としのブログ

大工の とし の日々の出来事

ビロビロの鉋屑の訳は

2017-01-11 20:56:45 | 日記
ようやく薄削りの出来る状況になった僕の狭い小屋ですが、また一つ課題を抱えてしまいました。
それは、



繋がらない鉋屑。
この写真じゃわかりづらいよね。
一番ひどいのは削り終わりの付近の、



これ。
刃のキレはそこそこなので、台に問題があるのは確かなんです。
下端は刃が出た状態でほぼ問題はなさそう。
つーことは表馴染みの刃先側が浮き気味なんじゃね?と思って刃先側にエポキシをうっすら注入するも、



まだ駄目~。
かなり厚めに削ってるんですがね~。
ちなみに他の鉋(この前の千秋なんか)で暴れた材料を引くときちんと元に戻せます。
???
この鉋が他の鉋と違うところは、



かなり開いてきている(五厘ほど?)刃口しかないんですが・・・?

ここでしばし考えます。
広がった刃口のせいで刃先部分の台の当たる所と刃との間にガタガタの頂点が入り込んで悪循環が続いているんじゃあないかと。



だもんで、埋めてみましたよ~。
で、結果は。



刃の研ぎ直しは敢えてしないでガタガタは解消!
9~10ミクロン程と薄くはないですが口埋め前とは明らかに違う台の挙動。
なんだかな~。
ずいぶん無駄な研ぎ直しと下端均しをしてしまった。

鉋台の刃口の狭さは逆目を止める為だけじゃあないのですね~。
艶やかで均一な削りをする為にはそれなに狭い刃口が必要だと今頃実感。
自分のレベルの低さに今更イヤになりました。(笑)