としのブログ

大工の とし の日々の出来事

ブルー #1200

2015-06-22 18:57:55 | 日記
先日、左手親指に鉋を落とす前はこんなことしてました。



この中砥、地元の刃物屋 大崎商店 の店主から、使い心地をレポートしてくれと頼まれまして、
格安で譲って頂いたもの。



社長曰く、ニューケントと同じメーカー製とのことですが?
この砥石、サリサリした研ぎ心地で、非常に均質な傷の付き方をします。
下りは相当強いです。ガンガン研げます。
研いだのは 宗秋。



この刃の刻印は本当に控えめ。



しばらく無銘だと思ってました(笑)。
で、ブルーの研ぎ面。



鉋には若干荒いんだよな~。
この研ぎ感、均質感で2000番位の傷の付き方なら、黒幕よりイイ!という人も多いと思うんだけど。
しかし、薄削りでなければかなり実用的にも使えそうです。
この石の後、ダイヤ8000番にWA8000番の粉をまいて、



こんな風に刃先だけを研いでも、



刃先には変な毀れは出にくいです。



かなり均質に中砥の傷がついているからだと思います。
杉を削ってみると、



かなり気持ちよく引きも軽いです。



いつもの飛ばし研ぎですが、この中砥なら大丈夫みたいです。
仕事使いで切れ止んだ刃を研ぐのは最近殆どこの石から始めていますが、
1200番という荒めの番手ながら、怪しい刃毀れは出にくいようです。
ただし、普通に買うとかなりお高いのよね。

またしても、頂き物

2015-06-21 21:05:37 | 日記
週末は度々仕事をさせてもらっているご近所の同級生のご実家に。
ちょっとしたリフォーム仕事をさせてもらいました。
このお宅、近々農具置き場の小屋を壊すそうで、
(その仕事は農協関係の方がやるのか?)
小屋の片付けをしておりまして、



こんなの頂いてきました。ラッキー!
なんでも、曾おじいさんが大工だったとかで、他にも使い込まれた鉋や鑿も少し。
それらはちょっとした工作に使うそうで大事に仕舞ってました。



刃幅は3寸5分。少し華奢な感じがしますが、古い物なんでしょうね。



銘などもないのでどこの物やらわかりませんが、使えるように精進しないとです。


さて、左手の怪我もあることだし、延び延びにしていた作業を。



この鉋、実は一番使用頻度が高いかも。
ハイスの裏出し不要48ミリ。



が、こんな状態で数年ごまかしてました(笑)。
きちんと紙を剥して、得意のエポキシで修整。



一度では盛りきらずに二度目でマズマズの状態に。
でもね、紙を貼った状態でも十分使いやすかったんですよ。

そして、我慢できずに、



研いじゃいました(笑)。
考えてみたら、左手の親指は研ぎの際に刃には触れて無いんだった。
ただし包帯を濡らさずに研ぐのは結構面倒でした(笑)。

頂きもの

2015-06-20 19:40:41 | 日記
先日、先輩大工の秀さんより頂いたいいもの。



寄木の板に黒檀の木槌キット。



秀さん曰く、スクレーパーを作れ~、とのことですが、
他に何か無いかな~、って考えてます。
きむけんさんのニャンレイパーぐらい上手に作れればいいけどね。
とにかく綺麗に積層されてます。
ってことは、あれ作るか?

で、話は変わりますが、家紋清久は仕込み時の刃毀れも大体落ちて、
台のほうをいつものウレタン注入です。



これが昨日の様子。
昨夜のうちに余分なウレタンをシンナーで拭き取って乾燥。
今日の夜には、



完成です。



節があったりしますが、なかなか素直な台のように思ってます。
台の上部長手の面取りですが、猿面取り鉋を違う方向から掛けてやると小さ目な面でも手当りが優しいようです。
この台、もう少し上端の面を小さくしたかったのですが(笑)。

ガッカリ ホッ ガックリ

2015-06-19 21:02:31 | 日記
先週末の与板ミニ削ろう会、残念ながら参加できませんでした。
嫁のご両親まで巻き込んで、日曜日は朝一から参加の予定が付いたのですが、
土曜日の晩に長男がまさかの高熱。
季節外れのインフルエンザだそうで・・・。



準備万端だったのですが・・・。
会場でお会いする約束をしていた皆さん、申し訳ありませんでした。
次の機会は必ず!一緒に削らせてください。

で、長男の熱もやっと下がり、家族内の感染もなく、ホッとしたのもつかの間。
今朝の事ですが、



やっっちゃいました。
研ぎ上がり寸前の鉋刃が右手からスルリと。
細かい様子がどうしても思い出せないのは、脳が無かったことにしようとしているんじゃあないかと。
かれこれ何千何万と刃物を研いでいて、こんなバカな怪我ははじめて。トホホ・・・。
facebookで励ましのコメントを頂いたみなさん、こんなバカにありがとうございます。
刃のキレ具合のチェックはくれぐれもそっとしたほうが良いみたいです。

ちなみに血を吸った刃は良く切れるといいますが、



こんなにコボれてちゃダメだいね。
この刃はしばらく研がないで、戒めのために目立つところに置いときます。

ああ、しばらく大好きな研ぎができないなあ。

間に合うかな?

2015-06-12 23:26:57 | 日記
明日からいよいよ与板が始まりますね。
自分は日曜日のみの参加予定ですので、明日の朝と夜に最後の詰めを考えています。

で、なんとか間に合いそうなのは、



これ。



家紋清久150度バージョン。
台は削れるようになりました。
表馴染みの付きはこんな感じ。



コの字型?というんですか、いつもこんな感じで当ててます。

で、肝心の削りは、



右側の刃毀れが醜いですが、刃付きは良好!
仕込みの時に作ってしまった数か所の刃毀れがネックです。
この刃毀れを直す間に数丁研げるんだよなあ。

では皆さん、与板でお会いしましょう!
(たぶん朝からいけるはず・・・)