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超音波システム研究所

超音波の新しい利用に関するブログです

超音波伝搬状態の測定

2011-02-19 07:35:03 | 超音波システム技術
配管の表面を伝搬する超音波no.08


超音波伝搬状態の測定

(超音波振動子、発振機の使用状態の調査・・)
 超音波振動子(1.6、2.5MHz)と
 デジタルオシロスコープ(50、100MHz)を使用して
 統計処理(多変量自己回帰モデル解析)により
 超音波の伝搬状態・利用効率を測定する

超音波伝搬状態と利用効率に対して、
 超音波利用の目的が適切かどうかを確認して
 改善・改良の検討を行うことが大切です

そのための、新しいパラメータとして
 「超音波伝搬状態と利用効率」という事項を考えました

 注:上記の測定は、超音波システム研究所独自の方法です(注2)
    従来のポイントによる測定ではなく
    時系列データ群としての解析を行うことで
    複雑な伝搬状態に関する解析・検討を行うことが可能になりました

 注2:独自の測定により、超音波の新しい側面が見えてきました
   そのことを利用することで、
    超音波の利用効率は目的に対して飛躍的に高くなります

 コメント
  超音波の利用状況は大変効率が悪いと感じています
  しかし、これまでの経験により、適切な対応で原因を改良すると(注3)
  数倍から数十倍に超音波の利用エネルギーを高める
  (あるいは使用エネルギーを数十分の一にする)ことが可能です

  注3:簡単な対応(液循環や制御、水槽の設置方法 などを変更する)から
     システムの改良
     (間接水槽の利用、液循環構造の変更 超音波発振制御 など)
     といった幅広い改良・開発
  
  この効率的な利用が普及しない主要原因は次の4点だと感じています

   1:医療(超音波診断)や非破壊検査(超音波探傷)のような
     集中的な超音波研究が行われている

   2:モノに作用させるので、
     弾性波動伝搬(参考 地震の研究 等)に関する知識が必要である

   3:時間や環境変化の影響を考慮した解析
     (時系列データの統計処理)が必要である

   4:一般論(単純な音響理論など)で判断するメーカの関係者が多く、
     本当に個別に具体的に対象物の影響・・を確認して
     超音波の利用効率・利用状態と目的の関係性を
     明確にしていない傾向が強い

  以上のことから、超音波システム研究所として超音波が本来持っている
  有効性を積極的に広げていきたいと考え
  コンサルティングを中心に設計・開発を行っていきます





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