うりぼうのシネ煉獄

映画・ゲーム・テレビ・本の感想をまったり書きます。

ワールド・オブ・ライズ

2013年06月17日 | 日記
 リドリー・スコット監督、ディカプリオ、ラッセル・クロウ共演の社会派サスペンス映画。BSでやっていたので観ましたよう。


 サラリーマンの悲哀を描いたドラマでしたね。


 CIAの工作員として中東で作戦任務に就くディカプリオ。一方、その上司でアメリカの本部から指示を出すラッセル・クロウ。

 命がけの駆け引きで消耗していくディカプリオと、子どものリトルリーグのビデオを撮りながら指示を出したりしているラッセル・クロウ…。
 「上司はやれってクチで言うだけで、現場がどんだけ大変かわかってんのかよ!」というサラリーマンの苦悩をCIAの対テロ戦争という大きな”仕事”の目線で描くというすごい作品です。

 結局、働く人ってのはどこでも同じようなもんなんだなぁって思います。

 そしてディカプリオが現地で頼りにする実力者、ヨルダンの総合情報総局局長サラームが上司のラッセルとは逆にカッコイイ。頭がキレてちゃんと思いやりもありそうだし。観ているとサラームの方が”上司にしたい男”として描かれている。ヒロインのアイシャ役の人もそうですが、本作ではアメリカ人よりも中東のキャラクターの方が魅力的に描かれているってのも特徴かもしれません。


 テロ戦争や中東問題など社会的な出来事がメインではありますが、それ以外にも感情移入する部分が多々あり、そういう意味でも楽しめる作品でした。


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