超音波の音圧測定解析データ
オリジナル超音波システム(音圧測定解析、発振制御)により、
対象物に伝搬する表面弾性波(超音波振動)の、
非線形振動現象をコントロールする技術を開発しました。
<<超音波の非線形振動現象をコントロールする技術>>
1)ファンクションジェネレータによる発振制御を
対象物の音響特性に合わせて、
発振出力、波形、変化・・・・・発振条件の設定技術
2)相互作用による、超音波発振出力(電圧)の変化を、制御可能にする
超音波発振制御プローブの、発振面の調整を含めた製造技術
3)1MHzの発振で、100メガヘルツ以上の超音波伝搬現象を実現し、
振動変化を、計測可能にする
超音波測定プローブの、非線形共振現象(注)を制御可能にする発振面の調整技術
注:非線形共振現象
超音波の発振制御により発生する10次以上の高調波の発生を
共振現象により高い振幅で実現させた超音波振動の共振現象
4)スイープ発振条件の最適化技術
音圧レベル、周波数範囲、変化レベルについて、超音波利用の目的に合わせた
ダイナミックは伝搬状態を実現する、スイープ発振条件(注)の設定技術
注:開始周波数、終了周波数、時間、出力、波形、・・・・
複数のスイープ発振の組み合わせを実現する設定・確認方法に関する技術
上記の技術を利用して
目的に合わせた
超音波の伝搬状態をコントロール(最適化)します。
注:対象物の音響特性と超音波の発振制御による相互作用について
非線形現象に関する音圧データの解析評価に基づいて
超音波のダイナミック制御・・・・を行います
(超音波テスターで、音圧の測定・解析・確認・評価を行っています)
この技術を、
精密洗浄・表面改質処理・化学反応実験・・・に用いた結果、
ナノレベル・金属組織レベルの効率の高い超音波システムとして
応用(洗浄・改質・反応制御・・)することが可能となりました。
これは、従来では干渉や共振により減衰すると考えられた状態について
大きな可能性を示した結果です。
2022年8月、現在、
超音波による非線形現象の応用技術は、可能性と実積が増えています。
例1:精密洗浄・超音波加工への利用
例2:表面改質処理・超音波攪拌への利用
例3:材料開発・超音波溶接への利用
例4:超音波熱処理への応用
例5:精密機器の組み立て作業への応用
例6:各種表面処理プロセス(工程)への応用
例7:各種製造装置の保守メンテナンスへの応用
例8:各種溶剤・・を利用する製造機器への応用
例9:その他
興味のある方は、メールでお問い合わせ下さい
技術(特許・ノウハウ)提供を含め、コンサルティング対応します
<ノウハウ>
超音波発振に関する、発振(音響)特性
超音波受信に関する、受信(音響)特性
超音波伝搬に関する、伝搬(音響)特性
上記の特性を測定解析(注)により評価して、
適切な組み合わせを利用することがノウハウです
注:音圧測定の時系列データに関して
1:非線形現象の解析(自己相関、バイスペクトル解析)
2:応答特性の解析(インパルス応答、パワー寄与率)
上記に基づいて、
超音波の伝搬現象を、以下のように分類します
<超音波伝搬特性(音響特性)の分類>
1:線形型
2:非線形型
3:ミックス型
4:ダイナミック変動型
( 4-1:線形変動型 4-2:非線形変動型 4-3:ミックス変動型 )
この分類を、超音波利用目的に合わせて
発振制御条件(スイープ発振条件)として設定します。
環境・条件・・により
複数の発振を組み合わせる場合も同様ですが
相互作用に対する測定確認が不十分だと
ダイナミックな非線形現象は発生しません。
分類の詳細
1:線形型(キャビテーション主体型)
超音波の発振周波数に対して
伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が
低調波(発振周波数の1/4、あるいは1/2)
から高調波(発振周波数の1倍、・・3倍)の範囲で
若干の変化がある状態
注:低調波(発振周波数の1/8)以下の場合
低周波の共振状態により、不安定な共振と干渉が発生し
安定した状態が実現しない傾向になります
2:非線形型(音響流主体型)
超音波の発振周波数に対して
伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が
高調波(発振周波数10倍以上)の範囲で
若干の変化がある状態
注:高調波は、超音波振動子、発振プローブ・・の
表面状態の工夫(特願2020-31017 超音波制御)により
発振周波数の100倍を実現することも可能です
3:ミックス型(キャビテーションと音響流の組み合わせ型)
超音波発振部材の設置方法や接触部材・・・の相互作用により
発振周波数に対して
伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が
低調波(発振周波数の1/8,1/4、あるいは1/2)
から高調波(発振周波数の1倍、・・10倍)の範囲で
自然に発生する、大きな変化がある状態
コメント
上記の1,2,3は、基本的な伝搬状態ですが
振動現象が、安定して長時間同じ現象を続けるためには、各種制御・・工夫が必要です
上記の1,2,3は、単調な発振状態を継続すると
周波数の低下や超音波の減衰現象が発生し
超音波の利用効果は小さく、無くなっていきます
そのために、実用的には、変動型を利用することが必要です
4:変動型(各種制御による変化を利用するタイプ)
4-1:線形変動型
複数の超音波発振部材や発振制御・・を利用して
伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が
低調波から高調波を、
目的の範囲(発振周波数の1/8~10倍程度)で
制御可能にした状態
4-2:非線形変動型
複数の超音波発振部材や発振制御・・を利用して
伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が
低調波から高調波を、
目的の範囲(発振周波数の1/2~50倍程度)で
制御可能にした状態
4-3:ミックス変動型(ダイナミック変動型)
複数の超音波発振部材や発振制御・・の
音響特性や相互作用の確認に基づいて
伝搬状態の主要(最大エネルギー)周波数が
低調波から高調波を、
目的の範囲(発振周波数の1/16~100倍程度)で
制御可能にした状態
物の動きを読む
http://ultrasonic-labo.com/?p=1074
超音波の洗浄・攪拌・加工に関する「論理モデル」
http://ultrasonic-labo.com/?p=3963
樹脂・金属・セラミック・ガラス・・の表面改質に関する書籍
http://ultrasonic-labo.com/?p=7530
http://ultrasonic-labo.com/?p=1972
http://ultrasonic-labo.com/?p=7662
超音波の伝搬状態を利用した部品検査技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=3842
超音波<計測・解析>事例
http://ultrasonic-labo.com/?p=1705
超音波洗浄機の<計測・解析・評価>(出張)サービス
http://ultrasonic-labo.com/?p=1934
超音波プローブの<発振制御>技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=1590
超音波プローブによる
<メガヘルツの超音波発振制御>技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=1811
超音波洗浄機を改良する方法
(超音波の測定・解析に基づいた超音波洗浄システムを開発)
超音波システム研究所は、
洗浄対象物の音響特性に合わせた
超音波洗浄技術を開発しました。
この技術は、
対象物の特性により、
表面に伝搬する複雑な超音波の伝搬状態を
洗浄効果に合わせて
コントロールする技術です。
特に、
対象物の音響特性により
ダメージの発生しやすい材質や構造に対する
キャビテーションのダイナミック特性を
各種の関係性について解析・評価することで、
循環ポンプの設定方法(注)や
専用の治工具・・・により、
超音波による音響流の効果を
目的に合わせて設定する技術です。
注:水槽と循環液と空気の
境界条件に関する、関係性の設定がノウハウです。
オーバーフロー構造になっていない水槽でも対応可能です。
具体的な対応事例として
現状の水槽による、超音波を減衰させる問題点を
液循環ポンプの設定により
騒音を発生させずに対策するということができます。
アルミ部材・・・に対する
ダメージを発生させない
効果的な音響流の設定が可能です。
脱気・・・により
超音波の効率が改善されたことで発生する
水槽や振動子の構造による問題を
液循環と治工具により改善が可能です。
超音波テスターを利用した計測・解析により
各種の関係性・応答特性(注)を検討することで
超音波の各種相互作用の解析・検出により実現しました。
注:パワースペクトル、自己相関、パワー寄与率、インパルス応答・・・
超音波の測定・解析に関して
測定条件(サンプリング時間・・・)の設定は
オリジナルのシミュレーション技術を利用しています
なお、今回の技術は
超音波システムの改良技術として
コンサルティング対応しています。
超音波水槽の構造・大きさと
超音波(周波数、出力、台数・・)に合わせた
<超音波>と<水槽>と<液循環>のバランスによる
超音波の最適な出力状態を測定・解析データとともに
提案・改良・報告させていただきます
本来は、水槽の新規製作、新規設置、新規超音波の固定、・・・
が最もよいのですが、
現実的には、現状の改良として
液循環ポンプの追加改良で実現させることが
これまでの事例から
費用と効果の最適化になると判断して
提案しています。
必要性と要望により
新規設計・開発にも対応します。
参考動画
(参考となる動画です
具体的な方法はコンサルティングで説明します)
http://youtu.be/V-UflXl3gXg
http://youtu.be/gCwzdYApLuE
http://youtu.be/6kM6ErIGbwI
超音波の伝搬状態に関する、計測・解析・制御技術を、
対象物の音響特性として解析・応用することで、
超音波の非線形伝搬状態を制御可能にしました。
その結果、効率良く、
部品の表面残留応力を緩和して、表面全体を均一化する技術を開発しました。
この表面残留応力を緩和する技術により
金属疲労・・に対する疲れ強さの改善を行うとともに
各種表面処理の均一化が実現しています。
特に、超音波の伝搬状態を
対象物のガイド波(表面弾性波・・)を考慮した設定・制御により、
対象物への効果的なダイナミックに変化する
非線形現象を含んだ一定の範囲の刺激として実現させる
制御方法・治工具・システム開発・・・具体的な方法・技術を開発しました。
金属部品、樹脂部品、粉体部材、・・・の各種の表面に対して
幅広い効果を確認しています。
これは、新しい超音波による表面処理技術であり、
音響特性による一般的な効果を含め
新素材の開発、攪拌、分散、洗浄、化学反応実験・・・
に大きな特徴的な固有の操作技術として、
利用・発展できると考え、提案・実施しています。
この技術を
コンサルティング対応として提供しています
超音波を安定して制御可能な状態にするために
オリジナル製品:メガヘルツの超音波発振制御プローブにより
メガヘルツ(1-20MHz)の超音波を発振制御します。
音圧レベルの制御方法は、メガヘルツ超音波の
オリジナル非線形共振現象(注1)をコントロールすることで
目的のダイナミックな超音波制御(音圧レベル・周波数範囲)が実現します。
注1:オリジナル非線形共振現象
オリジナル発振制御により発生する高調波の発生を
共振現象により高い振幅で実現させたことで起こる
超音波振動の共振現象(例 3MHzの発振で100MHz以上の伝搬を実現する)
<<コンサルティング対応>>
メガヘルツの超音波発振制御技術を利用した
表面処理技術のコンサルティング対応として
以下の事項を提供
1:原理の説明
2:具体的な装置の提供:製造販売
(必要であればオーダーメードの超音波発振制御プローブの開発製造)
3:操作方法・作業ノウハウの説明
4:新しい超音波利用技術(応用方法・・)の説明
実績・事例
1:超音波水槽の表面改質
2:超音波振動子の表面改質
3:超音波めっき処理(化学反応のコントロール)
4:超音波加工・溶接・・(超音波による熱伝導効率の改善)
5:各種部品の表面改質(200MHz以上の超音波刺激:金属組織への刺激)