とか「何とか無事みたいだな」とか、いくらでも当てはまる台詞はあるのに、あえて。
上手く言えないのだけれど。
エドにとって機械鎧は生身の手足と同じなのだとか。
代用品でもその人にとっては本物なのだとか。
荒川氏が決して意識せずにあの台詞を言わせたとは、思えないから。
だから好きだ。
声高に、平等とか差別とか、そういうことを言わないところ。自分の目線の高さをわきまえているところ。さり気ないところ。
大人だなと思う。
そこが好き。
第51話『闇の扉』
面白い!
面白いよう!!
両手のこぶし、ぐっと握って脇にタメて、屋上から叫びたい。
今月も更に面白いぜーーーっ!!<うるさい!
つらつらブログで喋ってきた中で、アタリだっんでびっくりしたこと。
シャオメイはメスだった!!
いやーパーフェクトガイドか何かでメイの文字が「梅」だったから、小梅ちゃんなら女の子かもと。
やっぱアルの彼女はメイなのかしらん?
今月、もう、エドの言動がどれもこれもステキすぎて!!
アルの手みつけたとことか。都合よくって!エルリックテレパシーって!(笑)
リンとの掛け合いも。
靴、煮ちゃうのとか。どうしようもない状況ならちゃっちゃか錬金術使っちゃうとことか、血の池地獄で「修行時代に比べりゃ大した事ねえし」とさらっと言いながら「やべゴミがつまってる」って機械鎧の足の指いじってんのとか。
エンヴィーにいきなり下手のも、出られないと分かった途端にアルを思ってものすごく動揺するのも、それでも「いや待て待て」と考え始めるのも。
あーもーエド可愛いかっこいいステキ!!大好きだー!!
リンもいい!
エドと対等で、うん、「友達」だよ。この二人。
エンヴィーもいい。本性と本音。姿だけでなく、イシュバールのとか凶悪な笑みで喋るのとか、本性をあからさまに。
アルとグラトニーも、リザも。いい。
うん。先月は展開で魅せた。
今月はキャラに魅せられる。
どんな展開でも、誰もが彼ららしい。どんな展開でもキャラが力強く生きている。
グラトニーが「擬似・真理の扉」だったとは、またびっくり展開。
そんなもんまで作ろうとしていたのか。あの男は。
けれどホムンクルスの核である賢者の石も、使用限界がある(何回も殺せば死ぬ)不完全品で。
扉も失敗作で。
彼はまだ成していないわけだ。何も。
まーた色々考えるネタがでてきましたv
来月も楽しみだけど。
今は今月号を何度も読み返したい♪
第52話『魔窟の王』
マスタング組解散というのは。
そっか、って思った。
ああ、軍部の出番は終わったんだな、って。
あのさ、荒川先生ってさ、物語が先にあって、それにあわせてキャラクターを持ってくるじゃない?
軍部の皆は、9-10巻の、軍部vsホムンクルスのために揃えられたキャラクターだ。
戦闘力のハボ、記憶力のファルマン、頭脳のブレダ、通信のフュリー。
あの場面のために、彼らは生まれ、マスタングの部下に配された。
彼らは一人一人、とっても魅力的だけど。
(この、どうしてこんなに魅力的なのかは、あとで別立てで語りたい!)
ストーリーを担うのは、ほんの一部分で。そして、物語は次の幕に移ったから、役者は舞台から引っ込むんだ。
彼らが颯爽と再登場して大佐の窮地を救ったりは、無いと思う・・・・・・。
それと、よかった。
彼らは死なずに済んだ。役者が役として死ぬのは、舞台の上でだけだから。
これによって、大佐とホークアイに、より焦点が合ってくる。
そして、軍人としてのマスタングではなく、錬金術師としてのマスタングが、いよいよ描かれるんだと思う。まだ何話か先だろうけれど。
だから、メイの活躍もこの先にあると思う。
メイというキャラクターを連れてきたのは、メイでなければならない場面があるからで。
今スカーと同行しているのは、スカーとコンビになるわけじゃなくて、物語上メイの能力・背景の紹介のためなんじゃないかなー。
それにしてもさ!
びっくりするようなキャラ組み合わせだよね!
エド&リン&エンヴィー。
アル&グラトニー
メイ&スカー&ヨキ(今回は隠れちゃってたけど)
大佐&大総統。
キャラの多彩さもそうだけど。
どう組み合わせても有り得るっていうか、場面が成り立つっていうのが、すごいよね。
オールキャラ好きの私は、あのキャラとこのキャラが会話したらどーなるだろう?!って考えるの好きなんだけど。
それをホントにやっちゃってるよ!って感じ。
やーもー、こうゆうの好き!作者さんが、どのキャラも好きで大切にしてて、かつ、いじって遊んじゃうくらい愛情たっぷりなんだろうな!って感じるもの。
ところで、ホーエンハイムいこーるお父様、ではないのかしら?
いこーるだと思っていたのだけど、なんか、違うっぽい・・・・・・?
エド達が、出られるとして。いや出られるだろうけど。
どこに出るんだろ?
やっぱグラの腹、開いて?
そん時ちょうど、アルとグラがお父様のところにたどり着いていたら、みんな揃うね。
エドに「左腕完全に折れてるな」って言わせたのは何の意図なんだろう。あの場面で左手の先にある賢者の石に届かない、だけじゃあないよね? メイの錬丹術使わせるためかなあ?
エド、ぼろぼろへろへろだけど、出た先でもまだ重い事件がありそうだけど。
早くセントラル戻って、壊した市街を修復してねー。
え?酷?
いやあ、エド好きな私としてはさ、頭包帯まきまきエドが街を直して土方のおやっさんとかに「ボウズありがとな」とか、言ってもらいたいんだ~。
名も無い一ファンの私が好きなエドを、作品世界においても、賢者の石とか軍部とかに関係無く平凡にしたたかに日々を送る、名も無いモブキャラに、好いてほしいの♪
第53話『魂の道標』
衝撃、でした。
泣きそう。
小ネタから。
「早っ!心の準備が」<それはこっちの台詞だよ!とか。
エドが錬成陣描く石、錬成でつなげて広くしてるんだねとか。
第三研究室の地下、ラストとハボとロイが対峙した、もう使われていない研究室。
「まともな実験はしてなさそうだがな」
あそこで、ブラッドレイは産まれた。
本当に、まともでない実験。
あのさ、自慢話は読んでて鬱陶しいって分かっているけれど。
明らかになった事柄の、昔の予測を後から読んでも、昨日の天気予報と同じにフーンそれで?で終わっちゃうってわかってるけど。
でも、自慢させてもらう。
生者の人体錬成。それによって賢者の石を手に入れること。
4月17日付記事で、予測してました。
すごい、考えたんだ。11巻収録の44話「名前の無い墓」から二ヶ月のあいだ。鋼世界における賢者の石とは何か。物語の本筋は何か。死んだ者をよみがえらせることはできないということが遂に示された正しい真理なら、その真逆にこそ鍵があると。
ずっと考えて、見つけた答えだった。当たってた。静かに嬉しい。
人体錬成は禁忌。
それは、人体錬成が目的ではなく、手段だから。
賢者の石によって人体錬成が可能なのではなく。
賢者の石のために人体錬成が必要なのだ。
「完全な人間をつくろうとして」
完全な人間とは、完全な物質=賢者の石を自分のものとした人間のこと?
それは成功したのかしら。成功したのならなぜ、400年もかけて再び同じことをしようとするのかしら。
エドは人柱は、賢者の石の器。
「お父様」から示される前に、エドは自分の力で気付いた。だからきっと、エドは「お父様」を東の賢者を、超えられる。
大総統。
「目的を持って造られた より優れた品種」は、普通の言葉だ。
うん、と頷ける。家畜とか作物とか。病気に強く、収穫が多く、姿が美しく、優れているのはいいことだ。うん。
では、「目的を持って造られた より優れた人種」は?
嫌悪を感じる。頷けない。
理屈や言葉ではなく感情として、それはいけないことだ、と思う。
それはきっと、人体錬成のおぞましさと同じ。
大総統は、あえて品種と言ったのだと思う。つまり作者はあえて品種と言わせたと思う。
・・・ちょっと、人種とクローン技術と人権と社会認知と造られた人間の矜持とについて考えてぐるぐるしてしまいました。むぐぐ。たかが漫画の感想に何やってんでしょ。
フィクションは、フィクションの中だけで考えないとね。
さて。
最終回まであと4話!
とかじゃあ、無いんですよ?(今、一瞬信じちゃった人いたでしょう?(笑)) なのにこの、怒涛の展開と種明し!すごいすごい、すごいよっ!
アル!
うわあ、うわあーん(泣)
私さ、ご存知の通りアル大好きなんですよ!
いやエドが一番好きで、だからエドにだけ心理落っこちちゃうんですよ!他のキャラの心理描写は客観的に見れるのに、エドにだけはシンクロしちゃってだからアルが大好きで、そんであんな風にあんなアルと出会うなんてもう、もう。
ほんとに、泣きそう。目、じわじわしてる。
会えてよかったとか。あんなに痩せててとか。
叫ぶ前に走り出すエドとか、手を伸ばして叫ぶエドとか、叫んで叫んで、そして低く「待ってろ・・・!」と言う、エドとか。
アル、アル。ねえ、アルの真理君。
あれは、待ってる、って頷いてるの? それとも、あきらめているの?
グラトニーに呑まれてから出てくるまでエドは本当に色々な思いをして、だけどきっとあっさり淡々とアルに話すのだろうなとか。
アルもすごく色んな思いをしただろうけど、あの「生きてた・・・・・・」だけで全てなんだろうなとか。
頭なでなでするお兄ちゃんエドがいいよお~っ!とか。
アルは元に戻れても、あの身体じゃ動けるようになるまですごく時間がかかるのだろうなとか、そのためにメイの「元の状態に戻す錬丹術」があるのかなとか、いやでも読者の錬金術でこう助けて欲しいという甘い願いは大抵かわしてしまう牛さんだからそれは無いのかなとか。
あのアル見たらエド牛乳飲めるようになるんじゃないかとか。
精神や肉体は賢者の石の残りカスに過ぎないなら、残りカスいっぱいくっつけてるエンヴィーはその意味で醜悪なのかなとか。
門をくぐったエンヴィーは、何か見たのかしらとか。
いっぱいいっぱい、考えてしまう、今月号。
これが13巻シメの話。ああ、いい。いいぜ!うっしゃ!
ハガレンはすげー漫画だ!
だーいーすーきーだーー!!!
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50話の「よしよし五体満足」っていう台詞に、私は最初「ん?」って思ったんですよ。エドって五体満足って言えるのか?!とか。
やっぱり、既に身体の一部としてるんですかねー(ウィンリィに壊すな!と怒鳴られるうちに、生身と同じくらい大切にしようとした結果あの台詞…とかだったら笑えますが)
私もハガレン大好きです~~~!!!!
そして鋼について、誰も気付かなかったようなことを解説してくれる歌猫様も大好きです~~~!!!!!
…と叫んだところで、乱文失礼します^^;
この「五体満足」の台詞、やっぱり「ん?」ってひっかかりますよね。ひっかかることを知っていて、それを使う荒川先生の姿勢が好き。
エドにはもちろん機械鎧も身体の一部だろうし、ウィンリィにとってもまた機械鎧がエドの身体の一部だから、「壊すな!」って怒鳴るのは機械鎧と同じにエドの生身も心配していて、でも照れくさくてああ言うんだろうなーって思います。
このブログを好きって言ってくださって、ありがとう(照)
私もハガレン大好きです!
すーきーだー!!(と、一緒に叫んでみる(笑))
まず…、えーと、凄いBlogですね;
考察から何まで全部。
この一言に尽きる…。
一言と言えば。
「生きてた…」って台詞、2巻のスカー戦直後の「生きてる」を連想させたから、何だかありがたみが無くなっちゃったような気もしてたんですけど、ウィンリィが「死なないでね」って言ったの思い出したりして…。ギリギリの状態に追い込まれてる人達ってもう、「生きてる」の一言が凄く重く感じられるんですね…。何か、想像出来ない世界です。。
私も、鋼は大好きだッ!
歌猫さんのお陰で深いとこまで知れて、もっと大好きになった!
これからも頑張って下さいネ。応援してます♪
す、凄いですか?ありがとう(照)
や、凄いおバカ記事もさりげにあるよなあとは自覚してますが(笑)
「生きてた…」は、私は「そうかアルは『でも兄さんはやっぱり死んでしまったのかも』とずっと思っていたんだ」と思って、うるうるしてしまいました。そう思う時間がたった一晩で、本当に良かった!
>「生きてる」の一言が凄く重く感じられるんですね…。
うんうん。同感です。
>歌猫さんのお陰で深いとこまで知れて、もっと大好きになった!
ほんとほんと?!嬉しいお言葉です。ありがとう!!
こちらこそどうぞ宜しくお願いいたします。
コメントありがとうございました!
今までどんな修羅場をくぐってきたのでしょうか。
あんな小さい身体で……。
はじめまして。流浪の考察(邪推とも言う)屋です。
たまに書き込みますので、そのときはよろしくお願いします。
メイってばすごいですよねえ!錬丹術の使い手でしかも格闘技もできる!あんな小さいのに!丸まっちいのに!
ほんと、何歳なんでしょう?リンと同じ15歳とかだったらビックリですが、さすがにそれは無いだろうなあ…(笑)
コメントありがとうございました。これからも宜しくお願いします~v