「ソニーα7Ⅲを語る①②」で、昨年(2018年)3月に登場したⅢは、かなり完成度が高く、素の(R,S以外の)α7を購入するなら、Ⅲを購入できる予算があるのでしたら、Ⅲを購入するのがベストな選択という話をしました。
ただ、α7(2013年11月登場)もα7Ⅱ(2014年12月登場)も現役機で、まだまだ使えます。両者は新品でも値段がこなれており、それらで使用に支障がないなら、これを選択するのも手です。
それではどういった場合に、初代、Ⅱを購入しても快適に使えるのかを以下記したいと思います。
まず「ソニーα7Ⅲを語る②」でお話した、Ⅲで進化した点があまり自身の撮影スタイルにとって重要でない場合です。
特に、背面液晶のタッチセンサーやマルチセレクターを使用して、AFの測距点を素早く移動させたい場合、AELを多用する場合、簡単にリアルタイム瞳AFを使いたい場合、瞳AFで動物も撮りたい場合は、Ⅲを購入した方がストレスを感じません。
また、高感度のISO6400や12800も通常の撮影で使いたい場合もⅢを購入するのがいいです。
逆にいえば、AFをオートで専ら使用する場合、AFの測距点の移動を急がない場合、AELをほとんど使わない場合、瞳AFを使わない場合は、初代、Ⅱでも十分で、それらを使用しても不満を感じない可能性が高いです。
初代とⅡの違いを以下記します。
初代とⅡとでは登場年がたった1年しか違いません。異例の早さで後継機が登場したので、当時ちょっとした話題になりました。というかディックもそうですが、初代を購入していた人にはあまりにも早い後継機の登場に衝撃が走りました。
初代は、Eマウント初のフルサイズ機ということで、今は見慣れましたが、当時は結構賛否が分かれるボディのフォルムで登場しました。どことなくフィルムカメラのキャノンT70に似ているという話がありました。
特に賛否が分かれたのが、軍艦部にシャッターボタンが設置されていたことです。そのため、右手で握るグリップは小ぶりな形状になっていました。
これに対しては、今の主流のスタイリングである、グリップ上にシャッターボタンがある方が使いやすいという声が大勢でした。
ディックも最初はそう思いました。ただ、その後α7Sを入手し、Ⅱと併用したのですが、初代のシャッターボタンの配置がそれほど気にならなくなっていったのも事実です。
慣れもあるのでしょうが、大きな批判を浴びたくらいに使いにくい訳ではなく、これはこれでいいなと思うようになりました。
ただ、これはⅡでグリップ上にシャッターボタンがあるノーマルな形に変更されました。
小型化をより強調するために、初代はこのようなフォルムになったのではないかと思いますが、設計段階で使い勝手も相当検証したはずです。自信を持って送り出したのなら、そうすぐに変える必要はなかったのではないでしょうか。まあ、ユーザーの意見を取り入れたということなのでしょうが。
Ⅱの登場で、もっと衝撃的だったのは、ボディ内に手振れ補正が入ったことです。
Eマウントは、当初APS-Cサイズのセンサーで始まりましたが、ボディの小型化のために、Aマウント(ミノルタのα7000から採用したマウント)のα7Digitalで採用したボディ内手振れ補正をやめ、レンズに手振れ補正を入れる方式にしました。
フルサイズ一眼が登場した際にそれを踏襲したのです。
Eマウント用の望遠系のレンズの多くには手振れ補正が入っており、そのレンズを使えば普通に手振れ補正がきくのですが、Aマウントの従来のレンズを純正アダプター(LA-EA4(AマウントレンズをAFでそのまま使用できる機能付き(AF駆動モーター自体を内蔵したアダプター))を付けて、α7に使うと、当然手振れ補正はききません。
それがⅡではボディ内手振れ補正が入ったので、Eマウントのレンズで手振れ補正が入っていないものに加え、Aマウントの従来のレンズも手振れ補正が使えるようになりました。しかもAマウントのほとんどの純正レンズは、LA-EA4に付けると、レンズの情報を把握して、その焦点距離にあった手振れ補正を自動で行ってくれます(社外製のレンズをアダプターで取り付けた場合でも手振れ補正は使えますが、その焦点距離を選択する必要があります)。
ディックもAマウントの望遠系のレンズを使う機会が結構あったので(これは、Aマウントの一眼を使っていて、α7を購入した方はほぼ同様な状況であったと思います)、これは大変に魅力的でした。
そのため、ボディ内手振れ補正が欲しいために、初代を移籍し、Ⅱを導入しました(ボディ内手振れ補正は開発していた訳ですから、初代にも入れてほしかったです。)。
初代とⅡの違いの大きなところは上記の2点です。
初代とⅡとでは、センサーは約2430万画素で画像処理エンジンも同様です。
また初代から像面位相差AFの機能が導入されています(AFセンサーの数は、像面位相差AfとコントラストAFとも、初代とⅡでは同じです)。
Eマウントのレンズは、すべてレンズ内AF駆動モーターを採用しています。
Aマウントのレンズは、当初はボディ側のAF駆動モーターを採用しましたが、その後レンズ内AF駆動モーターのレンズも登場しました。
Aマウントのレンズ内AF駆動モーター付きの純正のレンズを純正アダプター(LA-EA3)を介してα7に付けた場合、ⅢとⅡは像面位相差AFが機能して、高速なAFで使用できます。
初代は、残念ながら対応するレンズがほとんどなく、コントラストAFしか使用できません。これだと動作が遅いため、AFを快適に使用するためにはLA-EA4を使う必要があります。
(まとめ)
次に該当する場合は、初代、Ⅱでもほぼストレスなく使用できます。
AFをオートで専ら使用又はAFの測距点を選択することがあるが、測距点の移動を急ぐ必要がない
AELをほとんど使わない
瞳AFをほとんど使わない
高感度のISO6400や12800を通常の撮影で使わない
初代でもストレスなく使える場合
シャッターボタンの周りの使い勝手が気にならない
ボディ内手振れ補正の機能は必要ない
Eマウント用レンズの手振れ補正機能があればよい
又は
手振れ補正機能をそもそも必要としていない
Ⅱを購入した方がよい場合
ボディ内手振れ補正の機能が必要

α7Ⅱ
フォルムはⅡとⅢはよく似ています

α7S(α7の写真が見つからなかったのでSの写真をアップしました。α7もほぼ同じフォルムです)
グリップ周りが違うと印象がかなり異なります。
サイズはⅡとくらべると全体的にコンパクトです。これも初代の魅力といえます。
ただ、α7(2013年11月登場)もα7Ⅱ(2014年12月登場)も現役機で、まだまだ使えます。両者は新品でも値段がこなれており、それらで使用に支障がないなら、これを選択するのも手です。
それではどういった場合に、初代、Ⅱを購入しても快適に使えるのかを以下記したいと思います。
まず「ソニーα7Ⅲを語る②」でお話した、Ⅲで進化した点があまり自身の撮影スタイルにとって重要でない場合です。
特に、背面液晶のタッチセンサーやマルチセレクターを使用して、AFの測距点を素早く移動させたい場合、AELを多用する場合、簡単にリアルタイム瞳AFを使いたい場合、瞳AFで動物も撮りたい場合は、Ⅲを購入した方がストレスを感じません。
また、高感度のISO6400や12800も通常の撮影で使いたい場合もⅢを購入するのがいいです。
逆にいえば、AFをオートで専ら使用する場合、AFの測距点の移動を急がない場合、AELをほとんど使わない場合、瞳AFを使わない場合は、初代、Ⅱでも十分で、それらを使用しても不満を感じない可能性が高いです。
初代とⅡの違いを以下記します。
初代とⅡとでは登場年がたった1年しか違いません。異例の早さで後継機が登場したので、当時ちょっとした話題になりました。というかディックもそうですが、初代を購入していた人にはあまりにも早い後継機の登場に衝撃が走りました。
初代は、Eマウント初のフルサイズ機ということで、今は見慣れましたが、当時は結構賛否が分かれるボディのフォルムで登場しました。どことなくフィルムカメラのキャノンT70に似ているという話がありました。
特に賛否が分かれたのが、軍艦部にシャッターボタンが設置されていたことです。そのため、右手で握るグリップは小ぶりな形状になっていました。
これに対しては、今の主流のスタイリングである、グリップ上にシャッターボタンがある方が使いやすいという声が大勢でした。
ディックも最初はそう思いました。ただ、その後α7Sを入手し、Ⅱと併用したのですが、初代のシャッターボタンの配置がそれほど気にならなくなっていったのも事実です。
慣れもあるのでしょうが、大きな批判を浴びたくらいに使いにくい訳ではなく、これはこれでいいなと思うようになりました。
ただ、これはⅡでグリップ上にシャッターボタンがあるノーマルな形に変更されました。
小型化をより強調するために、初代はこのようなフォルムになったのではないかと思いますが、設計段階で使い勝手も相当検証したはずです。自信を持って送り出したのなら、そうすぐに変える必要はなかったのではないでしょうか。まあ、ユーザーの意見を取り入れたということなのでしょうが。
Ⅱの登場で、もっと衝撃的だったのは、ボディ内に手振れ補正が入ったことです。
Eマウントは、当初APS-Cサイズのセンサーで始まりましたが、ボディの小型化のために、Aマウント(ミノルタのα7000から採用したマウント)のα7Digitalで採用したボディ内手振れ補正をやめ、レンズに手振れ補正を入れる方式にしました。
フルサイズ一眼が登場した際にそれを踏襲したのです。
Eマウント用の望遠系のレンズの多くには手振れ補正が入っており、そのレンズを使えば普通に手振れ補正がきくのですが、Aマウントの従来のレンズを純正アダプター(LA-EA4(AマウントレンズをAFでそのまま使用できる機能付き(AF駆動モーター自体を内蔵したアダプター))を付けて、α7に使うと、当然手振れ補正はききません。
それがⅡではボディ内手振れ補正が入ったので、Eマウントのレンズで手振れ補正が入っていないものに加え、Aマウントの従来のレンズも手振れ補正が使えるようになりました。しかもAマウントのほとんどの純正レンズは、LA-EA4に付けると、レンズの情報を把握して、その焦点距離にあった手振れ補正を自動で行ってくれます(社外製のレンズをアダプターで取り付けた場合でも手振れ補正は使えますが、その焦点距離を選択する必要があります)。
ディックもAマウントの望遠系のレンズを使う機会が結構あったので(これは、Aマウントの一眼を使っていて、α7を購入した方はほぼ同様な状況であったと思います)、これは大変に魅力的でした。
そのため、ボディ内手振れ補正が欲しいために、初代を移籍し、Ⅱを導入しました(ボディ内手振れ補正は開発していた訳ですから、初代にも入れてほしかったです。)。
初代とⅡの違いの大きなところは上記の2点です。
初代とⅡとでは、センサーは約2430万画素で画像処理エンジンも同様です。
また初代から像面位相差AFの機能が導入されています(AFセンサーの数は、像面位相差AfとコントラストAFとも、初代とⅡでは同じです)。
Eマウントのレンズは、すべてレンズ内AF駆動モーターを採用しています。
Aマウントのレンズは、当初はボディ側のAF駆動モーターを採用しましたが、その後レンズ内AF駆動モーターのレンズも登場しました。
Aマウントのレンズ内AF駆動モーター付きの純正のレンズを純正アダプター(LA-EA3)を介してα7に付けた場合、ⅢとⅡは像面位相差AFが機能して、高速なAFで使用できます。
初代は、残念ながら対応するレンズがほとんどなく、コントラストAFしか使用できません。これだと動作が遅いため、AFを快適に使用するためにはLA-EA4を使う必要があります。
(まとめ)
次に該当する場合は、初代、Ⅱでもほぼストレスなく使用できます。
AFをオートで専ら使用又はAFの測距点を選択することがあるが、測距点の移動を急ぐ必要がない
AELをほとんど使わない
瞳AFをほとんど使わない
高感度のISO6400や12800を通常の撮影で使わない
初代でもストレスなく使える場合
シャッターボタンの周りの使い勝手が気にならない
ボディ内手振れ補正の機能は必要ない
Eマウント用レンズの手振れ補正機能があればよい
又は
手振れ補正機能をそもそも必要としていない
Ⅱを購入した方がよい場合
ボディ内手振れ補正の機能が必要

α7Ⅱ
フォルムはⅡとⅢはよく似ています

α7S(α7の写真が見つからなかったのでSの写真をアップしました。α7もほぼ同じフォルムです)
グリップ周りが違うと印象がかなり異なります。
サイズはⅡとくらべると全体的にコンパクトです。これも初代の魅力といえます。
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