超音波システム研究所

超音波の新しい利用に関するブログです

キャビテーションと音響流の論理モデル

2024-05-10 20:02:55 | 超音波システム研究所2011

超音波について

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理想的には、
高い音圧のキャビテーションが、高い周波数(高調波)の音響流を発生させる
と言うことが考えられるのですが、
通常では考えられない状態のような気がします。

ところが、均一で強度バランスの良い水槽を製造して
設置による音圧の減衰を押さえる工夫を実施すると、
超音波によるエージング効果・・により
一定期間の使用が経過すると、
高い音圧のキャビテーションと高い周波数の音響流が生み出されるのです。

さて、超音波洗浄に関して
各種制御による、超音波のコントロールが重要である
という説明を読んだ記憶があります。

確かに、安定した音響流の発生が実現できるように思えます。

超音波洗浄器で簡単な実験を行って見ます。
(超音波のON/OFF制御、あるいは液循環のON/OFF制御)

そこで、音圧データを解析(非線形現象の解析:バイスペクトル)しながら
超音波の出力・ON/OFF、液循環・流量ON/OFF制御設定を
(洗浄効果の評価に基づいて)最適化することで、
高い音圧レベルによる
高い周波数(高調波)の
超音波伝搬状態が実現できました。

洗浄効果(目的)に合わせた
非線形現象を発生させる
制御条件を考えられる、論理モデルが重要だということになります。

超音波洗浄技術としては、
「流体が振動する非線型現象をコントロールする」と言うことになります 

詳細は、うまく説明できないのですが、
超音波システム研究所は、
抽象代数学のコホモロジーと圏論を利用して
キャビテーションと音響流の論理モデルを考え、
コンサルティング対応時に使用しています。


 
 



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