在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Perle d'Uva fondo...in fondo imbottigliato nel 2011 di Gaspare Buscemi

2016-12-25 21:21:20 | Friuli フリウリ
Perle d’Uva fondo..in fondo 2011年ボトル詰め Gaspare Buscemi



ブシェーミのお手頃ワイン。
スプマンテではなく、発泡性ワインで、王冠。コルク栓ではない。
マルコのところで残っていたのか(ブシェーミを喜んで買う人は少ない。。。。)、2011年の秋にボトル詰めしたもの、とラベルに記載がある。
つまり、収穫は2009年か2010年の物で、5年以上は経っていることになる。

スプマンテではなく自然の発砲酒、つまり、糖分を添加せず、自然に持っている糖分で発酵、発生した炭酸ガスを閉じ込めた物。だから、アルコール度も12%とかなり低い。
最近流行りのコル・フォンドで、濁りがある。

色はかなり濃い。
香りはすぐにビオだとわかるが、ビオ独特の臭みが強すぎるほどではない。
若干田舎っぽい、つまり洗練されている香りではないのだが、この荒削りな感じが良い。白でも、マセレーションをしてますよ〜という香りで、嫌いな人も多いだろうと思う。特に、軽め、キリッと引き締まったワインが好きな人には受けないだろうと思う。
しかし、この臭み、フルーツの香りに程遠く、スパイスでもない、ミネラルでもない香りが、ビオワインを好きにななるとやすらぎの香りにも感じる。
12%なので軽く、さら、ごく、グビ、と飲める。
酸味もほどほど、タンニンの存在感もほどほど、余韻は実は結構長い。+++

一人でちびっといくワインは、こういうワインが嬉しい。

評価の高いワインだけを見ている人は絶対に買わないワイン。
自然派ワイン好きでも、こういうマイナーなワインはやはりちょっと番外編かも。
でも、この軽さ、田舎っぽい感じが時には良かったりする。

なお、Perle d'Uvaとなると結構値段が高くなり、軽くちょっと開けるという感じでなくなるが、こちらのfondoの方は品質と価格のバランスが抜群。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。