
共生園ホームページより 向かって左が尹致浩(ユン・チホ)右が田内
昨日の投稿の続きです。
次の朝共生園に向かいました。昨夜会ったタクシー運転手さんの車ではなく、バスで行きました。ところで木浦と言えば、「木浦の涙」という有名な歌があるのですが、その中に「儒達(ユダル)山の風も栄山江(ヨンサンガン)を抱き」という1節があります。儒達山とは、木浦市の中心部と海の間にあって、有名な儒達山彫刻公園のある山です。

儒達山彫刻公園
駅から見るならばこの山の裏側、海に面したところに共生園はあります。

私が日本から来た者ですが、と言うと大変丁寧に迎えてくださいました。そして、尹致浩と田内千鶴子の娘さんである尹清美(ユン・チョンミ)さんが施設内を案内して下さいました。清美さんは日本語が大変お上手でいらしたので、日本語でお世話になってしまいました。

尹清美さん
映画「愛の黙示録」のさまざまなシーンと重ね合わせながら、見学させていただきました。尹致浩と田内千鶴子の結婚式の写真が掛けてあったりしましてね、やはり映画の中の結婚式のシーンと重ね合わせてその写真を見る事が出来、大変な感動ものでした。韓国人男性と結婚する事について田内の両親はものすごい反対をしていて、その反対を押し切っての式だったのです。
事務室で記帳させていただきましたが、そのノートをバラバラとめくってみると、やはり日本からの来訪者の名前が多かったです。放送局の名前もありました。本当に感動の訪問となりました。

帰路は共生園の職員が送ってくださいましてね、私が「実はホンオフェ(直訳はエイの刺身)を食べてみたいと思っているんです」と言うと、市場のそれを売っているところまで連れて行ってくれました。ホンオフェとはこのあたりの名産で、エイの身を発酵させたものです。本で読んだ事があって、一度食べてみたいと思っていたものです。ところがここで買ったものは発酵させてない、エイのただの刺身でした。それがパックに入って、コチュジャンの袋が一緒になっているだけです。コチュジャンをつけても、とにかく生臭くて食べる事が出来ませんでした。どうも本に書いてあったものとは違うものであったようです。
韓国旅行シリーズの次回では、このホンオフェについてお話しいたします。舞台は麗水(ヨス)です。
