お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

みんな バイリンガル

2009-07-21 | about 英語の絵本

Spanish For Kids

米国の国勢調査統計によると、アメリカに住んでいる人の34%がいわゆる"マイノリティ"です。15%(4550万人)を占めるヒスパニックがもっとも多く、13.5%(4070万人)が黒人、アジア人は1520万人で全体の5%です。マイノリティ人口は急激に伸びていて、2000年の調査結果に比して11%も増えています。ですから、一方ではヒスパニックでないいわゆる白人人口の比率は下がり続けており、ハワイ州を含む全米4つの州で既に人口の50%を割りこんでいます。

私の住むカリフォルニア州では、ヒスパニック人口が州民全体の36.2%、アジア人が12.4%、黒人が6.7%で、ヒスパニックでない白人は42.7%。全米平均よりもはるかに多様化(diversity)が進んでいます。

かつて私のアシスタントで、今はお医者さんになったアニーは、英語と中国語それにフランス語をかなり流暢に操ったのですが、南カリフォルニア大学の医学部に進んだとたんに、「患者さんのほぼ半分がスペイン語ネイティブで、英語がわからない。フランス語じゃなくてスペイン語をとっておけばよかった!」とESLの患者さんとのコミュニケーションの難しさを嘆いていました。

一般的にマイノリティ人口の増加は、”国の基盤”を経済的にも文化的にも強固にすると歓迎されていますが、中小企業庁の発表によれば、実際にも米国のビジネスの18%がマイノリティによって生み出され維持されています。カリフォルニアでは、ビジネスオーナーがヒスパニックであるビジネスは12.8%、アジア人では14.7%です。

こうした状況を反映して、カリフォルニア州では、スペイン語は英語と並ぶ ”準公用語” です。公的機関のパンフレットやHPには必ずスペイン語表示があり、また業種を問わず、企業のカスタマーサービスに電話すれば必ずスペイン語のサービスがあります。

そんなわけで、今日はスペイン語の絵本のご紹介です。スペイン語で書かれた絵本という意味ではなく、語学としてスペイン語を教える目的でつくられた絵本です。

「こどものためのスペイン語:初心者レベル1"Spanish For Kids:Learn Spanish Beginner Level 1"」は、数あるスペイン語入門絵本の一冊です。ここではアマゾンの商品一覧の中から読者レビューで評判のよかったものを選びました。ほんとうに初心者向きで2歳くらいからでも十分に大丈夫そうです。2歳の子と一緒に読んでいるうちに、スペイン語の初歩の初歩を覚えましたという親の投稿も散見されます。

そうか!私も絵本でスペイン語を覚えよう!と、これを読んで一念発起しました。カリフォルニアに住んでいると、実際(スペイン語ができたらなぁ・・・)と思うことしきりなのです。特にレストランやグローサリストア、ファーマーズマーケットなどで実感。美味しいものを食べるには絶対スペイン語!

というわけで、ご紹介した本以外に、私も楽しんで読めそうな絵本を買おうと検索してみました。

例えば、"My First Spanish Word Book"で耳を慣らして心理的な抵抗を下げ、
"Let's Eat"でレストラン・スペイン語を学ぶ予行演習をする、というのはいかがでしょう?



コメント
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