玄米屋ウエトミ

玄米屋ウエトミのブログ
お米5ツ星マイスターの上田那未がお届けします。

玄米屋ウエトミ かわら版 2015年12月 第25号

2015-11-17 22:24:15 | ちょっと勉強しましょう
「もうけ神社?」

皆さま、大変久しぶりのかわら版になり、申し訳ございません。

一年大変お世話になり、ありがとうございました。

先日、友人3人で鳥取県へ旅行をしてきた時の話です。

ゆっくりした旅だから、寄り道しながら予約している昼ご飯の店へ行った。予約しているにも関わらず、1時間ぐらい待たされた。しかし、のんびりしている3人だから、誰も文句を言わない。
それどころか、ぺちゃくちゃ世間話して、「ええところやなあ。そういえばやっと座れたのにお茶もきいひんなあ。混んでるしなあ」なんてのんきなことを言っている。

実に3時間も昼ご飯に費やしてしまった。

オーッ、このままでは旅館に着くのが夜になってしまう!えらいこっちゃ(私だけが焦っている)。

急いで車を走らすこと30分。

誘惑に負けて、またもや饅頭屋かケーキ屋かどっちかわからない店に寄り道をしてしまった。

今度は本気で仕切り直し。

山間部を必死で運転していると、気になる看板が。

「もうけ神社(茂宇気神社)」。

なにい~っ。ハンドルを握っているのは私。

直感で有無を言わさず神社に突進!

商いをする者としては見過ごせない看板である。

その時すでに夕方で、しとしと雨も降ってきた。

簡単にお参りできると思ったが、下の看板を読めば、なんと264段もの石段を登らねばならない。

どうしようかと73歳の男性と70歳の女性に聞いたら「行こう!ここまで来て行くしかないやろ」と言う。

みんな現役の商売人である。

登るとかなりきつい石段だった。ほとんど参拝客がいないのか石段には苔が生え、その上、雨が降って、滑りやすい。手すりもない状態で、恐怖を感じながら登った。

かわいそうに70歳の女性は息も絶え絶えで登っていた。

ところが不思議なことが起こったのである。

最後の20段を残すところに水が湧き出ていた。

みんなその水を飲むと一気に力がみなぎり、みるみるうちに顔が生き生きし始めた。

そして、今まで心臓発作を起こしそうな顔をしていた女性が先頭切って、登り始め、笑顔で頂上にたどり着いたのである。

上に登ったからと言って小さな神社があるだけだったが、みんな達成感にあふれた顔をしていた。

「もうけ神社」。名前こそギンギンギラギラだが、人生とはこういうものではないかと学ばせてくれる「ありがたい神社」だった。

人生は7,8割ぐらい苦しいことの連続だが少しだけ楽しいことを神様が用意をしてくれている。

だから人生に希望を持って生きられるのではないだろうか?

この感動を家族と同じくらい大切な友人と体験できたことをとてもうれしく思う。



10月12日福井県坂井市 私の田んぼにて(まだ刈れなかった)







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