吉野山の梅の庵。
駐車場に車を止めると向いの山で枝うちを終わって
木から下りてきた父を見つけた。
おとうさーーーーーーーーーーーーん!!
と大声で呼ぶと、手を挙げてくれた。
榊がほしいので
さかきーーーーーーーーー!!ほしいです~!!
と叫ぶと、
わかった~帰るわ~
と。
これは聞こえていなかったよう(笑)
戻ってきてくれたので、榊がいることをつたえると、
また、山に戻ってくれた。
その後ろをついて歩いた。
なだらかな山道はきれいに掃除してあって、
おとうさんのしごとの美しさを感じる。
お父さんの山は凛とした空気がながれている。
といつも思う。
普段見ることのない、木を切る姿を見ることができた。
榊の獲り方も教えてくれた。
すごく貴重な事を教えてくれている。
そして、帰り道。
「お正月用のウラジロはここにあるよ」
と。
艶やかな黄緑のウラジロを指さす。
お父さんの丁寧に季節を繰り返してきたしぐさ。
山々の自然が父に生命を任せているように見える。
父が自然に仕えてきたからだろう。
ウラジロ。
ウラを表に飾る。
裏が表になる。
父の道を歩きコツコツ育ててきた木を見上げ、
木の裾にある自然の宝物に季節を味わわせてもらい、
自然界には裏表はないと思った。
梅本亜祐子
駐車場に車を止めると向いの山で枝うちを終わって
木から下りてきた父を見つけた。
おとうさーーーーーーーーーーーーん!!
と大声で呼ぶと、手を挙げてくれた。
榊がほしいので
さかきーーーーーーーーー!!ほしいです~!!
と叫ぶと、
わかった~帰るわ~
と。
これは聞こえていなかったよう(笑)
戻ってきてくれたので、榊がいることをつたえると、
また、山に戻ってくれた。
その後ろをついて歩いた。
なだらかな山道はきれいに掃除してあって、
おとうさんのしごとの美しさを感じる。
お父さんの山は凛とした空気がながれている。
といつも思う。
普段見ることのない、木を切る姿を見ることができた。
榊の獲り方も教えてくれた。
すごく貴重な事を教えてくれている。
そして、帰り道。
「お正月用のウラジロはここにあるよ」
と。
艶やかな黄緑のウラジロを指さす。
お父さんの丁寧に季節を繰り返してきたしぐさ。
山々の自然が父に生命を任せているように見える。
父が自然に仕えてきたからだろう。
ウラジロ。
ウラを表に飾る。
裏が表になる。
父の道を歩きコツコツ育ててきた木を見上げ、
木の裾にある自然の宝物に季節を味わわせてもらい、
自然界には裏表はないと思った。
梅本亜祐子