ものずき烏の無味乾燥?文

ブログ発想 LP/LD/CD コレクション作業 進行中。ジャズばっかしじゃないかと言われたら身も蓋もない。

お決まりのベートーヴェンの第九など

2005-12-16 | 音楽 の 紹介
 Beethoven をカタカナ表記するとどう書くのかGoogleしてみました。ヴェートーベンでは、松竹芸能の芸人さんだそうです。なにかBeethoven を継承する芸があるのでしょうか...、関西らしい、命名法でございます。
それで、ベートーヴェンとカタカナをつづると、わたしの話題にしようとするBeethoven になるようです。常日頃、あまり親しんでいない、つけなんでしょうか、やたらと表記が難しいと感じてしまいました。


"Beethoven:Symphony No.9 In D Minor"
(合唱)                     Grammophon(JPN)MG-2051
Beethoven:Symphony No.9 In D Minor "Choral"
Herbert Von Karajan (cond) Berlin Philharmonic Orchestra
Gundula Janowitz, Hilde Rossel-Majdan, Waldemar Kmentt, 
Walter Berry, Wiener Singverein, Reinhold Schmid
1966
 暮れの風物詩となった第九の演奏会です。もちろんと言ってはなんですが、生のコンサートへ出かけたことはありません。お決まりのセレモニーなのでしょう、たぶん今年の大晦日も、行く年来る年の時間帯にNHK教育でやっていると思います。気が向いたらチャンネルを換えて眺める程度です。
 このベートーヴェンの第九を、この季節に有難がって聴くのは日本だけのようです、なんか理屈があるのでしょうが、いつものスタンスで深く考えません。いい習慣だと思っています。だったら、いつ頃聴くのが妥当かと、考えるに、クリスマスが済んで、除夜の鐘までの間だろうと思っているのです。出来れば、仕事納めが済んだ夜が、タイミングとしては最適と思います、このタイミングを逃したら、やっぱり、行く年来る年の時刻でしょう、コーラスの入る楽章(喜びの歌)が新年になるように時間を見計らって聴くのが最高でしょうね。
普段は、ジャズの自己主張が好きで自分本位に音楽は聴くべきだと思っているのですが、この楽曲だけは別のようです。
 この第九は、定番ともいえるカラヤン指揮のベルリン・フィル。所要時間64分23秒。

"Beethoven:Piano Sonatas" Grammophon(JPN)MG-9611/12
No. 8 In C Minor Pathetique (非槍) / 
No.14 In C Sharp Minor Moonlight (月光)
1965/01/11-12
No.23 In F Minor Appassionata (熱情)
1964/09/16-18
No.17 In D Minor Tempest (テンペスト) / 
No.21 In C Major Waldstein (1) (ワルトシュタイン)
No.21 In C Major Waldstein (2) (ワルトシュタイン) /
No.26 In E Flat Major Les Adieux (告別)
Wilhelm Kempff (p)
1964/09/14 16-18
 第九だけでは物足りないので、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ集を入手したようです。まったく、今になってみれば他人事なのですが、クラシックでも好みがありまして、あまり古いクラシックには触手が伸びないことがわかってしまったのですが、同じピアノ・ソナタだったらジャズにも造詣の深かったフリードリッヒ・グルダがよかったのに、などと気まぐれを述べているのですが、演奏家の違いがわかるはずの無い、わたしが聴くのですから、単なる教養としてのピアノ・ソナタ集となっているのがこのアルバムなのです。入手してから30と余年、あまり聴いていません。

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2005/12/16 ものずき烏

ウェイン・ショーター:ジョイ・ライダー/マンハッタン・プロジェクト

2005-12-15 | 音楽 の 紹介

JOY RYDER: Wayne Shorter /
THE MANHATTAN PROJECT

"Joy Ryder" CBS(USA)FC-44110
Joy Ryder / Catday / Over Shadow Hill Way
Anthem
Causeways / Daredevil / Someplace Called "Where"
Wayne Shorter (ss) Terri Lyne Carrington (ds) 
Nathan East (b) Parrice Rushen (kbd)
Herbie Hancock (syn) Geri Allen (p,syn) Darryl Jones (b)
Frank Colon (perc) Dianne Reeves (vo)
1988
 ウェザー・リポートの活動が、途切れ途切れになりそうな’85の「アトランティス」から、連作のように3枚のアルバムを発表し、これがその3枚目なのですが、前の2枚にくらべテーマがはっきりしていません。(3枚を連続して聴くと、音楽は似たようなものなんですが、)メンバーが固定できていないようですね。ウェイン・ショーターは独裁者になるよりは、独裁者の配下で力を発揮する人物のなのでしょう。アート・ブレーキー、マイルス・デイヴィス、ジョー・ザヴィヌルと変遷を見て感じます。このごろは、自己のグループを維持するよりは、暫定的にゲスト出演しているのが目立ちますね。
結局、わたしにとってウェイン・ショーターはウェザー・リポートがすべてなのでしょう...。

"The Manhattan Project" Pioneer_LDC PILJ-1009
Old Wine, New Bottles (6:54)
Dania (7:38)
Autumn Leaves (8:43)
Nefertiti (8:54)
Virgo Rising (5:41)
Goodbye Pork Pie Hat (9:28)
Summertime (8:54)
Wayne Shorter (ts,ss) Michel Petrucciani (p)
Stanley Clarke (b) Lenny White (ds)
guest
Gil Goldstein (g) Pete Levin (kbd) Rachelle Ferrell (vo)
1989/12/16
 LPの整理の序でで、LDも引っ張り出しています。ウェイン・ショーターとしてはこのLDの前に、モントゥルーでのミシェル・ペトルチアーニ、ジム・ホールとのライブLPがあるのですが、ペトルチアーニとしてまとめて投稿する予定です。
さて、この動画のついたLPですが、出た当時は、これからの新譜はすべてこの形態になりそうな状況を感じたのですが...、バブルだったのでしょう。マクルーハンの理屈を持ち出すまでもなくメディアとしては、テレビよりはラジオが、受け手としては想像力を必要とする優れたものだったのです。音楽に映像がついて判りやすいのは事実ですが、受け手としては映像によってイメージが制約されてしまうのです。だいたいが、BGMの効用がなくなってしまうのです、映像が先行し音楽が後追いでついてくる。
片手間のながらで聴いても映像が動くので、邪魔されるBGMになってしまうのです。それに、絵になる演奏家だけとは限りません。わたしは、ペトルチアーニは見ずに、音だけ聴いていたかったのですが...。
時代の趨勢で、映像付きの音楽が増えるのでしょうが、音楽だけで観賞できる編集をして欲しいものです。

ブログのネタとしては、いいんですよね。著作権に触れそうもない程度に、次のような画像を抜き出すと...、無い知恵を絞って、文章をつづる必要がないのです。



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2005/12/15 ものずき烏
(参考)
2005-12-13 ウェイン・ショーター:セカンド・ジェネシス/オデッセイ・オブ・イスカ
2005-12-14 ウェイン・ショーター:アトランティス/ファントム・ナビゲーター

ウェイン・ショーター:アトランティス/ファントム・ナビゲーター

2005-12-14 | 音楽 の 紹介

ATLANTIS / PHANTOM NAVIGATOR:
Wayne Shorter

"Atlantis" CBS(USA)FC-40055
Endangered Species / The Three Marias
The Last Silk Hat / When You Dream
Who Goes There! / Atlantis / Shere Khan, The Tiger
Crianqas / On The Eve Of Departure
Wayne Shorter (ss,ts) Jim Walker (fl,piccolo)
Yaron Gershovsky, Michiko Hill (p) Larry Klein (b)
Alejandro Acuna (ds,perc)
J.Vitarelli, Michael Hoenig (syn) Ralph Humphry (ds)
Lenny Castro (perc)
Diana Acuna, Dee Dee Bellson, Nani Brunel, Sanzz Lathan,
Kathy Lucien, Troye Dayenport, Edgy Lee (vo)
1985
 ウェザー・リポートの終焉期の吹き込みです。サウンド的にはウェザー・リポートなのですが、ザヴィヌル主導のウェザー・リポートとは違う、ウェイン・ショーターらしいアルバムになっていると思います。
うまいですね。演奏はもちろんの事ですが、曲想を得て仕上げるまでがうまい。ショーターのマイルス時代に「ネフィルティティって何」って疑問があって聞いたんですが、エジプト史に登場する容姿端麗なアジア系の女性だと教えてもらった事があるんです。ウェイン・ショーターは古代史が、得意なんですね。その古代からイメージを膨らませて曲を作る。わたしも何かしら影響があったのか、中国史に興味をもっているのですが、何にも成果品はありません。

"Phantom Navigator" CBS(USA)FC-40373
Condition Red
Wayne Shorter (ts,ss,vo) Gary Willis (g)
Mitchel Forman (syn) Tom Brechtein (ds)
Mahogany Bird
Wayne Shorter (ss) John Patitucci (b) Gary Willis (el.b)
Stu Goldberg (syn) Chick Corea (p)
Scott Roberts, Bill Summers (perc)
Remote Control
Wayne Shorter (ss,ts) Alphonso Johnson (g)
Jim Beard, Jeff Bova (syn) Stu Goldberg (kbd)
Jimmy Bralower (ds,perc)
Yamanja
Wayne Shorter (lyricon,ss) John Patitucci (g)
Stu Goldberg (syn) Mitchel Forman (kbd,p)
Scott Roberts, Bill Summers (ds,perc)
Ana Maria Shorter (vo)
Forbidden, Plan-It!
Wayne Shorter (ts,ss) John Patitucci (g)
Jim Beard, Stu Goldberg (syn) 
Scott Robert, Bill Summers (ds,perc)
Flagship
Wayne Shorter (ts,ss) Gregor Goldberg (vo)
Stu Goldberg (syn) Mitchel Forman (kbd,p)
Scott Roberts (perc)
1987
 このアルバムの発売はちょうど映画『タイタニック』が日本で公開された頃だったのですが、わたしは興味が沸かずこの映画はみていません。ジャケットの絵画が、空中に浮かぶタイタニック、昔だったら帆船が描かれて海賊船のイメージなのですが、時代は変わり続けているのです。船舶マニアの方は、煙突の数を確かめてください、合ってますか。わたしはタイタニックと受け取りました。浜辺でそれを見ている少年。たぶんこれがウェイン・ショーターなんです。
中身の音楽はジャケットどおりで、たぶん映画の『タイタニック』とは異なるであろうところの、ウェイン・ショーター少年の幻想。これもうまい。

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2005/12/14 ものずき烏
(参考)
2005-12-13 ウェイン・ショーター:セカンド・ジェネシス/オデッセイ・オブ・イスカ

ウェイン・ショーター:セカンド・ジェネシス/オデッセイ・オブ・イスカ

2005-12-13 | 音楽 の 紹介

SECOND GENESIS / ODYSSEY OF ISKA:
Wayne Shorter

"Second Genesis" Vee_Jay(USA)VJS-3057
Ryby And The Pearl / Pay As You Go
Second Genesis / Mr. Chairman
Tenderfoot / The Albatross / Getting To Know You
I Didn't Know What Time It Was
Wayne Shorter (ts) Art Blakey (ds) Ceder Walton (p)
Bob Cranshaw (b)
1960
 このアルバムの録音はウェイン・ショーターがジャズ・メッセンジャーズに参加していた頃、吹き込まれたものですね。ジャケットの裏にレナード・フェザーが解説を書いているのですが、ウェザー・リポートに触れているんですね。ということは再版アルバムということになるのですが、レコーディング日付が欠落していました。ジャケットの裏は作り変えて、表は初版のままだと思います。
レトロちっくに女性に額に蝶が泊まっているのですが、Webで表示して面白いジャケットはこの時代のものではないかと思っています。近代的なECMのジャケットはLPのサイズだと見栄えがするのですが、Webで表示するとちんけなんです。
 さて、中身ですが、ワン・ホーンで抑揚のあるテナーを聴かせてくれます。この時代のウェイン・ショーターは、最高じゃないですかね。この後、だんだんと無機質な音になってしまったと思うのですが...。
このアルバムのメンバーの顔ぶれをみたら、いかにもジャズ・メッセンジャーズで、トランペットとトロンボーンが加わったら、毎年来日しそうではありませんか。

"Odyssey Of Iska" Blue_Note(USA)BST-84363
Wind / Stom / Calm
De Pois Do Amor, O Vazio / Joy
Wayne Shorter (ts,ss) Dave Friedman (vib) 
Gene Bertoncini (g) Ron Carter, Cecil McBee (b)
Billy Hart, Al Mouzon (ds) Frank Cuomo (perc)
1970/08/26





 ウェザー・リポート結成前夜といったウェイン・ショーターのアルバムです。発足時のウェザー・リポートの3人はこの当時それぞれ『ザヴィヌル』、『インフィニティ・サーチ』、そしてこの『オデッセイ・オブ・イスカ』というリーダー・アルバムを発表しています。最初にウェザー・リポートを抜けたのがヴィトウスで、その理由は、この3つのアルバムを聴けば納得するのではないでしょうか。
 このアルバムは、輸入盤に油井正一さんが書いた解説文を一枚差し込んだ東芝音楽工業の発売。せっかくですから、曲の邦題だけを借用しておきます。
「風(Wind)」、「嵐(Stom)」、「凪(Calm)」、「愛の空しさ(De Pois Do Amor, O Vazio)」、「喜び(Joy)」
始めは、解説を読みながら聴いたのでしょうが、解説はすっかり忘れていますが、音のつながりは覚えているのが不思議。これを採譜などしようと左脳をつかっていたら音のつながりも忘却していたんじゃないかと思う。わたしがアルバム聴くのは、いつもBGMで右脳だけなんです。
このアルバムで電化されているのはギターだけなんですが、ウェザー・リポートに親しみすぎたのでしょうか、このままザヴィヌルが参加したら、ウェザー・リポートではないかと聴いてしまった。




"Live In Tokyo" の2枚組が抜けているのですが、"I Sing The Body Electric" と重複しそうで控えています。それに熱中出来そうにないのが、理由ですね。

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2005/12/13 ものずき烏

ウディ・ハーマン:40thアニバーサリー・コンサート

2005-12-12 | 音楽 の 紹介
 噂に聞くところのウディ・ハーマンのフォー・ブラザーズ。聴いてみるには、コレクションしている老舗のジャズ喫茶に通いつめるか、自分でコレクションするしかないのであります。コレクションするには年季と知識と金が必要です、田舎暮らしにはまず無理というもんでした。そんな環境で、上京の折に手に入れたのがこのアルバム。

THE 40th. ANNIVERSARY CONCERT:
Woody Herman

"40th. Anniversary Carnegie Hall Concert" 
                                        RCA(USA)BGL2-2203
Introduction / Woody's Theme / Apple Honey /
Sweet And Lovely / Four Brothers /
Brotherhood Of Man
Early Autumn / Wrap Your Troubles In Dreams / 
Everywhere Bijou / Cousins
Penny Arcade / Crisis / She's Gone /
Franfare For The Common Man
Blues In The Night / Blue Serge / 
Blue Getz Blues / Finale
Woody Herman (cl,ss,vo) Ralph Burns (p) Al Cohn (ts) 
Conte Candoli (tp) Pete Candori (tp) Stan Getz (ts)
Jimmy Giffre (ts) Jake Hanna (ds) Chubby Jackson (b)
Don Lamond (ds) Mary Ann McCall (vo) Sam Marowitz (as)
Nat Pierce (p) Flip Phillips (ts) Jimmy Rowles (p)
Zoot Sims (ts) Phi Wilson (tb)
and The New Thundering Herd
Alan Vizutti, Nelson Hatt, John Hoffman, Dennis Dotson,
Bill Byrne (tp) Jim Pugh, Dale Kirkland, Jim Daniels (tb)
Frank Tiberi, Gary Anderson, Joe Lovano, 
John Oslawski (sax) Pat Coil (kbd) Rusty Holloway (b) 
Dan Dimperio (ds) 1976/11/20
 ウディ・ハーマンの40回目の記念コンサートらしいのですが、この40という数字はウディ・ハーマンの年齢では、もちろんなく、バンドが誕生して40年ということです。コンサートの状況は、卒業生を招いての同窓会的要素を含むウディ・ハーマンの最新ビッグ・バンドとなるのでしょう。
 聴いて見ました。40年もの歴史のあるビッグ・バンドらしいのか、らしからぬのか、とにかく新しいというか、現在進行形なのでした。
噂のフォー・ブラザーズを意識して聴いているのは、2~3回聴いてからですね。

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2005/12/12 ものずき烏

ベニイ・グッドマン:カーネギー・ホール・コンサート

2005-12-11 | 音楽 の 紹介
 ジャズに限らず、ポピュラー音楽の名盤中の名盤ということになっています。理由としては、クラシックの演奏会場であったカーネギー・ホールで、スウィング・ジャズのコンサートが初めて行われた記録であることなのですが、わたしのコレクションとしても録音が飛びぬけて古いのです。でもジャズが好きだというなら、必ず聴いておかなければ相手にしてもらえないというレコードであることも事実です。その昔このアルバムがEP盤の10枚セットで出ていたのを見ていますが、盤の入れ替えが大変そうなレコードでした。
ベニイ・グッドマンのコンサートということになっていますが、出演しているメンバーは、当時の第一線級のスターです。まずは、「シング・シング・シング」くらいは聴いておくべきでしょうね。

LIVE AT CARNEGIE HALL: Benny Goodman

"Live At Carnegie Hall" CBS(USA)J2C-40244
Don't Be That Way / One O'Clock Jump
Sensation Rag / I'm Comming Virginia
When My Baby Smiles At Me / Shine
Blue Reverie / Life Goes To A Party
Honeysuckle Rose / Body And Soul
Avalon / The Man I Love
I Got Rhythm / Blue Skies
Loch Lomond / Blue Room
Swingtime In The Rockies / Bei Mir Bist Du Schon
China Boy
Stompin' At The Savoy / Dizzy Spells
Sing Sing Sing (With A Swing)
Christopher Columbus / Big John's Special
Benny Goodman (cl) with
Count Basie (p) Teddy Wilson (p) Lionel Hampton (vib)
Bobby Hackett (cornet) Johnny Hodges (ss,as)
Harry Carney (bs) Cootie Williams (tp) Freddie Green (g)
Walter Page (b) Lester Young (ts) Buck Clayton (tp)
Harry James (tp) Gene Krupa(ds) Vernon Brown (tb) 
Marta Tilton (vo)
1938/01/16

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2005/12/11 ものずき烏

デイブ・ホランド:(’88、’89)

2005-12-10 | 音楽 の 紹介

TRIPLICATE / EXTENSIONS: Dave Holland

"Triplicate" ECM(GRM)837_113-1
Games / Quiet Fire / Take The Coltrane /
Rivers Run
Four Winds / Triple Dance / Blue /
African Lullaby / Segment
Dave Holland (b) Steve Coleman (as) Jack DeJohnette (ds)
1988/03
 デュオだと馴れ合いを感じるのですが、ピアノ・レスのバンドの究極の形態と思う、トリオ編成です。アルバムの名義はホランドですが、ここまでくれば、誰のアルバムとも言えませんね。デイブ・ホランド(b)でもあるしジャック・デジョネット(ds)でもあるしスティーブ・コールマン(as)でもある。
ラストの Segment 。 これチャーリー・パーカー。オリジナルの中に、こういった曲が1曲が入っていると、とたんに楽しくなるね。この人たちのアイドルはやっぱし、パーカーなんだろうか。普段の練習曲だと思うんだけどね。いいね、いい。

"Extensions" ECM(GRM)1410
Nemesis / Processional / Black Hole
The Oracle / 101deg. Fahrenheit / Color Of Mind
Dave Holland (b) Steve Coleman (as) Kevin Eubank (g)
Marvin "Smitty" Smith (ds)
1989/09
 持っている4枚、通しで聴くと始めの2枚は、ケニー・ホイーラー(tp)の色彩。必ず参加していたのが、リーダーのホランドと、スティーブ・コールマン(as)。わたしは、マイルス・コンボにいたスティーブ・グロスマンと勘違いしていました、別人です。グロスマンよりコールマンの方がおとな?。
いずれもピアノ・レス。この編成はホランドの意図的なものでしょう。ピアノを加えたら安定してしまうので、こじんまりと治めたくないから、あえて入れない。1989年でこんな具合ですから、2005年はすばらしい展開を魅せていることでしょう。
このアルバムは、メンバーの楽曲を持ち寄って、方向の模索中なんでしょう。前掲の3枚にくらべ、もやっとしています。


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2005/12/10 ものずき烏
(参考)
2005-12-09 デイブ・ホランド:(’83、’87)

デイブ・ホランド:(’83、’87)

2005-12-09 | 音楽 の 紹介

JUMPIN' IN / THE RAZOR'S EDGE:
Dave Holland

"Jumpin' In" ECM(GRM)1269
Jumpin' In / First Snow / 
The Dragon And The Samurai
New-One / Sunrise / Shadow Dance / You I Love
Dave Holland (b,cello) Steve Coleman (as,fl) 
Kenny Wheeler (tp,pocket trumpet,cornet,flh)
Julian Priester (tb) Steve Ellington (ds)
1983/10
 マイルス・コンボに在籍して、チック・コリアのサークルという実験バンドのメンバーだった英国人のベーシストという知識しかなくて、レコード・ショップに4枚あったので、まとめて購入しちゃったデイブ・ホランドのアルバムです。
ケニー・ホイーラー(tp)を聴くと、その昔、久保講堂で聴いたグローブ・ユニティを思い出すのですが、間違いないでしょう、ヨーロッパのフリー・ジャズの血脈ですね。アメリカとは違う音色です。なんと言うか、石畳の中世ヨーロッパの都市空間ですね。草原に吸い込まれるラッパの音色ではなく、石造りの建造物で跳ね返ってくる音色。
ミンガスに捧げたアルバムのようですが、三管のからみが、ミンガス風なのでしょう。ホランドのベースは、でしゃばらずで、いいんじゃないですかね。
The Dragon And The Samurai → 中国(龍)と日本(侍)という意味のようですが、わたしが聴いた分には、ちょっと毛色の違う楽曲というだけで、深い意味はなさそうです。ホランドの好奇心でしょう。

"The Razor's Edge" ECM(GRM)1353
Brother Ty / Vedana / The Razor's Edge /
Blues For C.M.
Vortex / 5 Four Six / Wights Waits For Weights /
Figit Time
Dave Holland (b) Steve Coleman (as) 
Kenny Wheeler (flh,tp,cornet) Robin Eubanks (tb)
Marvin "Smitty" Smith (ds)
1987/02
 4年経過しましたが、これもピアノ・レスの三管編成です。トロンボーンの奏者が代わっただけで雰囲気も変わります。ホランドのベースが、戦闘モードに入ったような響きです。
Blues For C.M. C.M. って誰とちょっと考えてましたが...、始まったとたんにミンガスだと判っちゃったんです。ミンガスの音楽に捧げたと、ジャケットに記載があったのは前掲(Jumpin' In )なのですが、このアルバムのA面もミンガスですね。前掲よりは、ホランドのベースが主張します。
曲調は面白いのですが、わたしの場合はピアノ・レスだと、やたらと緊張感があるのです。それでこのホランドの4枚はあまり聴いていないのが実際です。

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2005/12/09 ものずき烏
(参考)

 ↑ デイブ・ホランドが参画したサークルのアルバム

ハンク・ジョーンズ:(’88、’89)

2005-12-08 | 音楽 の 紹介

GREAT STANDARDS Vol.1 ~ 4: Hank Jones



"Great Standards Vol.1" Alfa(JPN)28R1-11
After You've Gone / Summertime
The Days Of Wine And Roses / As Time Goes By
You'd Be So Nice Come Home To
Summer Knows / Georgia On My Mind
Prelude To A Kiss / St.Louis Blues / Danny Boy
"Great Standards Vol.2" Alfa(JPN)28R1-12
Angel Eyes / Autumn Leaves / Black Orpheus
Gone With The Wind / Over The Rainbow
Softly As In A Morning Sunrise / Misty
On Green Dolphin Street / Alone Together
Dark Eyes
Great Jazz Trio
Hank Jones (p) Mads Vinding (b) Billy Hart (ds)
1988/04/18 19 20
 年間2枚20曲づつ3年間に渉ってスタンダードを演奏したアルバムを出していましたが、わたしのコレクションには最後の年の2枚がありませんが、たぶんに似たようなアルバムだろうと思います。
 このスタンダード集、きわめて品位が高いもので、アドリブに重点をおいた聴き方をするのとは、違うアルバムでしょう。スタンダードですから、誰が得意とした曲かは、ほぼ分かりますが、その聴きなれた曲が、ハンク・ジョーンズの編曲と演奏で微妙に変わります。この微妙な変化を味わうのが、通でしょうが、そんな聴き方をすると、理屈っぽくなってしまいますので、BGMにでもして、何度も繰り返して聴くのがよいと思います。ただし、品位が高すぎて、イージー・リスニング・ミュージックになってしまう危うさがあるかも知れません。でも、その聴き方が本来かもね。



"Great Standards Vol.3" Alfa(JPN)25R1-55
Love Is A Many-Splendored Things
Stella By Starlight / My Funny Valentine
I'll Remember April / Round Midnight
Yesterdays / Night In Tunisia
Smoke Gets In Your Eyes / My One And Only Love
The Shadow Of Your Smile
"Great Standards Vol.4" Alfa(JPN)25R1-56
All Of Me / Willow Weep For Me / Blue Moon
Satin Doll / Body And Soul
Someday My Prince Will Come / The Man I Love
Take The "A" Train / Caravan / Stardust
Great Jazz Trio
Hank Jones (p) Mads Vinding (b) Billy Hart (ds)
1989/05/08 09 10
 続編です。コメントは表彰状と同じで、以下同文。
なのですが、スタンダードの楽曲に馴染むのに、古い録音のものを聴くよりは、このハンク・ジョーンズのスタンダード集は最適でしょう。CDでも出ていると思いますが、値段が高いのが玉に瑕。2800円/枚。

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2005/12/08 ものずき烏
(参考)
2005-12-07 ハンク・ジョーンズ:(’77)

ハンク・ジョーンズ:(’77)

2005-12-07 | 音楽 の 紹介

'BOP REDUX: Hank Jones
THE GREAT JAZZ TRIO
AT THE VILLAGE VANGUARD Vol.1 ~ 2

"Bop Redux" Muse(USA)MR-5123
Yardbird Suite / Confirmation / Ruby, My Dear /
Relaxin' With Lee
Bloomdido / Round Midnight / Moose The Mooche /
Monk's Mood 
Hank Jones (p) George Duvivier (b) Ben Riley (ds)
1977/01/18 19
 ハンク・ジョーンズ(p)、サッド・ジョーンズ(tp)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)は有名な兄弟です。いずれもジャズの名演奏家です。サッド・ジョーンズは、わたしのコレクションにリーダー・アルバムはありませんが、メル・ルイスと双頭のビック・バンドを運営していました。エルヴィンは、マックス・ローチが太鼓の名人なら、太鼓の達人だと、わたしが勝手に称号を付けて投稿してしまいました。そのエルヴィンの兄貴がハンク・ジョーンズです。一言でいえば、渋さが魅力なのですが、その音楽センスは、キャノンボール・アダレイの『サムシング・エルス』で実証済み。このアルバムは日本企画のグレート・ジャズ・トリオを編成する直前のトリオで、バップの懐かしい曲が演奏されています。ジョージ・デュビビエって読みにくい名前のベーシストはバッド・パウエルを投稿したときに沢山出てきたのですが、バップ時代のベース奏者なのでしょう。
(追記)
未投稿の中に、サッド・ジョーンズの名を冠したミンガスのアルバムがあるのですが、サッド・ジョーンズのカラーは出ていないと思っています。





"At The Village Vanguard" East_Wind(JPN)EW-8053
Moose The Mooche / Naima
Favors / 12+12
"At The Village Vanguard Vol.2" East_Wind(JPN)EW-8055
Confirmation / Wind Flower
Nardis / Lawra
The Great Jazz Trio
Hank Jones (p) Tony Williams (ds) Ron Carter (b)
1977/02/19 20
 あまりパットしたリーダー・アルバムが見当たらなかったハンク・ジョーンズでしたが、日本の企画でグレート・ジャズ・トリオを編成しました。これはその第1作です。このグレート・ジャズ・トリオはメンバーが一定せず、これ以降、ハンク・ジョーンズのピアノ・トリオをグレート・ジャズ・トリオと呼んでいるようですが詳細はわかりません。
 わたしは、このアルバムで、トニー・ウイリアムスのドラミングにぞっこんになってしまいました。太鼓の新名人と称号を新たに創設しました。渋いハンク・ジョーンズのピアノに、カックイイ、4ビートのドラムが絡みます。ロン・カーターのベースもいるのですが、なんと言ってもドラムが、すばらしい。

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2005/12/07 ものずき烏

トニー・ウイリアムス:エンジェル・ストリート/ネイティブ・ハート

2005-12-06 | 音楽 の 紹介

ANGEL STREET / NATIVE HEART: Tony Williams


"Angel Street" Blue_Note(USA)BT-48194
Angel Street / Touch Me * / Red Mask
Kiss Me * / Dreamland / Only With You
Pee Wee / Thrill Me * / Obsession
Wallace Roney (tp) Billy Pierce (ss,ts) Mulgrew Miller (p)
Charnett Moffet (b) Tony Williams (ds)
*)drums solo
1988/04/04-06
 Angel Street で誰かの酔っ払いの鼻歌のようなものが聴こえるのです。スピーカーで聞いたときは聞こえなかったんですが、ヘッドフォンだと聞こえるんですね。高級な再生装置ならヘッドフォン同様に鼻歌が聞こえるのでしょうか、だとしたら今のままで結構です。聴き方によって、いろんな聴き方が出来るところが面白そうですね。このアルバムは他の3枚と、ちょっと違って1分前後のドラム・ソロ(*)のトラックが3つ、織り込まれています。次の曲のイントロに聴こえなくもないのですが、メンバーとの収録が済んでから、アクセントをつけるために入れたような気がします。

"Native Heart" Blue_Note(USA)B1-93170
Native Heart / City Of Lights / Extreme Measures *
Juiey Fruit * / Two Worlds * / Crystal Palace
Wallace Roney (tp) Billy Pierce (ss,ts) Mulgrew Miller (p)
Ira Coleman (b) Tony Williams (ds) 
*)
Wallace Roney (tp) Billy Pierce (ss,ts) Mulgrew Miller (p)
Bob Hurst (b) Tony Williams (ds) 
1989/09/11-13
 晩年の4枚のアルバムを聴いていたのですが、スタンダードと呼ばれる楽曲はひとつも入っていません。ドラムという性質上、他の演奏家のセッションに参加することが多く、そこではスタンダードをよくこなしていたとおもうのですが、自己のリーダー・アルバムはオリジナルで構成するというのが、トニー・ウイリアムスらしいと思いました。

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2005/12/06 ものずき烏
(参考)
2005-12-05 トニー・ウイリアムス:フォーリン・イントリーグ/シビリゼーション

トニー・ウイリアムス:フォーリン・イントリーグ/シビリゼーション

2005-12-05 | 音楽 の 紹介
 十代でマイルス・コンボのレギュラーになり、天才ジャズ・ドラマーの名声があったのですが、ロックにもクロスオーバーしていました。でも晩年は4ビートでしたね。まだ若いのに、旅立ってしまいました。それでコレクションのリーダー・アルバムは晩年の4枚のみ。わたしは、名人のマックス・ローチを凌駕する新名人と呼びます。

FOREIGN INTRIGUE / CIVILIZATION: Tony Williams

"Foreign Intrigue" Blue_Note(USA)BT-85119
Foreign Intrigue / My Michels
Life Of The Party / Takin' My Time
Clearways / Sister Cheryl / Arboretum
Wallace Roney (tp) Donald Harrison (as) 
Bobby Hutcherson (vib) Mulgrew Miller (p) Ron Carter (b) 
Tony Williams (ds,el.ds,drum machine)
1985/06/18 19
 顔ぶれが左の2枚と似ているんですね。似てると言ってもドナルド・ハリスンとマルグリュー・ミラーのふたりが共通しているだけなんですが...。構成比率としたら5分の2か、6分の2だから大きいと思います。どちらも叩きすぎるきらいのあるドラマーなんですが、トニー・ウイリアムスのすごいところは、リズミカルがメロディアスと同意義になってしまうことなんですが。そんなことよりも、毎年、正月に来日していたアート・ブレーキーの影響を感じてしまったのです。ドラマーがリーダーで長期に渉りグループを維持し続けたことは、無意識にせよ、このバンドにも及んでいるのです。
 奇妙なドラムの音色が聞こえますが、これがエレクトリック・ドラムか、ドラム・マシーンなのでしょう。
 
"Civilization" Blue_Note(USA)BT-85138
Geo Rose / Warrior / Ancient Eyes / Soweto Nights
The Slump / Civilization / Mutants On The Beach
Citadel
Wallace Roney (tp) Billy Pierce (ss,ts) Mulgrew Miller (p)
Charnette Moffett (b) Tony Williams (ds,drum machine) 
1986/11/24 25 26
 前作がロン・カーターとかボビー・ハッチャーソンという助っ人が加わっていたのに比べて、このアルバムが本気でバンドを維持しようとしているメンバーの構成です。
ウォレス・ルーニーを意識して聴いているのですが、そんなに目立ちません。バンドに溶け込んでいるのでしょう。わたしに主張してくるのはトニー・ウイリアムスとマルグリュー・ミラーで、ホーンは心地よく鳴っているだけです。

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2005/12/05 ものずき烏

ウォレス・ルーニー:ザ・スタンダード・ベアー

2005-12-04 | 音楽 の 紹介

THE STANDARD BEARER: Wallace Roney

"The Standard Bearer" Muse(USA)MR-5372
The Way You Looking Tonight
I Didn't Know What Time It Was / Don't Blame Me
Con Alma / Giant Step / When Your Lover Has Gone
Loose
Wallace Roney (tp) Gary Thomas (ts) 
Mulgrew Miller (p) Charnet Moffett (b)
Cindy Blackman (ds) Steve Berrios (perc)
1989/03/03
 ウイントン・マルサリスのトランペットが面白く感じられなくて、ジャケットで不敵な面構えをしているレコードを求めていました。晩年のトニー・ウイリアムスのバンドでラッパ手だったウォレス・ルーニーのアルバムです。トニー・ウイリアムスのアルバムは持っていましたが、メンバーまでは気が向かずドラムだけ聴いていたようです。このアルバム、いつもの強力なトニー・ウイリアムスのドラムからくる反動か、大丈夫か?と思いたくなる、女性のドラマーのようです。(ジャズ・ドラマーで女性というのは...とにかく珍しい。)
ジャケットからも伺えるのですが、黒塗りのトランペットを使っているようです。でもこのトランペットは、なんか音が出しにくいんじゃありませんかね。でもこれが持ち味だとすればいいのですが、ウイントン・マルサリスが楽々と音を出しているのを聴いた反発からか、好感が持てますね。

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2005/12/04 ものずき烏

 明日、明後日とウォレス・ルーニーのボスであった頃の、トニー・ウイリアムスを投稿し、ウォレス・ルーニーを意識して聴いてみたいと思います。

ウイントン・マルサリス:クレッセント・シティ・クリスマス・カード/スタンダード・タイムVol.3

2005-12-03 | 音楽 の 紹介
 アルバムのジャケットをスキャンしていたら、いかにもクリスマス・アルバムだったのです。そんなことで、季節を配慮して投稿させてもらいます。

CRESCENT CITY CHRISTMAS CARD /
STANDARD TIMES Vol.3: Wynton Marsalis

"Crescent City Christmas Card" CBS(USA)FC-45287
Carol Of The Bells / Silent Night
Hark! The Herald Angels Sing / Little Drummer Boy
We Three Kings / Oh Tannenbaum
Sleigh Ride
Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!
God Rest Ye Merry Gentlemen / Winter Wonderland
Jingle Bells / O Come All Ye Faithful
Twas The Night Before Cristmas
Wes Anderson (as) Alvin Batiste (cl) Wycliffe Gordon (tb)
Wynton Marsalis (tp) Herlin Riley (ds) Marcus Roberts (p)
Joe Temperley (b.cl,bs) Reginald Veal (b) 
Todd Williams (ss,ts,cl) Ben Riley (ds) 
Kathleen Battle (vo) John Hendricks (vo)
1989/04/04
 クリスマス・シーズンの芸能人はホテルのパーティーで稼ぎ時というのは日本だけじゃなくて、アメリカが本場のようです。なぜなら、このアルバムの吹き込みは、桜の季節なのです。いかにも芸能人なのはキャスリーン・バトルだけじゃないのという気がしないではありませんが、ジャケットも選曲もまるごとクリスマスなのです。
ただ、わたしは収録が4月4日というのが気にかかりますね。

"Standard Time Vol.3" CBS(USA)C-46134
The Resolution Of Romance
In The Court Of King Olive / Never Let Me Go
Street Of Dreams / Where Or When / Bona And Paul
The Seductress / A Sleepin' Bee
Big Butter And Egg Man / The Very Thought Of You
I Cover The Waterfront
How Are Things In Glocca Morra? / My Romance
Everything Happens To Me / Flamingo
You're My Everything / Skylark
Taking A Chance On Love
I Cotta Right To Sing The Blues 
In The Wee Small Hours Of The Morning
It's Too Late Now
Wynton Marsalis (tp,vo) Ellis Marsalis (p) 
Reginald Veal (b) Herlin Riley (ds) 
1990
 まただよ、優等生の孝行息子が、親父と、一枚のアルバムに20曲も入れやがって、これじゃ始めっからオムニバス・アルバムじゃないか、どんな神経してるんだ。世の中、あなたみたいな優等生の孝行息子だけじゃないんだ。
ジャズは不良のアクセサリーだったんだぜ。わたし個人としては、ウイントン・マルサリスが、鼻持ちならないエリート意識丸出しの、嫌な奴になってしまったのです。

 その訳のひとつとして、ウイントン・マルサリスの露出が多すぎて、演奏家としての神秘性が薄いことがあげられると、死蔵状態だったLDを再生して考えた。次の画像は「Wynton Marsalis Blues & Swing」(1987)より抜き出したもの。
動画よりは静止画、カラーよりはモノクロが、ジャズには適している。視覚情報は雑音になりかねないと、視力の弱いマーカス・ロバーツ(p)がピアノを演奏しているのを眺めて思ってしまったのです。



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2005/12/03 ものずき烏
(参考)
2005-11-29 マルサリス/フリーマン:ファーザーズ・アンド・サンズ
2005-11-30 ウイントン・マルサリス:ホット・ハウス・フラワーズ/ブラック・コーズ
2005-12-01 ウイントン・マルサリス:Jムード/スタンダード・タイムVol.1
2005-12-02 ウイントン・マルサリス:アット・ブルース・アレイ/マジェスティ・オブ・ザ・ブルース

ウイントン・マルサリス:アット・ブルース・アレイ/マジェスティ・オブ・ザ・ブルース

2005-12-02 | 音楽 の 紹介

AT BLUES ALLEY / MAJESTY OF THE BLUES:
Wynton Marsalis

"Live At Blues Alley" CBS(USA)PC2-40675
Knozz-Moe-King / Just Friends / Knozz-Moe-King
Juan / Cherokee
Delfeayo's Dilemma / Chambers Of Tain / Juan
Au Privave / Knozz-Moe-King
Do You Know What It Means To Miss New Orleans
Juan
Autumn Leaves / Knozz-Moe-King / Skain's Domain
Much Later
Wynton Marsalis (tp) Marcus Roberts (p)
Robert L. Hurst Ⅲ (b) Jeff Watts (ds)
1986/12/19 20 Washington DC
 スタジオ録音なら細工が可能?という訳ではなくて、ジャズの演奏はやっぱ、ライブで真価が問われるのです。収録のあったのはクリスマス・シーズンの真っ只中、なんの気なしに今まで録音の年月日を打ち込んでブログ記事に仕立てているのですが、この季節は気分が高揚するようで、名演奏が多いようです。
LPの4面ごとに、収録は切れ目なく行われています。それぞれ28~32分で、一気に通しで聴きたくなりますが、一日2面くらいが適量でしょう。
 今にして、言うのもなんですが、ウイントン・マルサリスはこの2枚組み1セットのアルバムで、満足ですね。そのくらいの演奏です。ガキが格好つけて粋がっている雰囲気がありますが、ジャズの黎明期の演奏家は皆、この年代だった筈だね、遠慮せずにやってもらいましょう。

"The Majesty Of The Blues" CBS(USA)OC-45091
The Majesty Of Blues / Hickory Dickory Dock
Wynton Marsalis (tp) Marcus Roberts (p) 
Todd Williams (ts、ss) Reginold Veal (b) Wes Anderson (as)
Herlin Riley (ds)
The New Orleans Function
  The Death Of Jazz / Premature Autopsies 
  Oh, But On The Third Day
Michale White (cl) Danny Barker (banjo) Teddy Riley (tp)
Freddie Lonzo (tb) Wynton Marsalis (tp) Marcus Roberts (p)
Todd Williams (ts、ss) Reginold Veal (b) Wes Anderson (as)
Herlin Riley (ds)
1988/10/27 28
 大作です、アルバム1枚でジャズの歴史を表現するという、大それたことを試みています。わたしには、言語の問題もあるし文化圏も違うしということで、よく判りません。B面は、ジョージ・ルイスの「オハイオ・ユニオン」にも収録されている、ニューオリンズの葬式音楽ですが、わたしとしては、ジョージ・ルイスの方が感動的。この手の音楽は、人間としての年季が必要なのでしょう。

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2005/12/02 ものずき烏
(参考)
2005-11-29 マルサリス/フリーマン:ファーザーズ・アンド・サンズ
2005-11-30 ウイントン・マルサリス:ホット・ハウス・フラワーズ/ブラック・コーズ
2005-12-01 ウイントン・マルサリス:Jムード/スタンダード・タイムVol.1