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観ちゃった!「のれ!ストレッチャー」

2012-04-21 01:54:58 | 観ちゃった!

江原由夏さん出演の、KUUM17 第3回公演「のれ!ストレッチャー」を観てきました!

このカンパニーの公演を観るのは、1作目の「伊予の撫子」に次いで2度目でしたが、

なんともまあ、温かい作品を創る方たちです。

今回はタイトル「のれ!ストレッチャー」から、スピード感のある病院のドタバタ劇・・・的な世界が

一瞬にして私の脳裏に広がったのですが、内容はまったく違いましたw

ここからネタバレですが、舞台は、とある老人ホーム。

江原由夏さん演じる「キャンディ」という、いつも飴ちゃんを持っている おばあちゃんは、

とってもオシャレな着こなしで、元気で気の良い女性。

純露とミルキーが好きで、純露はコーヒーに溶かして飲んだりもしますw

私も、あんなふうな、オシャレなおばあちゃんになりたいなー。(いや、純露をコーヒーに溶かす、とかじゃなく。)

若い役者さん達の、おじいさんおばあさんぶりは、とても自然で、行き過ぎな表現もなく、亡くなった祖父母を

思い出しました。心地良い音響も手伝って(そう、選曲がいつもいいカンジなんですよ。KUUM17さん!)

穏やかで心地よい、おじいさんおばあさん達の暮らしぶり。ほの暖かい空気感。

そんな中、生まれる「秘密」や、久しぶりの「冒険」。きっと、どんなにかワクワクして、楽しいのだろう!と

おじいさんおばあさん達の気持ちを思うと、こちらまで、ワクワクドキドキしてきました。

やっぱり、ヒトは、いくつになっても、ワクワクやドキドキ、希望とか、やってみたい事がないと

いけませんよね。そういう気持ちの大切さ、とても感じました。

 

そして、観ているときから、観終わってからも、ずっと浮かんでいた想い。

それは、自分は人生の終わりをどんなふうに迎えるのだろう?ということ。

重く苦しいものではなく、不思議な温かさと自然さで、そう考えさせてくれた舞台でした。

「私は、最期に誰といるの?」「どこで?どんなふうに?」「最期に行きたいところは、どこだろう?」

「最期に望むことは、なんだろう?」「しあわせな最期をむかえられるかな?」

 

老人なので、セリフも多くはない。ゆっくり話す。穏やかな中でも、登場人物のひとりひとりの心の中が、

手に取るようにわかりました。それぞれの微妙な心までもが。

お客さんも、それぞれの体験や想いに重なったようで、早い段階にアチコチから、すすり泣きが聞こえてきました。

終演後に、「音楽も私達世代よね。」と話されていた女性たち。きっと、彼女たちが一番この話を身近に感じて

いたのでしょう。沢山泣いてましたもの。親の介護とか、死とか、自分の老後とか、身近な世代の方々です。

私は、祖父母や自分に置き換えて観ていました。観客それぞれに、いろいろな感情を呼び覚ましただろう舞台でした。

「私のこと、忘れちゃったとしても、大丈夫よ。胸の中に、温かいものが残っているはずだから。」

ああ~~・・・

はっ!失礼しました。

今回の舞台を観て、2作目の「風の子ピュー」が観られなかったことが、今更ながらに悔やまれました。

本当に、温かいなにかが心に残る、そんな世界を見せてくれる、KUUM17の舞台です。

「のれ!ストレッチャー」は、下北沢 しもきた空間リバティにて、4月22日(日)まで。

駅チカの会場もウレシイです。椅子は、案外(失礼!)座り心地よし。

ちなみに、初日は満員!!でした

 

 



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2 コメント

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良いお話でした。 (MEGUMI)
2012-04-25 22:11:03
21日のお昼の部見てました。
泣けました~~~。
江原さん、かわいいおばあさんでしたね。
返信する
MEGUMIさんへ (zabu2)
2012-04-26 22:42:28
コメントありがとうございます(^∇^)
ホント、心が温かくなりましたね。
またドシドシ、コメントお寄せくださると、
嬉しいです。
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