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プラチンブリの風 第21章

2011年03月29日 | プラチンブリの風

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プラチンブリの風 第21章 東北関東大震災(#2) By Harry H.

 MAGNITUDE9.0という史上最大の地震は、TSUNAMIを伴い、更には,福島原発の放射能問題をも誘発し、正に、トリプルでの自然災害となっている。3月27日現在で、死者は1万人を超え、行方不明者も合わせると、27000人以上にもなり、更に、この数字は増えそうだ。こちらでも、NHKテレビを見ることができるが、毎日、被災地の報道を見るたびに、心が痛む。

 まだ、余震は多発しており、福島原発も、修復の目処がたっていない状況で、予断を許さない。放射能汚染は、野菜に限らず、牛乳や水道水にまで及び、対象品目だけでなく、対象地域も拡がる様相だ。

 放射能に関しては、海外への影響も大きい。日本のような安全基準の厳しいところで起きた原発事故で、多くの原発計画を持っている国への影響が出てきている。また、放射能汚染への対応から、日本より輸入する野菜類を、輸入禁止にしたり、税関での検査を強化している国もある。

 日本に来る外国人観光客は、殆どいなくなり、先週、大阪から上京したアンクル・サムによると、春休みに時期なので、普段であれば、込み合う新幹線も、各車両数名の乗客しかいなかったとのこと。放射能が飛び交う関東へ、いや日本を訪れる人が居ないのは、やむをえない。

Mar26_0023 こんな最中、3月24日、ミャンマー北部で、MAGNITUDE6.8の比較的大きな地震が起き、74名の死者が報道されている。また、震源地に近いタイ北部の都市・チャンライでは、55歳の女性が、倒れて来たコンクリート塀の下敷きになり死んだ。首都のバンコクでも、高層ビルでは、揺れを感じ、建物の外に避難した人もいたようだ。この地震で、タイでも、地震に対する関心が、にわかに高まり、アピシット首相も、早速、国内の災害防災計画の見直しを指示した。(2011年3月28日記)

(参考)

・タイには、国中に活断層線(FAULT LINE)が13本あり、その断層線に沿って、Mar26_0022MAGNITUDE5-7の地震が起きる可能性があるとの報告がなされている。

・2005年~2011年(3月)までで、MAGNITUDE4.0以上の地震は、7つあり、最大のものは、2006年12月13日に、チェンライで記録された5.1である。

・2007年改定された建築基準法(BUILDING CONTROL ACT)では、高さ23メートル以上、且、10000ヘイホーメートル以上の建物は、最低MAGNITUDE5.0の耐震性を有することが規定されている。   〆

 

 

 


プラチンブリの風 第20章

2011年03月17日 | プラチンブリの風

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プラチンブリの風 第20章 東北関東大地震 By Harry H.

 3月11日(金)午後1時(タイ時間)少し前、日本のテレビ(NHK)を見ていたが、急に番組が中断され、“緊急地震情報”に切り替わり、地震発生とTSUNAMI警報のことを知った。MAGNITUDEが、9.0と史上最大ということと、それに伴うTSUNAMI、更に福島原発事故で、全てが“想定外”の出来ごとと言える。

 ここタイでは、地震は北部・北西部で、たまに起きるが、規模は小さい。ただ、2005年のインドネシア・スマトラ沖大地震がもたらしたTSUNAMIで多くの犠牲者を出しているので、TSUNAMIの恐ろしさは、良く知っている。会う人が、皆、家族の安否と、お見舞の言葉をかけてくれる。タイのプミポン国王、シリキット王妃は、天皇陛下に、また、アピシット首相は、菅首相に、それぞれ、お見舞のメッセージを送っており、国として、①500万BAHTの義捐金 ②日用品等2億BAHTの物資の提供 ③35人の医師団の派遣 を決めた。

 今回の被災地である東北地方には、数百人のタイ人が住んでおり、タイ大使館のスMar_16_021タッフは、その安否の確認を急いでいるが、いまのところ死者の情報は、入っていないとのこと。今回の地震の影響で、3月~5月にタイから日本に行く旅行客は、70%がキャンセルしているとのこと。4月は、タイ正月(ソンクラン)で、一週間前後の長い休みがあり、在留邦人の一時帰国に加え、多くのタイ人が、日本に観光に来る。先のニュージーランドの地震、それに次ぐ中国での地震、そして今回の東北関東大地震と、環太平洋火山帯(Pacific Ring of Fire)の国々で、立て続けに起きている。これらが、30年以内にその発生が予想されている“東海地震”の導火線とならないことを願っている。

 原発事故は、安全基準の厳しい日本で起きている事故だけに、世界中が注目している。タイでも、早速、アピシット首相が、現在の“原発開発計画”に否定的な見解を表明している。タイには、現在稼働している原子炉はなく、1.2メガワットの実験炉があるだけ。前記計画だと、2025年までに5000メガワット級の原発を5基稼働させることになっており、今は、調査段階。日本政府・関係者の対応は、後手後手の感があるが、人間の英知を集めて、原発が大事に至らないことを、願っている。 (2011年3月17日記)

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(アンクルサム)東京電力は本当に責任を感じているのだろうか?原発の補修に放射線量が大きいので近づけず何もできないと報道があったが、放置することで危険度が増えて国民全体が危険になる。多少危険を冒しても修理に走るくらい責任があるはず。また計画停電についても、さも当然のように広報している。そもそも計画停電になるのも東電の事故が原因していることを忘れているのは・・・。

 


プラチンブリの風 第19章

2011年02月23日 | プラチンブリの風

 

プラチンブリの風 第19章 ホンダ LPGA タイランド  By Harry H.

 米女子ゴルフツアーの今季開幕戦であるHONDA THAILAND OPEN 2011は、2月17日~20日の4日間、PATTAYASIAM COUNTRY CLUB OLD COURSE(6469ヤード、パー72)で開催された。世界のトッププロ60名が参加。優勝賞金は、217500ドル≒1800万円。日本からは、ディフェンディング・チャンピオンの宮里 藍、宮里 美香と上田 桃子の三人が参戦。アメリカ勢は、P.CREAMER,M.WIE,J.INKSTER初め20名と、全体の3分の一を占める。やはり、層の厚さを感じる。次に多いのが、この数年、躍進著しい韓国勢で14名。昨年度の最優秀選手のI.K KIMも参戦。

 タイ人の友人が、優待券を貰ったので、一緒に観戦に行かないとの誘い。ここA_feb18_2011_127PRACHINBURIからPATTAYAまでは、200KMくらいで、車で2時間半ほどで行ける。第二ラウンドの行われる18日(祝日)に観戦に行くことにした。現地に昼過ぎに到着。前半戦ということもあり、観戦者がまだ少ないのか、駐車場も空いている。先ずは、PATTING GREENに行ってみる。スタート前のP.CREAMERがパットを練習している。それから、一番ホールの観戦席に座って、最期の方の数組を見送る。それから、18番ホールに向かうと、丁度、宮里 藍があがってくるところ。バーディーでのあがりのようで、ギャラリーから拍手が。

 暑いタイでの観戦は、涼しい木陰での定点観戦が基本。18番の木陰で、暫く、上がってくる選手を見た後、17番のグリーンに向かい、宮里 美香と上田 桃子の組を待つ。そこから、彼女達を18番の上がりまでフォローする。やはり、二人の日本人の組には、多くの日本人ギャラリーが付いている。彼女達が、30組中の24組目であり、その後の組の上がりを、18番グリーンで観戦。

 第二ラウンドの結果は、首位は台湾のYANI TSENGで8アンダー、二位が韓国のI.K. KIMとアメリカのM.WIEが一打差の7アンダー。日本勢は、宮里 藍がイーブン・パーで25位 、宮里 美香が2アンダーで14位、上田 桃子が5アンダーで4位――と、ディフェンディング・チャンピオンの宮里 藍が出遅れた結果となった。

 男子プロの試合とは、迫力は落ちるが、多くのプレイヤーのティー・ショットは、フェアー・ウエイをKEEPし、確実なゴルフが多い。また、雰囲気が和やかで、服装がカラフルだ。

 第三ラウンドと第四ラウンドは、自分のアパートのテレビで観戦。三日目に首位にたった台湾のYANI TSENGが、四日目も7アンダーとスコアを伸ばし、15アンダーで優勝。 第二位で追いかけていた韓国のI.K. KIMは17番のPAR4で、グリーン周りのアプローチで大失敗して、痛恨の9をたたいてしまい、脱落。M.WIEが10アンダーで2位、P.CREAMERは8アンダーで5位。日本勢は、ただ一人アンダーパーだった宮里 美香が、2アンダーで13位、1オーバーの上田 桃子が18位、4オーバーの宮里 藍が29位という結果だった。(2011年2月21日記)

 


プラチンブリの風 第18章

2010年12月06日 | プラチンブリの風

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プラチンブリの風 第18章 ふたつの結婚式 By Harry H.

11月、二組の結婚式(披露宴)に参列した。二組とも社内結婚である。一つはタイ式で、もう一つはバンコクのホテルでの式である。

 

タイ式は、経理のOちゃん(女性)と現場のWさん。新婦の実家の家で執り行うのが習わしで、そこへ新郎が、お祝いの品物を持参して、新婦を嫁に貰うという次第であNov_07_078る。Oちゃんの実家は、プラチンブリ県の西隣のチャセンサオ県にあり、車で1時間くらいである。実家の隣の空き地に、テントを張り、椅子とテーブルが、ずらりと並べられ、ここが披露宴の会場となる。朝早くから、スピーカーから大音響で音楽を流し、お祝いムード。10時ころから家の中で、お坊さんたちの立ちあいの元、新郎新婦と親族が参加して、式がスタート。それが終わると、我々参列者も、中に入って、二人の手に聖水を注いでお祝い。11時半ころから、食事がふるまわれる。100人以上の参列者が、屋外のテーブルに席を取り、そこに親戚および近所のおばさん・おじさんであろうか、家の横の炊事場で、手際良く料理を作って、サーブする。大勢の人数なので、大変な作業だ。食事をしている中、新郎新婦が、各テーブルを回って、挨拶をしたり、記念写真を撮ったり、和気あいあいとした雰囲気だ。午後1時ころになると、三々五々と、皆、家路に帰って行く。

 

もう一つのホテルでの式は、私の居るTRAINING CENTERSマネージャーとNNov_07_079ん(女性)との結婚式。バンコク都内のAホテルで結婚式と披露宴。結婚式には、参列しなかったが、午前中式が執り行なわれ、披露宴は、午後6:30からスタート。ホテルの一番大きな宴会場に、丸テーブルが約60卓。1卓=10椅子の配置なので、600人が収容できる。ものすごい人数だ。Sさんに聞くと、両親の関係者が多かったとのこと。勿論、会社の上司や仲間も大勢。服装が、ちょっと日本とは違う。女性は、みな、着飾って来ているが、男性は、バラバラ。背広&ネクタイというものから、背広だけでNO NECKTIEもあり、Y-SHIRTの人、T-SHIRTにジーパンなんていう人もいる。サンダル履きの人も。服装に関しては、タイではかなり自由なようだ。何のアNov_07_080ナウンスもなく、午後7時ごろから料理がサーブされる。新郎新婦は、会場の入り口で、来客の人たちと、記念写真。そして、8時ころになり、やっと、司会者二人(会社の同僚)の紹介で、二人がが会場入り、宴会が正式にスタートする。二人のスライドをスクリーンに映し出し、経歴を披露するところは、日本と全く同じ。その後、おもむろに、二人がスポットライトを浴びて、会場に入場。ステージに上がり、来賓者代表に首輪を掛けてもらい、その後、両親の紹介があり、2-3人の祝辞が続く。そして、ケーキに入刀。午後9時に新郎新婦が、退場。8時に入場して、僅か1時間でお開きという、非常にSIMPLEな披露宴である。

 

この二つの異なった結婚式(披露宴)であったが、どこの国でも、このような祝事は、参列者が皆、幸せな気分になる。(2010年12月5日記)

 


プラチンブリの風 第17章

2010年11月07日 | プラチンブリの風

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プラチンブリの風 第17章 洪水 By Harry H.

タイの季節は、三つある。3月~5月の暑季は、一年で一番暑い季節。水かけ祭りは、この時期(4月)に行われる。6月~10月は雨季。熱帯特有の強い雨と、雷が特徴的だ。11月~2月は乾季で、一年中で、一番過ごしやすい時期だ。

 

From_bankok_post_2HARRYは、2009年8月にタイに来て、一年以上経つことになるが、住んでみての印象は、常夏とはいえ、結構、住みやすいーーということだ。勿論、暑季の日中は、37度前後にもなり暑く、外に出ると、その暑さで、クラッとすることもある。が、一番の違いは、湿気であろうか。タイの方が、日本(東京)と比べると、湿度が低いように思う。いろいろとデータを調べても、なかなか見つからないが、暑い中、外に出ても、東京の夏のようなベタベタした感じがしない。サラッとしている。

 

Prachinburi10月末の今は、雨季の最期。今年は、東北部で大雨が降り、各地で洪水が発生して、連日のようにテレビや新聞で報道されている。ここ数十年で最悪の状況と言われる被害をもたらしている。10月27日現在、被災県は29県、被災者は265万人、5000万平方KM近い農地が冠水し、死者も56人に登っている。洪水の被害は、コラ―ト県とアユタヤ県に集中している。

 

政府は、水害対策室を設け、被災者への支援金を始め、救援策を急いで策定し、実施する方針だ。先週末は、アビシット首相が、被災地を訪れ、被災者を励ましながら、直に救援物資の入った袋を手渡していた。

 

大雨で、全国のダムは放水を始めており、これにより、チャオプラヤ川の水位が、危険水位の2メートル近くにも達し、川下にあたるバンコク都・パトゥムタニ県・ノンタブリ県での、川の氾濫に対する警報が、タイ天然資源・環境省から出されている。

 

この洪水よる被害額は、10BILLION BAHT(1BAHT≒3円)にも達すると見積もられている。

 

HARRYの居るプラチンブリ県は、大きな被害の出ているコラ―ト県に隣接しているが、大きな川がないこともあり、いたって平穏であり、洪水等の被害は聞いていない。(2010年10月27日記)