ある牧師から

ハンドルネームは「司祭」です。

韓国旅行(22)パジュ市・オサン里祈祷院

2007年01月31日 | 韓国&中国旅行
実際には「オサルリ・キドウォン」と発音されると思います。

6年ちょっと前、当時頭の中の異常に重く暗い状態に苦しんでいた私は、それから解放されようとしてありとあらゆる事をやっていました。その年佐渡に住んでいたため、一日中海を見ていたり、温泉につかったり、スポーツジムに通ったり、何とかしてこの状態から脱したいと考えていろいろな事をしてみました。しかしどれも効果がありませんでした。

その11月、協議会に出席するため韓国に行く機会を得ました。そこで出席者に自分の今の状態を話して、韓国にどこかいいところはないかと聞いたところ、「それなら祈祷院に行ったらいい」と言われ、ある牧師さんに引き合わせてくださいました。

その方が連れて行ってくださったのが、38度線に近いキョンギ道パジュ市オサン里にあるこの祈祷院だったわけです。祈祷院というからにはなんか山の中に小さな建物があって、そこでひっそりとお祈りをしているのかと思ったのですが、行ってみてびっくりしました。大学のキャンパスぐらいある大きな施設です。


(HPより)

おいおいわかった事ですが、写真の左下の建物が礼拝堂です。真ん中上の屋上が緑の建物が宿舎、右側の筒状の建物が食堂です。食事は大変質素で、一食200円ぐらいでした。

たくさんの人が寝泊りしていました。そしてこの祈祷院のプログラムは、朝6時、11時、午後3時、7時と、1日4回の礼拝です。この礼拝に出ていろいろな意味で安らぎを得るために、みんなここに寝泊りしているのです。

といったって、すごい人です。礼拝堂の中はこんな感じです。ざっと見渡しただけでも何千人は入れる建物です。そこにいっぱいの人です。



それから、ここでは一日中好きなようにお祈りができます。望むならば、庭の土手のところに作られた、「キュル」といわれる個室に入って祈っていたっていいわけです。



韓国では声を出してお祈りする習慣がありますからね。夜中までこの中から祈る(というかさけんでる)声が聞こえていました。

さて、礼拝の前に30分間、賛美歌を歌う時間がありました。大体10曲歌います。だから一日40曲です。とにかく人目をはばからず、大声で歌う事ができます。っていうかみんな手拍子をしたり、手こぶしを振りながら腹のそこから歌っています。伴奏だってすごいです。キーボードの伴奏が大きなスピーカーから流れます。

実はこれが私には効いたんですねえ。何やってもだめだった頭の中の重苦しさが、この事によってのみ解放されたんです。そしてこの時を境にして、私の病は快方に向かっていきました。

結局10日間ここに滞在したので、400曲ぐらい歌ったという事でしょうか。思い出深い経験です。

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4 コメント

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Unknown (ザビエルのパパ)
2007-01-31 22:58:13
確かに歌って大切ですよね。
わたしも、毎週水曜のコーラスがないときついですもん。
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>歌って大切ですよね。 (uccjkc)
2007-02-01 18:23:04
歌う事がこんなに効果あるとは思いませんでした。その後いろいろなところで、自分の経験もふまえて、「しんどい時は歌いましょう」ってお話ししています。
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祈祷院 (pletneb78)
2007-02-01 20:41:49
讃美と祈祷は心を解放しますよね。とくに、韓国の人たちの祈祷は、異言での祈祷が多く、解放されているようです。昨年9月に立ち寄った祈祷院は韓国リヴァイヴァルの発火点ということでした。牧師は滞在費は無料と言っていました。知り合いの韓国からの宣教師は2月に帰国し、3ヶ月間祈祷院にこもると言っていました。
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>祈祷院 (uccjkc)
2007-02-02 17:39:47
リトリートするには最高の環境ですね。私はここでいろいろな「気がつき」をしました。その意味でも思いで深いところです。
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