ロラックスおじさんの秘密の種

視聴環境：ＣＳ、吹替

　2012年公開のアニメ。志村けんが吹替えをしたことでも話題になりましたね。今回はその吹替え版で鑑賞しました。

　実はロラックスおじさんというのはそんなに出てこないんですよね。というか実質の主人公テッド少年とは会ってもいない。
　すべてがプラスチックでできていてみんなが空気や水を買っているがそれに疑いもせずに幸せに暮らす街が舞台で、主人公のテッド少年は好きな女の子オードリー（声は能年ちゃん）の「本物の木を見たい」という願いを叶えるために、おばあちゃんのアドバイスを元に街の外に住むワンスラー（トータル松本）を訪ねる。実はすべての元凶はワンスラーで、彼は商売のためにすべての木を伐採してしまったのでした。自然の精？であるロラックスも失望し天へと去ってしまう。テッドはワンスラーが持っていた最後の木の種を植えて再び街に自然を取り戻そうとする…
　と、そんな話なんですが、ロラックスは自然の象徴のような存在で”おじさん”という名前になっているのはたぶん志村けんが声をあててるからじゃないかなぁと思います。で、ロラックスはワンスラーに「木を切らない」と約束させるのに結果伐採されて失望し森を去っていくという過去の話に登場するので、現代のテッドとは接触なし。

　なんとなく期待せずに見始めたんですが、なんとなく陽気なロラックスというキャラクターが前面に押し出された子供向けの楽しいアニメだと思っていたので。ストーリーは自然を破壊したワンスラーが自分のしたことを後悔して少年テッドに希望を託すという話でもちろんハッピーエンドなので、シンプルな分けっこうジーンときましたね。ロラックスもイメージしていたよりもクセのないキャラクターだし、原作が本作よりもっとシンプルな話なのがよかったのかもしれません。
　ちなみに字幕版の方ではロラックスはダニー・デヴィート、ワンスラーはワンスラーは「ハングオーバー」でステュを演じていたエド・ヘルムズ、テッド少年が恋するオードリー役にはテイラー・スウィフトが声を担当しているので、これはこれでちょっと見てみたい気がしますね。


　予想以上に楽しかった。というかジーンと来た。83分で短いので小さい子供のための話としてもいいですね。製作したイルミネーション・エンターテインメント社は「怪盗グルー」で鶴瓶に声優をオファーしていたりしてベテランに声を頼む傾向にあるのかな？

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