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ディック スギ の写真の世界(The World of Dick Sugi’s Photos)

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LUMIX FZ300を語る

2019年07月29日 | ディックがメインで使用しているカメラ
ディックがメインで使用しているカメラは、ソニーが最大勢力になっていますが、他には唯一このルミックス(パナソニック)がラインナップに入っています。

これは見た目は、一眼のコンデジかなと思うのですが、高速倍率ズームレンズ一体型のデジカメです。
このカテゴリーのカメラは「ネオ一眼」とか「ブリッジカメラ」とか命名されているようですが、今一つ浸透していません(フィルム時代にズームレンズ付きの一体型一眼レフが流行った時期があり(1980年代の終わりから1990年代)、このカメラがブリッジカメラと呼ばれていました。ディックはこれのイメージが強いです。だた、フィルム時代のブリッジカメラは、話題になった割には、一部の機種を除いて(サムライは有名でした)、あまり売れなかったような記憶です。いつしか静かにフェードアウトしていきました)
メジャーな表現がないので、コンデジのカテゴリーに入っていたりします。地味な存在とはいえます。

このカメラの特徴は、35mm判換算で25-600mmの高倍率ズーム(24倍)を搭載していることです。しかも全域開放f値が2.8になっています。
センサーはコンデジで一般的な1/2.3型センサーを使用しています。これにより、超望遠までカバーするものの、一眼チックなフォルムとしても比較的コンパクトな大きさにとどまっています。

また、強力な手振れ補正機能が付いており、超望遠域でファインダ―をのぞくと、ぴたっと画像が止まってみえるのは、感動ものです。
画素数は1240万画素。今の感覚だと1/2.3型センサーでも画素数が少なめのような気がしますが、このセンサーで無理に高画素化していないのは、好ましくさえ思います。実際1240万画素あれば、通常の撮影では困ることはありません。
レンズはライカブランドですが(パナソニックがライカ商標の使用契約をしています。ソニーはカールツァイス、どちらも刺激的であることは間違いありません)、このクラスではあまりありがたみが感じられないのも事実です。

FZ300は2015年9月登場なので、そろそろ満4年になります。未だ後継機の話題はありません。
この前機で、これと基本的なスペックはほぼ同じだったFZ200が2012年8月に登場しています。ディックはこのFZ200も使っていました。

FZ300になって、背面液晶がタッチパネル採用になったこと(タッチフォーカスとタッチパッド付き)、電子ビューファインダーが高性能になり、見えが格段によくなったこと、ボディ全体の剛性がよりしっかりしたものになったことから、FZ300がより魅力的に感じ、こちらに乗り換えました。

似たようなカテゴリ―のカメラをディックは別に使っています。
ソニーのHX99です。
こちらは、24-720mmf3.5-6.4の30倍ズームをコンパクトなボディーに入れ込んでいます。センサーは同じく1/2.3型です。内蔵ファインダーもついてこれですから、すごすぎるの一言です(このカメラの詳細は、「ソニーHX99を語る」をご覧ください)。

これがあるなら、FZ300は不要だという声が聞かれそうですが、FZ300が魅力なのは、レンズの開放f値が全域f2.8であることです。これでこのカメラを所有しているといっても過言はありません。

HX99の超望遠域の開放f値は6.4と暗いです。FZ300と比べると2段+αの差があります。センサーは1/2.3型と小さいので、どちらのカメラも高感度域はディックの感覚ではISO800が限界です。
そのため、HX99での望遠から超望遠域の使用は、ある程度明るい光の中でしか撮影できません。でも、FZ300は、絞り開放にすれば、多少暗くなっても望遠から超望遠域の撮影は可能です。

例えば、ISO800として、FZ300で絞り開放で超望遠域の被写体を1/250で撮影できる場合に、HX99では絞り開放でも1/60以下になってしまいます。これではいくら手振れ補正機能があっても、撮影は厳しすぎます。
FZ300の方が対応できるシーンが広がるため(特に暗めに光の撮影に強い)、ディックのこのカメラの存在意義はここにあります。
いつも持ち歩くのはコンパクトなHX99ですが、散歩などで小さなカメラバックを持って出るときはFZ300をよく使います。

FZ300ですが、外観は直線と曲線を巧みに組み合わせたデザインで、直線のエッジが目立ちます。ルミックスらしいデザインだと感じます。なかな恰好いいです。
ボディが小型の一眼程度にボリュームがあるので、ホールディングはしっくりときます。

本機は後ダイヤルが一つの配置で前ダイヤルはありません。これは普及機らしい配置ですが、レンズ銅鏡横にも補助ダイヤルがあるので、2ダイヤルのようにも使えます。

ファンクションキーが4つあるので、割り当てを変えて自分のやりやすいようにカスタマイズできます。
使い勝手はなかなかいいですが、ソニーとは操作感が異なるので、たまにどうだったかなと迷います。これは仕方ないですが、違ったメーカーを使用する際にとまどう点ですね。

背面液晶はバリアングルなので、いろいろな方向に向けることができます。背面液晶を逆向きにして見えないようにできるので、これで撮影するとフィルムカメラのような感じがします(FZ200も同様だったので、この時はよく背面液晶を隠した状態で撮影していました。FZ300はタッチパネルを使用するので、背面液晶が表に出たノーマルな形で使用しています)。

背面液晶のタッチパネルについては、ルミックスは積極肯定派ということもあるのでしょう、使いやすいです。設定画面でもタッチパネルが使えるのも便利です(なぜソニーはこれができないのか疑問です)

かつてのルミックスは、独特な発色の傾向がありました。また、後ろダイヤルは本来の回転ダイヤルの機能の外に、ボタンのように押し込むことができ、これで機能を変えるようになっていたのが独特の操作方法でした。
ディックは、マイクロフォーサーズ規格一番手のG1を以前使っており(今も手元にありますが、ほとんど活躍の機会はありません)、これと前機種のFZ200は上記のルミックスのテイストがありましたが、FZ300は発色はノーマルとなり、後ダイヤルもダイヤルの単一機能となりました。
オーソドックス化した感じはありますが、これはこれでいいと思います。

高倍率ズーム搭載機で開放f値が2.8通しのコンデジはこれが唯一の存在です。でもモデルチェンジの間隔が長いことを考えると(後継機も出るのかどうかも不明です)、あまり人気がないのでしょうね。
なかなか使い勝手もよく、サブカメラとしてはお勧めの1台です。



正面



超望遠域にズームすると、銅鏡がかなり伸びます
レンズ先端には「LEICA」の文字が見えます



レンズの焦点距離は35mm判換算で記載されています
この字体は、ライカのもの
これを見てくらっとくる人もいるのでは



銅鏡横にあるサブダイヤル
操作しやすい位置にあります



背面



背面液晶を裏返すと、フィルムカメラのようなスタイリングになります



バリアングル液晶は使いやすいです



超望遠域でのスナップ撮影
超望遠域が手軽に撮影できるのは、撮影の幅が広がり新鮮な感覚を味わうことができます




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