BLOG DE UKE

ブログでウクレレ

The Best of Ka'au Crater Boys

2004-11-19 16:23:57 | アルバムレビュー
Ukulele On Fire(TOP) > 作品レビュー に戻る
「The Best of Ka'au Crater Boys / Ka'au Crater Boys」のアルバムレビューです。




Ka'au Crater Boys-Best of
Release 1998
Roy Sakuma productions,inc


The Best of Ka'au Crater Boys / Ka'au Crater Boys

01.Tropical Hawaiian Day
02.You Don't Write
03.Rhythm Of The Rain
04.Brown Eyed Girl
05.Surf
06.I Hear Music aka Mr. Reggae
07.Kawika
08.Guava Jelly
09.Opihi Man
10.Makaha
11.Wahine 'Ilikea
12.Still The One
13.Elvira
14.Carly Rose
15.On Fire

-----

Ka'au解散後に本国ハワイでリリースされたベストアルバム。

リリース済みの4作品「Valley Style」「Tropical Hawaiian Day」「On Fire !」「Making Waves」から12曲を選曲したほか、未発表曲の3曲「Guava Jelly」「Wahine 'Ilikea」「Elvira」を含めた選曲構成になっています。

どういう基準で選曲されたのかは定かでありませんが、概ね「ベスト盤」ではあるものの「Noho Pai Pai」「North Shore」「I Like to play the Reggae」といった代表的な(はずの)曲が収録されていない、という点でやや不満の残る選曲です。特に「Noho Pai Pai」は「これを収録せずしてKa'auのベスト言えようか」と思うのですが、みなさんはいかがでしょうか。ベスト盤は「パッケージングを変えてひと儲け」が目的ですから、ボーナストラック以外でカバー曲(=印税収入が見込めない曲)が除外されるのは当然の成り行きなのかもしれません。

そんな理由もあり、私は「Ka'auの作品は何から買うのでがお勧めですか?」と聞かれると、「ベスト盤よりも1作目のValley Styleでしょう」と答えることが多いです。(作品に対する思い入れの深さとしては「On Fire !」がイチバンなんですけどね)

しかし、このベスト盤にはすばらしいポイントが1つありまして、それは8曲目の「Guava Jelly」がすごくかっこいいという点です。ボブマーリーの作品のカバーですが、トロイのソロ&オカズがそこかしこにちりばめられていて、Ka'auらしい仕上がりです。この曲が収録されているという点において、このベスト盤はオススメだと思います。(こうしてプロデューサー&社長であるロイサクマさんの術中に見事にハマってしまうわけです)

ちなみにこの「Guava Jelly」には1つナゾがあります。Ka'auの曲はほとんどの曲が半音下げチューニングになっているにも関わらず、この「Guava Jelly」はなぜかレギュラーチューニングでの演奏です。(おかげで耳コピーがラクでしたが)
たまたまVoのキーが合ったからなのか、それともベスト盤作成のために急ぎでレコーディングしたせいなのか・・・

最後に、作品の内容とは直接関係ないですが、もしハワイに行ったらジャケ写にある「KA'AU」の標識の場所に行って同じポーズで写真を撮りたい、と思うのは私だけでしょうか。

-----

購入方法:日本国内盤は未発売。輸入盤にて購入可能。
その他:タワーレコードの藤沢店・町田店・横浜店では見かけたことがあります。

ECサイトでの販売状況は下記のとおり
サイト名販売状況確認日
Amazon検索してもヒットせず。2004/10時点
Tower Records検索してもヒットせず。2004/10時点
HMV検索してもヒットせず。2004/10時点


Making Wave / Ka'au Crater Boys

2004-11-17 21:00:56 | アルバムレビュー
Ukulele On Fire(TOP) > 作品レビュー に戻る
「Making Wave / Ka'au Crater Boys」のアルバムレビューです。




Ka'au Crater Boys-Making Wave
Release 1996
Roy Sakuma productions,inc
(国内盤は多分メルダック)


Making Wave / Ka'au Crater Boys

01.Makaha
02.Hualalai
03.She Thinks I Still Care
04.West Maui Mountains
05.Mother Street
06.Under The Boardwalk
07.Do You Really Want To Hurt Me So
08.Pane Mai
09.So Free
10.Honolulu Baby
11.He 'Ono
12.Dreams/Waimea Cowboy
13.Makaha

-----

Ka'auの4作目にして最後の作品。正直なところ出来はイマイチといわざるを得ず、「トロイのファン」の一部を除けば、あまりお勧めできない作品です。

なぜこんな出来になってしまったのかはわかりませんが、なんとなく「トロイとアーニーのコンビとしては煮詰まってしまった」のかなあ、と思ったりします。というのも、この作品を最後にKa'auは解散したあと(あるいはka'auの活動と並行して?)トロイがPaloloを結成してリリースしたファーストアルバムの出来がすばらしい出来ばえになるからです。

ちなみに1曲目の「Makaha」でチノ・モンテロ(Paloloのギタリスト)がギタリストとして参加しているのが興味深いです。しかもこの曲でベースを弾いているのはトロイ本人。つまり「Makaha」ではアーニーはギターを弾いていないってことですか?だとしたら実は「Makaha」はKa'au(トロイ+アーニー)の作品というよりはPalolo(=トロイ+チノ)の作品と位置づけるべきかもしれない。

このアルバムにはゲストプレーヤーの名前がたくさんクレジットされているところからして、それまでのKa'auの作品とは異なる作り方(実はトロイとアーニーはそれぞれ別々に作品を仕上げていて、2人での共同作業は少ない、というような作り方)をしているのかもしれません。

ジャケ写はとりあえず私の手持ちCDのバージョンを使ってますが、実はこのアルバムには別のジャケ写のバージョンがあります。実はKa'auのアルバムはベスト盤「Hawaiian Vibes」と、この「Making Wave」のみ日本国内盤(確かメルダックだったと記憶しているのですが)が発売されていて、この国内盤のジャケ写が異なってます。多分「On Fire!」のころのハワイでの人気に目をつけて国内盤をリリースしたんでしょうねえ。そしたらあっさり解散してしまったと(笑)

一方、本国のハワイのほうでもこの作品のリリース後にベスト盤「The Best of Ka'au Crater Boys」がリリースされていて、こっちでは未発表曲3曲を含めた選曲構成になっています。
本作「Making Wave」で13曲目になぜか「Makaha」にリミックスバージョンが無理やりのよう収録されていたり、その直後にベスト盤がリリースされたり、という足跡をみるにつけ「Ka'au名義でのロイサクマ事務所との契約で、何らかのノルマが残っていたのかあ」などと邪推せずにはいられません。

というわけで、このアルバムに関しては作品の出来うんぬんよりも、当時トロイがおかれていた環境とか、その後の活動に結びついていく伏線とかが見え隠れする、という点が興味深いです。

-----

購入方法:日本国内盤はメルダックより発売済(既に廃盤の可能性有)。輸入盤にて購入可能。
その他:タワーレコードの藤沢店・町田店・横浜店では見かけたことがあります。

ECサイトでの販売状況は下記のとおり(あくまでも参考程度の情報とお考え下さい)
サイト名販売状況確認日
Amazon検索してもヒットせず。2004/10時点
Tower Records検索してもヒットせず。2004/10時点
HMV検索してもヒットせず。2004/10時点


On Fire ! / Ka'au Crater Boys

2004-11-14 10:29:33 | アルバムレビュー
Ukulele On Fire(TOP) > 作品レビュー に戻る
「On Fire ! / Ka'au Crater Boys」のアルバムレビューです。




Ka'au Crater Boys-On Fire
Release 1994
Roy Sakuma productions,inc


On Fire ! / Ka'au Crater Boys

01.All I have To Offer You Is Me
02.North Shore
03.Carly Rose
04.I Can Get Off On You
05.Changes In Latitudes, Changes In Attitudes
06.On Fire
07.Opihi Man
08.I Like To Play The Reggae
09.House At Pooh Corner
10.Waiting In Vain
11.Sioux City Sue
12.Goodbye I'm Leaving


-----

Ka'au Crater Boysの3作目。この作品の最大のポイントはなんといってもジャケがすばらしいことでしょう。(笑)
それはさておき、このアルバムの聴き所は「On Fire」と「Opihi Man」かなと。

・「On Fire」はアーニーの作品で、Ka'auには珍しいインストナンバー。当然のことながらファンの心をくすぐるフレーズが盛りだくさんです。Ka'auの作品なので、当然ギターとウクレレによるソロ展開になってます。蛇足ですが「Ukulele Stylings #1 Hidden Teasures」というオムニバスアルバムでは、この「On Fire」を全編ウクレレのみで弾いているカバー作品(弾いているのはトロイではなくてImua Guzmanという当時11才の少年。恐るべし・・・)がありまして、ウクレレファン的には、実はこっちのバージョンのほうが更に聴き応えがあったりします。この他にもPureHeartのファーストアルバムではジェイクシマブクロによる「On Fire」も聴くことができます。

・「Opihi Man」はKa'auらしい軽快なナンバー。「Noho Pai Pai」と同一分類されるような感じの曲です。Ka'auファンにとってはこういう曲がたまらないですね。

Ka'auはこの次の4作目「Making Wave」が最後の作品となるのですが、4作目はハッキリ言って出来がイマイチといわざるを得ず、Ka'auとしての活動&評価はこの作品をリリースしたころがピークだった、ということになるように思います。

-----

購入方法:日本国内盤は未発売。輸入盤にて購入可能。
その他:タワーレコードの藤沢店・町田店・横浜店では見かけたことがあります。

ECサイトでの販売状況は下記のとおり
サイト名販売状況確認日
Amazon検索してもヒットせず。2004/10時点
Tower Records検索してもヒットせず。2004/10時点
HMV検索してもヒットせず。2004/10時点


Tropical Hawaiian Day / Ka'au Crater Boys

2004-11-02 09:57:41 | アルバムレビュー
Ukulele On Fire(TOP) > 作品レビュー に戻る
「Tropical Hawaiian Day / Ka'au Crater Boys」のアルバムレビューです。



Ka'au Crater Boys-Tropical Hawaiian Day
Release 1991
Roy Sakuma productions,inc


Tropical Hawaiian Day / Ka'au Crater Boys

01.Tropical Hawaiian Day
02.No Ke Ano Ahi Ahi
03.I Hear Music
04.Aue Te Nehe Nehe/Maui Girl
05.Nobody's Darling But Mine
06.Kawika
07.Rhythm Of The Falling Rain
08.Hana Calls
09.Still The One
10.Guava Jam
11.Stand By Me
12.Sela Moku
13.Here's A Lei
14.Sweet Lei Ka Lehua


-----

Ka'au Crater Boysのセカンドアルバム。(※文末を参照)
タイトルチューンで1曲目の「Tropical Hawaiian Day」はミドルテンポの曲なのですが、ソロプレイはかなり高度です。初めて聴いたときには「つーか、いったいどうやって弾いているんだ??」という感じで「耳コピーは永遠に不可能かも」と思っていたのですが、IWAOさんのDVD「ちょっと本気でウクレレ」にて、楽譜&演奏解説が収録されたこともあり、今となっては弾ける人も結構増えたかもしれません。だからといってこの曲の価値が下がるわけではないわけでして、今でも「トロイらしいフレーズ」の代表曲には違いありません。
これと同様のタイプなのが6曲目の「Kawika」。これも哀愁を帯びた曲調にトロイらしいフレーズが乗っかって「耳に残る名曲」になっています。この曲はラウラもよくライブで弾いているので、日本在住の「Kawika弾きてぇよぉ」という方はラウラのライブで来海くんのソロを凝視すればどうやって弾けばよいかがわかるかも。

関係ないですけど、ジャケ写真でトロイが持っているウクレレって、よーく見るとカマカですね。トロイといえば「サニーD」というイメージなんですが。

-----

購入方法:日本国内盤は未発売。輸入盤にて購入可能。
その他:タワーレコードの藤沢店・町田店・横浜店では見かけたことがあります。

ECサイトでの販売状況は下記のとおり(あくまでも参考程度の情報とお考え下さい)
サイト名販売状況確認日
Amazon検索してもヒットせず。2004/10時点
Tower Records検索してもヒットせず。2004/10時点
HMV検索してもヒットせず。2004/10時点