さてと。
そろそろ展示期間も終盤に突入なので
内容に触れつつ感想文を書きますよー。
え?
まだ読んでいない?
そんな人は↓
「うるてぃま怪談噺」のインフォメーションは
コチラから。
三つの追加作品があるから、
見逃さずにごーごー!
感想文※ネタバレ注意!※
『作品名 / 敬称略 (ジャンル)』
『怖い話 / epogyv(リアル系 実体験話)』
こわいよ!こわい!
背筋ゾクゾク系のキモ怖さ。
エイリアンこわい!
ラストシーンがありがちなんだけど
そのありがちさがハンパなものではない。
完璧な定番オチ。
そんな全体に行き渡る完成度が一番怖い。
『リアル怖い話 / IONA'S Livrary(リアル系 現代怪談)』
スピード感あふれる恐怖描写。
その筆力が生み出す引力によって
作品世界に引き込まれてしまいそうです。
くれぐれも後ろを振り向かないように。
『実話(ある夏の体験談) / Yuma(リアル系 実体験話)』
著者も恐怖しながら書いているのだろうか。
壊れかけ文体が逆に読者の恐怖心を煽り立てる。
決して作中体験にシンクロしたくないぬめぬめ系。
『短編集「引き袖」 / Mottie the Bard(ブリタニア怪談)』
※自著なので野暮な解説
01 抽斗
誰もが一度は恐怖したことがあるであろう
あるテーマを題材にした怪談。
作中のトリックが意外と評判でうれしかったデス。
登場人物のモデルがひどい。
02 箪笥
眩暈を起こしてしまいそうな妄想の虜について描く。
無限に続く底なしの奈落よりも無間に繰り返す
終わりのない世界のほうが怖いと思う。
登場人物のネーミング由来がひどい。
03 引き袖
魚群のように。ワタリドリのように。
個の意思を超越した超意思というものが
ブリタニアの世界においても存在すると仮定して
私の身の回りの業の深い人々を書いてみた。
登場人物のモデルに一切許可を得ていないのが怖い。
『怨霊島 / Mottie the Bard』
※自著なので野暮な解説
構想に1年をかけたらしい徳之諸島の歴史捏造小説。
武士道の美徳と背徳の描写がさりげなく寓話的である。
ちなみに舞台のレブナント島が、
染色スライム騒ぎで一躍脚光を浴びたらしい。よきかな。
『a book(或る釣師の受難) / Quone(ブリタニア怪談)』
何度も読んだ本なんだけど、本当に安定して読める。
作者様のスキル「丁寧」が炸裂しているのだろう。
心地よい余韻を残したラストシーンもお見事。
ポイ捨てダメ!絶対!
『in the Dark(見えてはいけない) / Mechanical Jirou(ブリタニア怪談)
今回の「怪談噺」で一番こわかった怪談。
丁寧な伏線と克明な「恐怖」の描写。
恐怖の原因ではなく、恐怖している姿を描いたことが
今回の勝因(こわがらせ)だと思う。憎たらしい!
『The Voice(声)/ Mechanical Jirou(ブリタニア怪談)』
作者がブリタニアを噛み締めていることがよく分かる。
魔術の講釈や世界の境目まで含まれる丁寧な描写は
世界の「影」を映し出す香辛料となっているのだ。
『むしがみさま(6冊組) / ロニセラ(ブリタニア怪談)』
5P目でいきなり怖気が走る。
しまった、著者の目論見どおりだ。
怪談の枠からはみ出したこの伝奇から伝わる
トクノ世界を「歩いた」感覚に対して、
私は好感を抱かずにはいられない。
でも、作品と人格は別物だから分けて考えよう。
そうしないと、嫌悪感バリバリのステキ残酷描写も
作者様に投影しなくちゃいけなくなるからね(^-^
『葬られた死骸 / Floating Cat(ブリタニア怪談)』
血のにおい漂う冷静な描写が心臓に悪い。
二重の意味で。
トクノの政治システムが謎なので、
ニンジャはどんな風にニンジャなのかは謎なんだけど
それを超越するくらいニンジャは萌えるよね。
『Shadow Dark / FAM(ブリタニア怪談)』
テンポ良くめくりテンポ良くビビる。
さすが詩人という感じのリズム感である。
テンポが良すぎて怖さがうすまるのは、
陽性な彼女の人柄ゆえでござろうか。
『Ritz-night / FAM(リアル系 実体験話)』
怖くない、怖くなーい!でも不思議。
怪談噺を締めくくるために、
最後に読むべきはこの作品でしょう。
上質な音楽アルバムの最後の曲のように
心地よい余韻でおやすみなさい。
いじょっ!
展示は6月中らしいのでいそげ!
8月には
瑞穂文学賞が開催されるよ!
心して待て!