歌猫Blog跡地

漫画「鋼の錬金術師」と荒川弘について語るブログ。更新終了しました。

鋼の錬金術師第83話「約束の日」感想その1

2008年05月25日 | ◆新刊読んだ!
今更・・・すっげー今更な感想ですがっ!(しかも第一弾。まだ続く)
そして皆様おっしゃっておられますがっ!
ポニテエド、かーわーい~vvvvvv

リンとの漫才(笑)も楽しいけど、台詞に含蓄あるのはグリとの会話ですよね!

「仲間にならねーか」
「あのさ、」とか「お前、」とかの前フリ抜き。
上手いな!
前フリが無いから、え?という驚きを、読者はグリードと共有できる。

仲間。目的と道行きを共にする、対等な立場の人。
少年マンガのお約束。
でも、エドが「仲間」を募るのは初めてのこと。協力関係にいる人はたくさんいるけれど、エドと目的を共有するのはずっと、共に身体を取り戻すと約束した弟、アルだけだった。
けれど、「お父様」のロクでもない計画を放ってはおけない、と緩やかに方向転換した14巻から、エドの目的は身体を取り戻すだけでは無くなった。

「友達だロー」と一方的に擦り寄って来ていたリンを、今度はエドが誘うという構図もイイ。

「行くとこ無いなら一緒に来いよ」
エドのこの台詞。きっと北部からセントラルへの道行きで、ダリウスとハインケルにもそう言って誘ったんだよね!(笑)
とりあえず成り行きで助けたチビ、全快したし追っ手も撒いたし、借りは返した。さて、これからどうする?という時に。
もう軍部には戻れない。家族にも会えない。
アルが、ザンパノとジェルソから「本当は元の身体に戻りたい」のだということを、「それが答えだろ」と強引に引き出したのを、エドは見ている。
だから、あんな真っ直ぐな物言いなんか全然できないだろうけれど、アルと同じに、エドも誘ったんだよ、きっと。「行くとこ無いなら一緒に来いよ。元の身体に戻れるヒントがあるかもだぜ?」

「あいつ ウソはつかねーから」
の、エドの表情が、初読の時から気になりました。
ちょっと悲しげな。
エドがこの顔をする時って、誰かの悲しさに、共感してるとき。
エドは、グリードの「仲間」が、殲滅されたことを知っている。
「オレはオレの所有物を見捨てねぇ!」という台詞もアルから聞いたかもしれない。
グリードが空っぽの自分に思いを馳せているとき、エドもグリードとの過去に思いを馳せていたんだろう(何しろリンとの出会いがビックリだったからね)
8巻130頁、グリードの台詞「愚かだな そうやって激情にまかせて貴重な情報も弟も失うか?」
だからエドはグリードを追いかけて言ったんだ。
「感情にまかせてチャンスと情報を失う訳にゃいかねーだろ?」
ああ、エドは成長したなあ!

その前のページ「オレが小さいんじゃなくて世の中がデカいんだよチクショー!!」
も、ギャグだけどエドの成長を感じるよ(笑)
6巻の国家錬金術師試験でブラッドレイに言われた台詞「ただ世界の広さを知らぬ」から4年、11巻で頭にキノコを生やしながらもトラウマを認め(笑)、世界の大きさ深さを知ったんだよねえ~。
「なめんなよ!!後悔する事に関しちゃ一家言持ちだぜ!!」も、「なんだそりゃ」ってゴリさんにつっこまれてるけど(いいなあゴリさんエドのポニテの隙間なんてっ!)、エド好きの私としては「あーやっぱりずっとずっと後悔しているんだよなあエド・・・でもそれをこーんな悪役顔で偉そうに言い切っちゃうトコがエドだよなあ~vvv」とか、思っちゃいます~。

今日はまずはここまで!
続きはまた~。

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