旧刊時空漂泊

さまざまな本・出版物がランダムに現れます。

栄光冨士 その酒と家

2011-11-09 13:00:13 | 日記
編著  秋野庸太郎
1977年9月10日 発行
発行者 冨士酒造株式会社
     代表取締役 加藤冨三郎
     山形県鶴岡市大山三丁目32-48
印刷所 鶴岡印刷株式会社
     山形県鶴岡市山王町14-24
装幀・カット  加藤寛二
          株式会社翼建築設計事務所長
      
 山形県鶴岡市の地酒栄光冨士の酒造元加藤冨三郎家の創業二百年を
記念して出版された本。

        
<酒造り五十年 加藤冨三郎氏に聞く>より
       「加藤  ・・(中略)・・ 大山の左官屋だとかいう職人が多かったですね、大工は
         いないけど。そういう連中が冬に酒屋で働いて、酒造りを覚え、出稼ぎに行った。
         それが大山杜氏というもので、・・(後略)・・
        秋野  特に大山の左官職人が多かった理由は?
        加藤  昔の酒蔵の壁はみな二回、三回、四回とぬったわけですね、今みたい板
         はって作るのとちがって、完全にかわいたら又三回、四回と塗るわけです。
         うちの辺の土蔵などは壁の厚さが一尺以上ですものね。この間二年か三年かかっ
         てやったんじゃないですか。これは、酒は暑さ寒さに敏感ですから、暑い時はあまり  
         暑くならないように、寒い時はあまり寒くならないようにするためです。そういう左官
         屋の仕事というものは非常に多いんですね、だけど冬だけはどうも左官の仕事はで
         きなかったわけです。」            63~64頁
          
冬に左官の仕事が出来なかったのは雪のせいでしょうか。
加藤寛二氏は「酒造りと家」という文章を本書に寄稿しています。 (101~122頁)
   

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