うりぼうのシネ煉獄

映画・ゲーム・テレビ・本の感想をまったり書きます。

攻殻機動隊ARISE #1 Ghost Pain

2013年06月24日 | 日記
 プロダクションIGによる新しい攻殻機動隊のシリーズ。4部作の第1弾「Ghost pain」が公開されたので早速観ました!


 劇場公開と同時にネット配信もされているのでPSNで観ましたよ。735円也(画質HDだと1050円)。
 一応劇場公開もされてはいるんですが本編が大体1時間くらいらしいので、すごくファンということでもない限り(劇場で限定BDが販売されていたり、舞台挨拶があったりするので)ネット配信とDVD・BD販売がメインで、公開記念としてイベントと言う意味で劇場公開をした、というのが正直なところなんでしょうね。


 総監督は作画監督などをしているものの攻殻の作品自体はほとんど観ていないと公言していて、つまりは「お約束とか知らねえ」という宣言ですが、ちょっとしたところにやっぱり以前の作品を意識したようなカットが出ているような気がします。

 あと2点ほど気になったのは、まず全身義体の草薙素子は”過去の話を描いているからと言ってルックスが若くなる必要がない”のでは?と思ったというところ。そもそも素子って何歳か分からないという設定だったはずで、だったら全然違うルックスとか全然変わらないとかでもいいはず。その辺を”人間らしく”見た目若い素子として描いているのが残念。
 もうひとつは、士郎正宗原作の攻殻機動隊は長きに渡ってアニメ化されていますが、もう士郎正宗のタッチって採用しないのが当たり前なのか?というもの。
 最初、押井版攻殻が出来たときに「全然士郎正宗の絵と違う!」とびっくりしたものですが、その後の神山版でも本作でも当たり前のように独自のキャラクターデザインになっていますよね。たまには「あの士郎正宗のキャラが動く!」って攻殻があってもいいのにな、とも思います。


 ともあれ、
 絵柄はともかく、話自体はけっこう楽しかったのでこれからもネット配信のを見るかもしれません。押井作品にはないほどよい”娯楽感”もあるし。
 これを機にちゃんと見てない神山版も見直そうかな、と思います。
 あと観た人はTVBros誌の特集記事、黄瀬、石井、押井のインタビューも読めばなお楽しめると思います。


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ガリレオXX 内海薫最後の事件 愚弄(もてあそ)ぶ

2013年06月24日 | 日記
 ようは柴咲コウも吉高由里子も事件の解決や正義というものにまったく興味のない湯川学(福山雅治)を事件に巻き込む役回りで、話は物理学者の湯川が毎度事件の捜査に巻き込まれる”受難”を描いているという形になっています。

 前シリーズの内海薫はそういう意味でうまく湯川の興味をそそっていたように思うんですが、今シリーズの吉高はいまひとつというのはこのスペシャルドラマを観て改めて思うところですね。

 主役であるガリレオが出てこない(1シーンだけ出てきますがあってもなくてもいいようなシーン)本作でも内海薫のガムシャラでとにかく前に進もうとするキャラクターは湯川でなくても「力になってあげたくなる」のがわかります。

 まぁ話自体は多少トリックを複雑にしすぎな気もするし、観る人が見ればツッコミどころもあるんでしょうね~特にユースケ周りはあまりにご都合主義的という感じはします。


 気になったのは、
 ユースケが最近こんな役ばっかりだなぁとか、あと吹越満も顔色悪い役多すぎ。
 柴咲が干している下着を本作の相棒である柳楽くんが見てしまうというシーンで、なんだか白いブラって久しぶりに見たわって気がした。
 その柳楽くんはユースケのゲームのファンだったりしてなにかありそうな気がしたのにミスリードか!とか思いました。


 ということで、
 原作がどれくらい残っているのかは知らないんですが、さらに続きがあるならぜひ内海薫に戻ってきて欲しいですね~。吉高もいいんですけど、時に湯川をやり込めるほどの頭のいいキャラかと思ってたら、ただ生意気な女ってだけの役なんだもんな。