“Barolo La Rosa 2001-1974” Fontanafredda -Piemonte
バローロとは言え、フォンタナフレッダならまあいいか(行かなくてもいいか、の意味)、と思ったのだが、1967年ヴィンテージから出るということで、タダだし、行ってみた。
プロモーションCD、社名入りペン、かわいいイラスト入りパンフレットなどお土産もたくさんで、さすが大手は違う!という感じであった。
ワインも10種の縦飲みで、一番古い67年ものは、クリュではなく畑のブレンド、その他、1974年からはラ・ローザのクリュである。(さすが、大手は違う!)
古いものから先に飲むか、新しいものから先に飲むか、意見が分かれるところであるが、AISのやり方は、一応古いものからということになっている。
個人的には新しいものからの方が好きだが、今回は、フォンタナフレッダの希望で新しいヴィンテージからの試飲となった。
ラ・ローザ(バラ)という畑の名前からもわかるように、全体にドーンとした貫禄あるバローロではない。どちらかというと優しい感じで、それはそれでよいのだが、どどーん、という感じを期待している人は期待を裏切られてしまうかもしれない。しかし、どどーん、にはカベルネが混ざっていたりして、これを期待されても本当は違うんだけど…と苦笑してしまうこともある。
それと、フォンタナフレッダくらいの大手になると、ボトルごとの違いが出ては困る。そこで、個性を前面に出すより安定も求めている感じもうかがえた。
さて、2001年から。(点数8.5)
甘さが前面に出て、優しく女性的なバローロ。花と、特にフルーツの甘さが際立つ。しばらくするときれいなミント風の酸が混じる。スパイス、ミネラル、鉄などもあるのだが、全てが甘い香りに消されてしまう感じ。
タンニンも優しい。インパクトも甘く(残糖分ではない)意外に塩味が強く、また残る。アルコールではない熱さが心地よく伝わる。
2000年(点数8+)
かなり閉じている。がらっとかわって男性的で、そういう意味ではバローロらしい。スパイスが出てきていて、熟したフルーツに加え、チョコ、バルサム臭、黒タバコ、ミネラル、鉄など。
タンニンも感じるし塩味もあるが、酸が際立ち、酸に隠れてしまう。持続性はやや短い。
1999年(点数9+)
酸味が香りにあり、他、野菜(怒られてしまう??)、アニマル、腐葉土など。柑橘オレンジの香りもあり、他は、ドライの花、リコリース、タバコなど。
味に酸味がきれいに出てエレガントだが、同時にバローロの強さ、たくましさも出ている。タンニンの質がとても良いのが舌触りからうかがえ、持続性もとてもよい。
良いね~という年。
1998年(点数8)
やや閉じた感じ。腐葉土、そしてキノコが出始めている。一瞬、梅、きゅうりなど、と言ったら怒られそ~。他に鉄、スパイスなどあるが、変化が弱い。
味も鉄をやや感じるくらい。タンニンは悪くないのだが、全体に個性に欠ける感じがあり、後味も短いきらいがある。
1997年(点数9‐)
開きが早く、かおりがぶわっと出る。腐葉土、金属的な香り、ザクロ、カフェなど、良く熟した香りが出ている。
タンニンは甘いくらいで、最初は魅力的な甘さを帯びていただろということがわかる。ただ、なんだか、タンニンの渇きを余計に感じる。熱さというのではなく、舌が渇く感じが強い。アルコールも十分あり、ボディも十分あり、ふくよかで、97年神話という感じ。
しかし、個人的には97年のものは過大評価はしたくない。どうもエレガントさに欠けるきらいがあるからだ。
1996年(点数9+)
最初は良い年だとは思わなかったというびっくりの年だが、96年のバローロには驚かされるものが多い。
エレガントな熟成香がきれいに出ている。アニマル、スパイス、ラバルバロrabarbaro、バルサム臭、プルーン、腐葉土などなど。変化もよく、全体にきれいにまとまっている。
酸が際立ち、最後まできれいに続くので飽きさせない。ボディも申し分なく、タンニンの長い寿命を感じさせる。あと5年、10年してぜひ味わってみたいワインである。
1990年(点数9.5)
90年は良い年である。良いものは約20年近くたってとても魅力的である。
96年もおそらく同じだろうと思うが、この6年の違いを考慮すると、比べた時、90年に軍配が上がってしまう。ただし、マグナムボトルだったが…
さすがに澱が見え始めている。
良く熟して、タバコの香りがきれい。スパイス、オレンジの皮、腐葉土などで、思うよりかおりが強く、また非常に良い複雑性がある。
タンニン、酸、塩味のバランスがとても良く、持続性があり、スパイスの香りがきれいに続く。90年とは思えないダイナミックさ。強さ、エレガント、ボリューム、豊潤さなどを兼ね備える。
また飲みたいヴィンテージ。
1982年(点数8.5)
澱あり。
閉じている。その後、アニマル、毛皮、ブラッドオレンジ、コールタールなどが出てくる。
酸っぱいくらいの酸があり、タンニンが珍しく渋みを帯びる。持続性はまあまあ。
1974年(点数9+)
35年の歳月に拍手したい。ラ・ローザのクリュの最初の発売年だそうだ。
まだ生まれてなかった人もいるよね~(私は生れていたが…)
ブロード、キノコ、トリュフ、キーナ、コールタール、腐葉土、イオウ風、ラバルバロ、丁子、タバコなどなんでもあり。
味のインパクトは、きれいという感じ。エレガントで、それが長~く続く。
バローロとは言え、フォンタナフレッダならまあいいか(行かなくてもいいか、の意味)、と思ったのだが、1967年ヴィンテージから出るということで、タダだし、行ってみた。
プロモーションCD、社名入りペン、かわいいイラスト入りパンフレットなどお土産もたくさんで、さすが大手は違う!という感じであった。
ワインも10種の縦飲みで、一番古い67年ものは、クリュではなく畑のブレンド、その他、1974年からはラ・ローザのクリュである。(さすが、大手は違う!)
古いものから先に飲むか、新しいものから先に飲むか、意見が分かれるところであるが、AISのやり方は、一応古いものからということになっている。
個人的には新しいものからの方が好きだが、今回は、フォンタナフレッダの希望で新しいヴィンテージからの試飲となった。
ラ・ローザ(バラ)という畑の名前からもわかるように、全体にドーンとした貫禄あるバローロではない。どちらかというと優しい感じで、それはそれでよいのだが、どどーん、という感じを期待している人は期待を裏切られてしまうかもしれない。しかし、どどーん、にはカベルネが混ざっていたりして、これを期待されても本当は違うんだけど…と苦笑してしまうこともある。
それと、フォンタナフレッダくらいの大手になると、ボトルごとの違いが出ては困る。そこで、個性を前面に出すより安定も求めている感じもうかがえた。
さて、2001年から。(点数8.5)
甘さが前面に出て、優しく女性的なバローロ。花と、特にフルーツの甘さが際立つ。しばらくするときれいなミント風の酸が混じる。スパイス、ミネラル、鉄などもあるのだが、全てが甘い香りに消されてしまう感じ。
タンニンも優しい。インパクトも甘く(残糖分ではない)意外に塩味が強く、また残る。アルコールではない熱さが心地よく伝わる。
2000年(点数8+)
かなり閉じている。がらっとかわって男性的で、そういう意味ではバローロらしい。スパイスが出てきていて、熟したフルーツに加え、チョコ、バルサム臭、黒タバコ、ミネラル、鉄など。
タンニンも感じるし塩味もあるが、酸が際立ち、酸に隠れてしまう。持続性はやや短い。
1999年(点数9+)
酸味が香りにあり、他、野菜(怒られてしまう??)、アニマル、腐葉土など。柑橘オレンジの香りもあり、他は、ドライの花、リコリース、タバコなど。
味に酸味がきれいに出てエレガントだが、同時にバローロの強さ、たくましさも出ている。タンニンの質がとても良いのが舌触りからうかがえ、持続性もとてもよい。
良いね~という年。
1998年(点数8)
やや閉じた感じ。腐葉土、そしてキノコが出始めている。一瞬、梅、きゅうりなど、と言ったら怒られそ~。他に鉄、スパイスなどあるが、変化が弱い。
味も鉄をやや感じるくらい。タンニンは悪くないのだが、全体に個性に欠ける感じがあり、後味も短いきらいがある。
1997年(点数9‐)
開きが早く、かおりがぶわっと出る。腐葉土、金属的な香り、ザクロ、カフェなど、良く熟した香りが出ている。
タンニンは甘いくらいで、最初は魅力的な甘さを帯びていただろということがわかる。ただ、なんだか、タンニンの渇きを余計に感じる。熱さというのではなく、舌が渇く感じが強い。アルコールも十分あり、ボディも十分あり、ふくよかで、97年神話という感じ。
しかし、個人的には97年のものは過大評価はしたくない。どうもエレガントさに欠けるきらいがあるからだ。
1996年(点数9+)
最初は良い年だとは思わなかったというびっくりの年だが、96年のバローロには驚かされるものが多い。
エレガントな熟成香がきれいに出ている。アニマル、スパイス、ラバルバロrabarbaro、バルサム臭、プルーン、腐葉土などなど。変化もよく、全体にきれいにまとまっている。
酸が際立ち、最後まできれいに続くので飽きさせない。ボディも申し分なく、タンニンの長い寿命を感じさせる。あと5年、10年してぜひ味わってみたいワインである。
1990年(点数9.5)
90年は良い年である。良いものは約20年近くたってとても魅力的である。
96年もおそらく同じだろうと思うが、この6年の違いを考慮すると、比べた時、90年に軍配が上がってしまう。ただし、マグナムボトルだったが…
さすがに澱が見え始めている。
良く熟して、タバコの香りがきれい。スパイス、オレンジの皮、腐葉土などで、思うよりかおりが強く、また非常に良い複雑性がある。
タンニン、酸、塩味のバランスがとても良く、持続性があり、スパイスの香りがきれいに続く。90年とは思えないダイナミックさ。強さ、エレガント、ボリューム、豊潤さなどを兼ね備える。
また飲みたいヴィンテージ。
1982年(点数8.5)
澱あり。
閉じている。その後、アニマル、毛皮、ブラッドオレンジ、コールタールなどが出てくる。
酸っぱいくらいの酸があり、タンニンが珍しく渋みを帯びる。持続性はまあまあ。
1974年(点数9+)
35年の歳月に拍手したい。ラ・ローザのクリュの最初の発売年だそうだ。
まだ生まれてなかった人もいるよね~(私は生れていたが…)
ブロード、キノコ、トリュフ、キーナ、コールタール、腐葉土、イオウ風、ラバルバロ、丁子、タバコなどなんでもあり。
味のインパクトは、きれいという感じ。エレガントで、それが長~く続く。