日活映画:昭和30年 ジャズ娘誕生 歌唱シーン
主題歌:わたしゃ大島油売り
雨に歩けば
エンディング場面
1957年『ジャズ娘誕生』
>あらすじ
大島の椿油売り娘、河井みどりは唄が得意。油を売りに廻っているとき、高校生の加藤義彦に妹のヒデ子と弟のデブチンと三人一緒の写真をとって貰う。売れ行きが悪くお芳達がガッカリしている処へユニバーサルバンド一行が通り合わせる。歌手の南条春夫に、歌が下手だから売れないだろうとひやかされ、娘達は合唱を始めるが音痴のお芳のためにくるってしまう。しかしみどりの歌声にはバンドの連中も思わず聞き惚れる。バンド一行は町へ演奏に行ったがさっぱりの所へみどりが現われ、浪曲をうなって大喝采をうける。彼女はバンド入りをすすめられ一行と旅に出ることになった。一方義彦のとった写真をみた父の丸の内劇場支配人の豊はハッと驚く。その頃都会の小さな劇場に出てバンドはみどりの唄がうけて連日大入り、花形だった春夫は彼女を妬んでか反目し合っているが、心の中ではお互いに好きらしい。加藤支配人は漸くみどりをみつけ、花村マネージャーは丸の内劇場出演を快諾したがヒデ子とデブチンの大食いに呆れ三人を追出した格好になる。支配人や東峰おじさん達は必死にみどりを探すが見当がつかずにいる処へ義彦から彼女がいたとの電話があり、漸くゴタゴタは解決する。バンドは丸の内劇場めざして猛練習を続けた。そして晴れの当日、楽屋で新聞記者達に騒がれて東峰が実の父であることが判り、みどりは憤がいして劇場を出て行く。しかし彼女とて父と呼びたい。そして彼女の後を追ってきた義彦の説得に出演する決心をする。舞台で春夫と仲好く唄うみどりの明るい表情。娘の晴舞台をみる東峰の目に涙が浮んでいる。華やかなショウは倖せをのせてやがて最高潮に...
キャスト(役名)
江利チエミ (河井みどり)
刈屋ヒデ子 (河井ヒデ子)
亀谷雅啓 (河井デブチン)
殿山泰司 (花村千吉)
小杉勇 (谷東峰)
石原裕次郎 (南条春夫)
黒田剛 (ボプ・ホープ)
牧真介 (健)
木戸新太郎 (ダムダム)
木室郁子 (早苗)
左京路子 (朱美)
日輪マコ (さくら)
西田佐知子 (ユキ) <---のちの大歌手「西田佐知子」さんです。
東郷たまみ (たまみ)
二本柳寛 (加藤豊)
青山恭二 (加藤義彦)
武藤章生 (武藤君)
杉幸彦 (杉君)
東谷暎子 (女子高校生)
堀恭子 (女子高校生)
山田禅二 (大黒座主権堂)
天草四郎 (光劇場主上山)
三島謙 (レストランニュースター支配人)
紀原耕 (新聞記者A)
八代康二 (新聞記者B)
丹下キヨ子 (お芳)
新井麗子 (お花)
上田正世 (お里)
佐藤和子 (お春)
この年、「俺は待ってるぜ」で映画も唄も大ヒットを飛ばして大看板となっていた石原裕次郎さんですがまだまだデビューの翌年... ぎこちないダンスにも現われていますが「おそらくは乗り気じゃなかったろうな??」なんていう雰囲気のある(?)貴重な映画です。
この記念すべき「チエミの民謡集」第1弾の25cmLPのこのジャケットは、この映画でのチエミさんのスチールだと思います。