うりぼうのシネ煉獄

映画・ゲーム・テレビ・本の感想をまったり書きます。

グレムリン2 新・種・誕・生

2014年04月09日 | 日記
視聴環境:CS、字幕

 90年に公開された「グレムリン」の続編。
 続編では1作目のポリシーを捨てて良くも悪くも娯楽作化が進むことはハリウッド映画ではよくあるんですが(「ダイハード」とか「エイリアン」とか)、本作も前作と比べるとおもちゃ箱をひっくり返したような作品になっています。しかも珍しいのはそれをしているのが「1」から引き続き監督を務めるジョー・ダンテだってことですね。たいていこういうのは違う監督がするもんなんですが。

 それだけでなく本作ではかなりジョー・ダンテは好き勝手にやっているようである意味カルト映画化しているようです。
 まず冒頭ルーニートゥーンのオープニングが始まりバックスバニーが登場。さらにはテレビでランボーを見たギズモが後半ランボーばりに凶暴化したグレムリンを倒したり、途中フィルムが焼けるような演出が入り「映画館で『グレムリン2』を観ていたハルク・ホーガンが早く映画を続けるよう野次ったり」、そもそも今回のグレムリンたちは個性があって研究所にある薬品を摂取して頭がすごくいいやつとかオネエとかクモみたいなのとか完全に悪ふざけ。

 ストーリー的にもかなりハチャメチャなんですが、それ以外にもメタ的なネタも多数あり、ドラキュラの格好をしたフレッドが「社長はカラーとハッピーエンドが好きなんだ」(ハリウッド映画への皮肉)した直後に現れる研究所の博士が”元祖ドラキュラ俳優”のクリストファー・リーだったり。


 というわけで、
 B級映画好きに妙に評価が高い理由が観てみてわかりました。たしかにこれは面白い。あとフィービー・ケイツは可愛かったし。しかしよくこんなの映画会社が怒らず公開したなと思います。結局後年監督した「スモール・ソルジャー」では裏目に出ちゃうんですけどね…。


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