としのブログ

大工の とし の日々の出来事

陣太鼓 その2

2015-01-30 00:10:40 | 日記
さて、今朝も冷たい水で江戸城を研ぎ、
奥の門の巣板で仕上げ、同じ条件で檜2号を削ったわけなんですが、
昨日より悪い結果に。だから写真は無いのよ。

それで夜は気分を変えて、現場で刃が出るように馴染みを付けた陣太鼓を。
この刃、端に大きな欠けがあるので、思い切って荒療治。



ダイヤ砥石には黒名倉を使ってます。滑らかになって研ぎやすいです。
この欠けを取るころには、刃角は32度くらいになる予定。



序盤戦は刃返りがある程度になったら裏を押しちゃいます。
焼成ダイヤの3000番で。



落ちた返りがたくさん。
普段の研ぎでもマクロ的に見れば、こんなのが砥石の上にたくさんあるんだ、
と思って研いでます。
(終盤ではこんな荒っぽいことしないですよ。キチンと刃を引いて研ぎ進めてます(笑)。)
こういう研ぎはかなり疲れるので、休憩中に台のお化粧を。



薄めたウレタンをすりすり。今日はとりあえず2回ほど。

そしてとりあえず完成。



刃先の角度は31度でした。
刃角の違いを確かめる実験、本来なら28度で使っていた刃を鈍角にしなけりゃ
比べようがないんだけども、まあ今回は大欠けを落とすのにちょうどよかったということで。
あとは裏隙をもうちょっと直したいけど。



それから今回、切れ刃をさわる前に裏を平面に押してから始めたんですが、
これだけ切れ刃を落とすと裏の狂いも相当な量ですね。
鋼にストレスをかけてる地金が無くなるんだから当然だけど。
思った以上に変なところが砥石に乗らなくなっててたまげました。

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