江利チエミファンのひとりごと

江利チエミという素晴らしい歌手がいた...ということ。
ただただそれを伝えたい...という趣旨のページです。

◆ 恋のキッスは?

2022年11月25日 | 江利チエミ(続編)

恋のキッスは?

貴重なSP盤をアップいただきました。
中古】□レア!江利チエミ 7インチレコード□恋のキッスは ...

恋のキッスは?...は、「さのさ」発売年とおなじ昭和33年、その5月のリリース。
全編ニッポン語で歌われているため、作詞・作曲者のクレジットをみないと...オリジナルか??と勘違いしてしまいます。
 ♪だけど 有楽町で逢うときだけは遅れて来てはさあ大変... ですからね。
雪村いづみさんの ビーッパプ・ア・ルーラの♪赤いデニムのズボンを履いてるから にぎやかな銀座でも... と同様、原曲の詩とはまったく違っている「思いっきり原曲を無視」した訳詩です。

この原曲は、
ワインより甘いキッス...Kisses sweeter than wine.
                 Jimmie Rodgers の歌です。
ジミー・ロジャースとは、アメリカのカントリー&ウエスタンの男性アイドル歌手です。
この曲は C&W なのです。
ゆえに... ウィッ っと入る合いの手は「C&Wのファルセット唱法」なのです。
原曲のこの ウィッ っていう部分だけは忠実に残してしまった。
ゆえに ♪右も左もあちらもこちらも ウィッ! 待ちぼうけの人の波... と、突然の「ひゃっくり」のような「うぃっ」が入るのです。
原曲を知らなかった私は随分最近までこの「恋のキッスは?」という曲がどうも苦手でした。
原曲を入手してからはムリヤリ納得しましたけど...

確かに言われてみれば...♪ちょいとみなさん お耳を拝借--- で始まる最初の部分のギター伴奏がC&Wっぽい、というか、ロカビリーっぽい気もしないではありませんが、リリオ・リズム・エアーズとの掛け合いで、どうもカントリーテイストが打ち消されるのと、チエミさんの日本語の表現が、もうこの時期は女優としても開眼したあとで「台詞のような表現」をオーバーでなくさらっと歌に乗せられるようになっていた時期なので、まったく「ウエスタン」のムードが感じられない...と思うのです。
もっと平坦に日本語を歌っていたらきっと印象が違ったと思います。
どうも「ウエスタン」は、ジミー時田さんや黒田美治さんの「ニッポン語ぽくない発音」や、小坂一也さんの「平坦な発音」の印象が強いためか、江利チエミ=ウエスタン というのが、どうもわたしには素直にイメージづけられないのであります。

しかし、チエミさんはデビュー当初 カントリー&ウエスタン を得意とし多くのレパートリーをもっていた・・・
 このことは ここ を参照してください。




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