ものずき烏の無味乾燥?文

ブログ発想 LP/LD/CD コレクション作業 進行中。ジャズばっかしじゃないかと言われたら身も蓋もない。

プーレン=アダムス:ブレイク・スルー/ソング・エヴァーラスティング

2006-01-31 | 音楽 の 紹介
 時系列でアダムス=プーレン カルテットのアルバムを並べてきましたが、わたしが入手した最初のアルバムは、このグループのラスト・アルバムということになってしまいましたね、それにしては一年くらいの短期間で10枚もよく集まったものです。この2枚だけが、グループ名のオーダーを交換してドン・プーレン=ジョージ・アダムス カルテットとなっています。やっとアメリカのレーベルで出したことになるのですが、グループ名の変更は、たぶんプロデューサーの判断でしょう。

BREAKTHROUGH / SONG EVERLASTING:
Don Pullen & George Adams Quartet

"Breakthrough" Blue_Note(USA)BT 85122
Mr. Smoothie / Just Foolin' Around
Song From The Old Country
We've Been Here All The Time / A Time For Sobriety
George Adams (ts) Don Pullen (p)
Cameron Brown (b) Dannie Richmond (ds)
1986/04/30
 ベンチャーズが流行りだしたころのテケテケと同じ刺激に属するのか、ドン・プーレンの拳(こぶし)の背を使ったピアノ打法が、やたらとはまる。系統としたら、セシル・テーラーとおなじでフリー・ジャズのピアニスト。セシル・テーラーを聴く場合は、大きく身体全体でリズムを捉える、ドン・プーレンは末端神経からバイブレーションを感じてしまう。表現が野卑かも知れんが、電気あん摩。肩こりがほぐれ、そして脳みその筋肉もリフレッシュ。ベンチャーズと同じ刺激とすれば、ドン・プーレンのピアノは、オヤジ向きなんだろう。
 ジョージ・アダムスのフルートは、このグループで『シティ・ゲイツ』以降聴いていませんね。どうしたんでしょう? 自制してるか、悟りを開いたか...

"Song Everlasting" Blue_Note(USA)BLJ-46907
Sun Watchers / Serenade For Sariah
1529 Gunn Street
Warm Up / Sing Me A Song Everlasting
George Adams (ts,fl) Don Pullen (p)
Cameron Brown (b) Dannie Richmond (ds)
1987/04/21
 この文章はジャズ音楽による自動記述ですから、ぜ~んぶ聴きながら書いています。前掲アルバムでジョージ・アダムスのフルートがこのごろ聴けないと洩らしましたら、早速出てきました。はじめの頃は曲ごとで楽器を選んでいたのですが、これは曲の途中で楽器を持ち替えているんですね。
 このアルバムがラストになったのは、ダニー・リッチモンドがお亡くなりになったからだと思います。それでグループの箍(タガ)が切れて分解。この後、ジョージ・アダムスは『エピタフ』に参加し、それからしばらくして、お亡くなりになって、ドン・プーレンはピアノ・トリオで、引き続き、心地よいリズムを弾き出していましたが、この人もお亡くなりになって、残されたのはキャメロン・ブラウンだけなのですが...、今度は私自身が、このマニアックな世界から消息を絶ったのです。
 それにしても『ソング・エヴァーラスティング』とは、意味深なタイトルです。アルバムの制作中は、最後になるなどとは、"想定外" だったのでしょうが、想定外という流行語を作り出したイノシシと違って、鋭利な第六感が働きタイトルしたんですね。
Everlasting → 「♪ 終わりなき 世のめでたさを...」と、このグループとは無関係に、旧正月で連想。

 この後、わたしは、ドン・プーレンのピアノ・トリオ に注目したのですが、この人も シャバに おさらば


 それで、このバラエティに富む10枚のカルテットのアルバムを一度分解して、同じ傾向の曲を集めてみたら、面白いと思えるのです。傾向の分類としたら三つ。
(1). ドン・プーレンの 拳打ち打法
(2). 泣かせちゃうぞ という バラード
(3). ジョージ・アダムスの はちゃめちゃテナー
とりあえずは、この三つの傾向だと思うので、集めたら、同じ傾向の曲を集中して聴く、あなた好みのオムニバス・アルバムができることは享けあい。このグループの新しい魅力を発見できるかも知れないし、クズだったことになるかもしれない。

コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/31 ものずき烏

(参考記事)
2006-01-27 アダムス=プーレン:アース・ビーム/ライフ・ライン
2006-01-28 アダムス=プーレン:メロディック・エクスコージョン/シティ・ゲーツ
2006-01-29 アダムス=プーレン:ライブ・アット・ビレッジ・バンガードVol.1&2
2006-01-30 アダムス=プーレン:デシジョン/ライブ・アット・モンマルトル

アダムス=プーレン:デシジョン/ライブ・アット・モンマルトル

2006-01-30 | 音楽 の 紹介
 時系列でアルバムを並べているのですが、ゲリラ的レーベル(Soul Note)の参入がありましたので、投稿するこの2枚は、アダムス=プーレン カルテットとしてはオフィシャル(Timeless)に戻ったアルバム。

DECISIONS / LIVE AT MONTMARTRE:
George Adams & Don Pullen Quartet

"Decisions" Timeless(NTL)SJP-205
Trees And Grass And Thangs / 
His Eye Is On The Sparrow /
Message Urgent
Decisions / Triple Over Time 
I Could Really For You
George Adams (ts,vo) Don Pullen (p)
Cameron Brown (b) Dannie Richmond (ds)
1984/02/03
 グループとしては5年目。アルバムとしては7枚目です。
小寒から立春までが寒中です。仏教の修行者は、寒行というものをやるようで、わたしの子供の頃は街中でも、団扇太鼓を叩きながら夜行している日蓮宗の人がいた。最近は、法華経の行者がいなくなったか、騒音が迷惑だと横槍がはいり、他の宗派同様ダンマリになったのか、聞こえませんね。
 このアルバムの一曲目で、珍しくダニー・リッチモンド(ds)のドラム・ソロが聴けます。わたしは、炬燵で、ダンダンとよく鳴る法華の太鼓、と聴いていますが、今でも寒行をやっているのなら今年の寒さは大変だったねと、ねぎらいます。「ドン・ツク・ドンドン、ドン・ツク・ドンドン、ドン・ツク・ドンドン...」
 最後の曲で、芸人ジョージ・アダムスのボーカルが聴けます。アルバムを通しで聴きましたが、ジョージ・アダムスのフルートを使う曲が入っていなかったようです。


"Live At Montmartre" Timeless(NTL)SJP-219
Featuring John Scofield
I.J. / Flame Games / Well, I Guss We'll Never Know
Forever Lovers / Song Everlastring 
George Adams (ts) Don Pullen (p)
Cameron Brown (b) Dannie Richmond (ds)
John Scofield (g)
1985/04/05
 オフィシャルとしては初のライブになるのですが、ジョン・スコフィールド(g)が入っています。ジョージ・アダムス(ts)とギターのハモリが奇妙な音色ですね。これもゲリラのライブ盤と同様で収録時間が長い。50分26秒。ゲリラ盤ではキャメロン・ブラウンのベースが弱かったが、このライブは、ねちっこいベースがよく捉えられている。でも、わたしは、このグループで弦楽器が二つというのは、どうも落ち着かない。だって電気ギターが騒音だっていうの!。
 ジョン・スコフィールドは、マイルスでも聴いていたし、リーダー・アルバムも持っている。理由はね、ジョージ・アダムスとジョン・スコフィールドが、(声の代わりに楽器で)大声を張り合っているからなんだ。それがメンバーのみんなに影響している。エネルギーを爆発的に燃焼させて面白がる歳でもなかろうに...。
 このアルバムでジョージ・アダムスは、テナー一本。フルートもボーカルもありません。だいたい電気ギターの音量に対抗するのはフルートでは無理。ボーカルでは喉がやられる。ここいらは、いいんじゃないですか。バリエーションとしてはラストの曲で、シックリと終了。
 ジョン・スコフィールドのギターが一本入るだけでマンネリ打破といったところだろう。結局このスタイルが時流でしょうね。
 でも、レーベルがブルー・ノートへ移りまして、わたしの落ち着くスタイルに戻りました。(これは、次回)

コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/30 ものずき烏

(参考記事)
2006-01-27 アダムス=プーレン:アース・ビーム/ライフ・ライン
2006-01-28 アダムス=プーレン:メロディック・エクスコージョン/シティ・ゲーツ
2006-01-29 アダムス=プーレン:ライブ・アット・ビレッジ・バンガードVol.1&2

アダムス=プーレン:ライブ・アット・ビレッジ・バンガードVol.1&2

2006-01-29 | 音楽 の 紹介
 わたしは、ゲリラ的なレーベルと捉えている、イタリアは Soul Note * のライブ盤2枚。メジャー・レーベルではないのですが、著名な演奏家のアルバムがホィとリリースされます。イタリアでの録音なら正規軍の活動なのですが、世界各地で収録という、行動としてはゲリラだよ。
* (ソウル・ノートと記述すると、韓国のソウルになりますので Soul Note )

LIVE AT VILLAGE VANGUARD Vol.1 & Vol.2:
George Adams & Don Pullen Quartet



"Live At Village Vanguard" Soul_Note(ITA)121_094-1
The Necessary Blues / Solitude
Intentions / Diane
"Live At Village Vanguard Vol.2" Soul_Note(ITA)SN_1144
Saturday Night In The Cosmos / City Gates
The Great Escape / Big Alice

George Adams (ts) Don Pullen (p)
Cameron Brown (b) Dannie Richmond (ds)
1983/08/19
 始めの1枚目にはVol.1と書いてありませんので、売れたらVol.2を出そうという営業戦略ですね。だいたいがジャケットのデザインが一貫してません。2枚並べても、わたしには Vol.1、Vol.2 と感じられない統一感の無さ。この辺のセンスがイタリア風なのか...、これが好きとなると、自己チューの危ない路線の、気がします。

 今までの4枚はすべてスタジオ録音ですから、時系列としたら初のライブ盤になるのでしょう。独特の反響音ですね。決して好ましくはない反響音ですが、このあたりが天井の低い狭い空間?( Village Vanguard )で大音量でたたき出されるドラムに陶酔してしまう、ジャズの現場。デリケートな弦楽器であるベースのキャメロン・ブラウンの音量が弱く感じられます。

 選曲のバラエティが平均的と、気になっているのですが、このライブ盤も、バラエティに富んでいます。⇒ アクが強くない
で、どんな気分のとき、このグループのアルバムを引っ張り出して聴いたら、しっくりするかが判らない
わたしの聴き方は、邪道でしょうか...。

 この盤、今までスタジオ制作の盤と違って収録時間が56分11秒、58分02秒と、購入者にはお徳です。このあたりもゲリラ的か!
ゲリラ は戦術であって、決してテロリズムと同義語ではありません。お忘れなく。)

コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/29 ものずき烏

(参考記事)
2006-01-27 アダムス=プーレン:アース・ビーム/ライフ・ライン
2006-01-28 アダムス=プーレン:メロディック・エクスコージョン/シティ・ゲーツ

アダムス=プーレン:メロディック・エクスコージョン/シティ・ゲーツ

2006-01-28 | 音楽 の 紹介
 アダムス=プーレン カルテットのつもりだったのですが2回目にして破綻。『メロディック・エクスコージョン』はジョージ・アダムスとドン・プーレンのデュエット・アルバムでした。まぁ、似たような系列で並べてますのでハズレではないでしょう。

MELODIC EXCURSIONS / CITY GATE:
George Adams & Don Pullen Quartet

"Melodic Excursions" Timeless(NTL)SJP-166
The Calling / Got Has Smiled On Me
Kahji / Playground Uptown And Downtown
Decisions / Reflexion Inward
Resolution Of Conflicts
George Adams (ts,fl) Don Pullen (p)
1982/06/09
 カルテットからベースとドラムが抜けてジョージ・アダムス(ts、fl)とドン・プーレン(p)のデュオ。だいぶ、雰囲気が違います。わたしが持っているアダムス=プーレンの10枚の中では一番のフリーです。わたしはついて行けなくてパスしていたようです。プーレンは計算された乱れ方と感じるのですが、ジョージ・アダムスの乱れ方が尋常ではないぞ思ってしまう、意外と常識派のわたしを確認するのです。このアルバムには、こんな感想を述べる曲もあれば、じっくりとセンチメンタルに泣かせちゃうぞという曲もはいっているという、バラエティに溢れるデュエット・アルバムなのです。でも、わたしとしては、+(b)、+(ds) のカルテットが 安心立命?
【安心立命】→ 失礼しました。安心と書くと立命を付け加えないと落ち着かない感覚でした。ちなみに "安心立命" とは "さとり" の境地のようです。

 ジャケットは、上野と浅草あたりで見かけた2階建てバス(ロンドン、香港は出てきません)ですが EXCURSIONSEXPRESS と読んでしまい、鉄道(軌道車)のイメージが残っています。でもよく見ると、おもちゃですから、イメージを修正して、ジャケットの色調から 江ノ電もなか、もしくは 都電もなか ...。
日本盤での、このレーベルはジャケット改変が多いと書いたのですが、意匠デザイナーは中身の音楽との整合(マッチング)を意図して改変したのかも知れません。(それで、売り上げは伸びましたか?。わたしは、同じアルバムが異なるジャケットで出てくるのはどうかなぁ、と思うほうです。)

"City Gate" Timeless(NTL)SJP-181
Mingus Metamorphosis / Samba For Now
Thank You Very Much Mr. Monk 
Nobody Knows The Trouble I've Seen / City Gates
George Adams (ts,fl) Don Pullen (p)
Cameron Brown (b) Dannie Richmond (ds)
1983/03/28
 カルテットの4分の3が、ミンガス・グループを経験(⇒体験)しているということで、ミンガスの継承だということは、このアルバムあたりで気がつくべきだったのですね。最初のトラックがそのものずばり Mingus Metamorphosis ときています。転調のしかたがミンガス。ミンガスのステージは譜面を使いながらの演奏でしたので、大人数になると転調のタイミングが危うく感じるのですが、このカルテットでこの曲はスタジオであること、そして何よりもミンガスの影響が濃厚な3人がいますので、"ミンガスの想い出と、解釈を" 表現しているのでしょう。

 前世紀の初頭、ダダとかシュールリアリズムでは薬物まで使って表現する "自動記述" というものがあったそうです。わたしは文章表現なんかまるで気にせず、自分の記憶のためにカンニング・ペパーを作成する要領でしか文章は書いたことはありません。ブログ記事で見知らぬ人に、何かしらを伝えるためには、カンペでは無理ですよね。それで、音楽を聴きながらの "自動記述" で記憶を吐き出そうということにしているんです。(ほんとうに薬物なんか使ったら寝たきりを覚悟しなけりゃならない。だいいち、購入する銭がないって!)
書いている本人も、饒舌すぎて脱線かと思うことまで出てくるくらいでないと、読んでてつまらないだろうと 考えることにしました。(このやり方で注意すべきは、精神脱腸にならぬように、自制心を少しは残しておく事。)

 で、進行中のアダムス=プーレン カルテットなのですが、これで4枚目。いままで、すべてがバラエティに溢れたアルバムの選曲ではないかと、気になりだしました。それで、どのアルバムをとっても平均点になってしまう。マニアとしたら面白くない。もっと同じ曲調で構成されたりした、アクの強いアルバムがあってもいい。一般的なファンとしたら、このカルテットのアルバムは、当たり外れがありませんので、どれか一枚持っていればいい...、ということになるのかも知れない。

コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/28 ものずき烏

(参考記事)
2006-01-27 アダムス=プーレン:アース・ビーム/ライフ・ライン

アダムス=プーレン:アース・ビーム/ライフ・ライン

2006-01-27 | 音楽 の 紹介
 ジョージ・アダムス=ドン・プーレンのカルテットが10枚。このうちVol.1&2というのがあるので泣き別れにならぬように、順繰りと2枚ずつ5回に亘って投稿しますが、わたしの作文能力が続くか、不安。

EARTH BEAM / LIFE LINE:
George Adams & Don Pullen Quartet

"Earth Beams" Timeless(NTL)SJP-147
Earth Beam / Magnetic Love Field / Dionysus
Saturday Nite In The Cosmos / More Flowers
Sophisticated Alice
George Adams (ts,fl) Don Pullen (p)
Cameron Brown (b) Dannie Richmond (ds)
1980/08/03-05
 ジョージ・アダムス(ts、fl)とドン・プーレン(p)そしてキャメロン・ブラウン(b)とダニー・リッチモンド(ds)。このグループをジョージ・アダムス=ドン・プーレン カルテットとよんでいます。ただし、グループの終焉時ブルー・ノート・レーベルで出したものは、オーダーを入れ替えて、ドン・プーレン=ジョージ・アダムス カルテットとなっています。
キャメロン・ブラウンを除く三人がミンガス・グループ出身であるということで、ミンガスの投稿に続けようと企てていました。
今だからミンガスとのつながりを意識するのですが、入手して聴いていた頃は、調子が良くて、アグレッシブでもあり、フリー・ジャズの匂いも若干するぞという、お気に入りの音楽で、ミンガスは想起しませんでした。
 この『アース・ビーム』は、このグループの最初のアルバムだと思います。レーベルはオランダのタイムレスというところですが、日本国内でプレスして出すと、ジャケットのデザインやタイトルまで違うというクワセモノのレーベルです。

"Life Line" Timeless(NTL)SJP-154
The Great Escape, Or Run John Henry Run
Seriously Speaking / Soft Seas
Nature's Children / Protection
Newcomer;Seven Years Later
George Adams (ts,fl,vo) Don Pullen (p)
Cameron Brown (b) Dannie Richmond (ds)
1981
 たぶん、これが2作目。アルバム・タイトルの『ライフ・ライン』がどんな意味を持っているのか、いまだに考えていません。震災のときに、ライフ・ラインというカタカナの使い方を知ったのですが、このアルバムのライフ・ラインはジャケットの心電図?チャートから連想してしまう人工呼吸器のようなもの、かもしれません。
 このアルバムからジョージ・アダムスのボーカルが入るようになります。シャウトする歌声ですが、のちのち、わたしはこのジョージ・アダムスの芸人臭さが厭になってくるのです。そんなに、アホな観客にまで媚(こび)を売ることはないんじゃないの...、後で、どっと疲れるよとね。

コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/27 ものずき烏

このグループのミンガスつながりが濃厚なアルバム。



ミンガス:組曲『エピタフ』

2006-01-26 | 音楽 の 紹介
 1979年1月5日ミンガス没、享年56。それから10年かけて未亡人(スー・ミンガス: Sue Mingus )は遺作の組曲をまとめ上げて、リンカーン・センターでガンサー・シュラーの指揮で発表しました。その録音、録画のビデオがこれ。

EPITAPH: Charles Mingus

"Epitaph" CMV Enterprises(JPN)CSLM-768/769
Main Score: Part One
Percussion Discussion
Main Score: Part Two
Started Melody
The Soul
Untitled Ballad
Moods In Mambo
Self Portrait: The Chill Of Death
O.P. (Oscar Pettiford)
Please Don't Come Back From The Moon
Monk, Bunk And Vice Versa
Peggy's Blue Skylight
Wolverine Blues
The Children's Hour Of Dream
Freedom
Untitled Interlude
Better Get It In Your Soul
Noon Night
Main Score Reprise

Randy Brecker, Wynton Marsalis, Lew Soloff, 
Jack Walrath, Joe Wilder, Snooky Young (tp)
Eddie Bert, Sam Burtis, Paul Faulise,
Urbie Green, David Taylor, Britt Woodman (tb)
Don Butterfield (tuba) 
John Handy, Jerome Richardson, Bobby Watson (as)
George Adams, Phil Bodner (ts)
Gary Smulyan, Roger Rosenberg (bs)
Dale Kleps (b.cl) Michael Rabinowitz (bassoon)
Sir Roland Hanna, John Hicks (p)
Reggie Johnson, Edwin Schuller (b)
John Abercrombie (g) Karl Berger (vib)
Victor Lewis (ds) Daniel Druckman (perc)
Gunther Schuller (cond)
1989/06/02 Lincoln Center


 遺作といっても、過去の作品を集成しただけのような気がするんです。ミンガスに馴染んでいるから、なんとなく楽しめるんですが...、
優等生のウイントン・マルサリス(p)が参加しています。ミンガス・バンドにいたジャック・ウォルラス(tp)、ジョン・ハンディ(as)そしてエンターティナーのジョージ・アダムス(ts)など同窓会のような顔ぶれが目立ちます。終了近くでジョージ・アダムスが例の如く、煽りで盛り上げます。むりやり乗せられるのが、ファラオ・サンダースのグループにいたジョン・ヒックス(p)。
通しで2時間20分39秒。リンカーン・センターのステージが延々と映し出されていますが、ビデオで画面を見ながらコンサートの記録を聴く。これを、ミンガス・ファンでない人が見たら、楽しめるのだろうか...、まずはミンガスという人物に興味を持つのが先決だよね。


コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/26 ものずき烏

(投稿済みのミンガス)
2005-05-05 ミンガス・ダイナスティ (追悼バンド)
2005-05-14 プレゼンツ・ミンガス/アー・ウム
2005-07-06 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(タウン・ホール)
2005-07-07 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(ブレーメン)
2005-07-08 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(パリ)
2005-08-03 ミンガス:直立猿人(’56、’70)
2006-01-19 ミンガス:サッド・ジョーンズ&チャールス・ミンガス/ジャズ・エクスペリメント
2006-01-20 ミンガス:ミンガス・スリー/メキシコの想い出
2006-01-21 ミンガス:@アンティーブ(1960)/@モンタレー(1964)
2006-01-22 ミンガス:マイ・フェイヴァリット・クインテット
2006-01-23 ミンガス:モンタレー’65/forモンタレーplayed@UCLA/セクステットinベルリン
2006-01-24 ミンガス:チェンジズ One&Two
2006-01-25 ミンガス:3or4シェード・オブ・ブルース/クンビア&ジャズ・フュージョン/ミュージック・オブ~

ミンガス:3or4シェード・オブ・ブルース/クンビア&ジャズ・フュージョン/ミュージック・オブ~

2006-01-25 | 音楽 の 紹介
 ミンガスの晩年のアルバムを3枚まとめて投稿します。この3枚目のライオネル・ハンプトン(vib)がつくったアルバムが、ミンガスのベースを聴ける最後だと思います。その後は、車椅子でレコーディングに立ち会ったと聞いています。

THREE OR FOUR SHADES OF BLUES /
CUMBIA AND JAZZ FUSION /
THE MUSIC OF CHARLES MINGUS

"Three Or Four Shade Of Blues" Atlantic(JPN)P-10410A
Better Git Hit In Your Soul / Goodbye, Porkpie Hat
Noddin Ya Head Blues
Three Or Four Shades Of Blues / Nobody Know
Charles Mingus (b) George Coleman (as,ts) Ricky Ford (ts)
Jack Walrath (tp) Philip Catherine, Larry Coryell (g)
Bob Neloms (p) George Mraz (b) Dannie Richmond (ds)
1977/03
 「ベター・ギット・イン・ユア・ソウル」がラジオCMで使われたという、記憶があります。何のCMかといえば、ミンガズの来日コンサートなんですがね。
 CMで使った「ベター・ギット・イン・ユア・ソウル」が入っているアルバムです。たぶん生涯最後となった来日コンサート。わたしは、いかなかった。でも、ですよ、「ベター・ギット・イン・ユア・ソウル」がジャズ・ファン向けでなく一般のCMで流されたのは驚きでしたね。その「ベター・ギット・イン・ユア・ソウル」では、ロック指向のラリー・コリエル(g)がギンギンと唸ってる。ミンガス・ファンが聴いても、どこへ行くの?
ドン・プーレン(p)といいラリー・コリエルといい、破天荒と思える演奏家でも、ミンガスという銀河系に組み込まれていくのです。

"Cumbia And Jazz Fusion" Atlantic(USA)SD-8801
Cumbia And Jazz Fusion
Charles Mingus (b,vo,perc) Jack Walrath (tp,perc) 
Ricky Ford (ts,perc) Paul Jeffrey (oboe,ts)
Mauricio Smith (fl,piccolo,ss,as) Gary Anderson (b.cl)
Gene Scholtes (bassoon) Jimmy Knepper (tb) Bob Neloms (p)
Dannie Richmond (ds) 
Candido, Daniel Gonzales, Ray Mantilla, 
Alfredo Ramirez (conga) Bradley Cunningham (perc)
1977/03/10
Music For "Todo Modo"
Charles Mingus (b) Jack Walrath (tp) George Adams (ts,fl)
Quarto Maltoni (as) Anastasio Del Bono (oboe,eng.horn)
Roberto Laneri (b.cl) Pasquale Sabatelli (bassoon)
Dino Piana (tb) Danny Mixon (p,organ) Dannie Richmond (ds)
1976/03/31 04/01
 SJジャズ・ディスク大賞のアルバムですね。評価が定まっていますので、うだうだ書くのは具の骨頂。
テーマがキューバですが、『メキシコの思い出』と一緒の感じがします。マッコイ・タイナー(p)の『サマ・ラユーカ』のときも書いたのですが、ヨーロッパ人がスペインに憧れを持つのと同じ感性が、アメリカでのメキシコ、カリブになるのではと云うことです。同じ方角でもアメリカ本土のフロリダは、金満家の白人が居住していそうですね。

 このブログを始めてから、あっちこっちのサイトを眺めているのですが、ジャズ・ディスク大賞は、アマチュアがホール・イン・ワンを行ったのと同じような出費になるそうです。SJ誌に該当するアルバムの広告を出すので、四~五百万円も取られるんだって。だからマイナー・レベルでは対象外なんだという主旨でした。
このアルバムの場合は、ワーナー・パイオニアが思わぬ出費となったのでしょう。30年くらい前はSJ誌の読者でしたが、今はジャズ演奏家の顔見知りがいなくなってしまい、本屋で同誌のタダ読みもしなくなっています。

Lionel Hampton Presents
"The Music Of Charles Mingus" Who's_Who(USA)WWLP-21005
Just For Laughts (part 1) / Peggy's Blue Skylight
Caroline Keikki Mingus / Slop
Just For Laughts (part 2) / Fables Of Faubus
Duke Ellington's The Sound Of Love
Farwell Farewell
Bob Neloms (p) Charles Mingus (b) Dannie Richmond (ds)
Lionel Hampton (vib) Gerry Mulligan (bs,ss) 
Ricky Ford (ts) Paul Jeffrey (ts,arr) 
Jack Walrath (tp) Woody Shaw (tp) Peter Matt (frh) 
1977/11/06
 日本人のわたしだから気になるのか、ジャケットのスペル・ミスが多いLPだね。マイナー・レーベルなのは判るけど、人の名前を間違えるは、どうかしてる。わたしのコレクションでこのレーベルはこれだけ。もしかしたら、ジャケットの製作者がスペイン語圏の人かも...
タイトルのとおり、すべてミンガスの音楽なんですが、素朴な味わいがありますね。

 ジェームス・ニュートン(fl)を投稿したときに、ミンガスをアルバム・テーマにしていましたので着目していたのですが、ミンガスのアルバムにジェームス・ニュートンは出てきませんでした。でも音楽的には、良いミンガスの解釈でしたね。
 明日は、締めくくりとして『エピタフ』というLDを採り上げて、作文の苦労は一休み。


コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/25 ものずき烏

(投稿済みのミンガス)
2005-05-05 ミンガス・ダイナスティ (追悼バンド)
2005-05-14 プレゼンツ・ミンガス/アー・ウム
2005-07-06 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(タウン・ホール)
2005-07-07 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(ブレーメン)
2005-07-08 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(パリ)
2005-08-03 ミンガス:直立猿人(’56、’70)
2006-01-19 ミンガス:サッド・ジョーンズ&チャールス・ミンガス/ジャズ・エクスペリメント
2006-01-20 ミンガス:ミンガス・スリー/メキシコの想い出
2006-01-21 ミンガス:@アンティーブ(1960)/@モンタレー(1964)
2006-01-22 ミンガス:マイ・フェイヴァリット・クインテット
2006-01-23 ミンガス:モンタレー’65/forモンタレーplayed@UCLA/セクステットinベルリン
2006-01-24 ミンガス:チェンジズ One&Two

 昨日まで毎回、にほんブログ村 http://tb.blogmura.jp/というところへトラックバックを入れていました。このトラックバック・センターは、似たようなものと統合したそうで、今まで、いちいちトラックバックしていたものが、すべて消失していました。(何のこっちゃ!)
 面倒ですので、もうトラックバックは辞めます

これで、このブログでは受信も発信もトラックバックは、未使用となりました。
ブログではなくて、ホームページの簡易作成で毎日何かしらNoiseを出しているだけ!

ミンガス:チェンジズ One&Two

2006-01-24 | 音楽 の 紹介
 辺境の勤務地から、芝:郵便貯金ホールまで、ミンガスを聴きにきました。そのとき会場で記念に買ったのがこのLP2枚ですね。困ったことに公演のメンバーが誰だったかの記憶がないのです。チケットの入手から、休暇を取得して...と、田舎ゆえの余分な苦労が邪魔しているのでしょうか。

CHANGES ONE / TWO: Charles Mingus



"Changes One" Atlantic(JPN)P-10086A
Remember Rockefeller At Attica / Sue's Changes
Devil Blues / Duke Ellington's Sound Of Love
Charles Mingus (b) George Adams (ts) Jack Walrath (tp)
Don Pullen (p) Dannie Richmond (ds)
1974/12/27 28 30
"Changes Two" Atlantic(JPN)P-10087A
Free Call Block F, 'Tis Nazi U.S.A.
Orange Was The Color Of Her Dress, Then Silk Blues
Black Bats And Poles
Duke Ellington's Sound Of Love* / For Harry Carney
Charles Mingus (b) George Adams (ts) Jack Walrath (tp)
Don Pullen (p) Dannie Richmond (ds) Marcus Belgrave (tp)*
1974/12/27 28 30
 ミンガスにエリントン・バンドをという、わたしの考えは、この2枚のアルバムを繰り返し聴いたことによる摺りこみであると思う。この年、つまり1974年5月24日にデューク・エリントンは亡くなっている。それでミンガスは思いを込めて、1枚目と2枚目の両方で Duke Ellington's Sound Of Love を演奏しています。当時、純朴な田舎者のわたしが、このような音楽を繰りかえり聴けば、摺りこみは当然のことですね。
 このアルバムは、晩年となりつつある、典型的なミンガス・バンドのサウンドであると思う。フリー・ジャズのピアニストと思われたドン・プーレンをミンガスは、うまくコントロールしている。
このアルバムのサウンドが、後のジョージ・アダム=ドン・プーレンのカルテットに引き継がれるのは、メンバーの顔ぶればかりではなく、ミンガスの音楽を引き継いだと見ている。



 LP収納棚の隅っこに記念品(パンフレットとチケット)が残っていました。
日時は、1976年7月30日、芝:郵便貯金ホール、午後6時半開演。
メンバーは、ダニー・リッチモンド(ds)、ダニエル・ミクソン(p)、リッキー・フォード(ts)、ジャック・ウォルラス(tp)のクインテットだったようです。開演直後にミンガス・フリークが横断幕をもってステージに駆け上るという暴挙もあったのですが、メンバーはもう2~3人多かった印象がありますね。
 ミンガスについては、ファースト・コレクションが『プレゼンツ・ミンガス』だったという他に、自伝を読んだことも、人物に興味をもった理由でしょう。この本は出張で工場見学し、帰りの岡山駅前の、ベネッセに名を変えた急成長する前の福武書店?で購入し、新幹線で読んだが、ボリュームがあって読みきれなかった本ですよ。

ミンガス 自伝・負け犬の下で』 稲葉紀雄(訳)晶文社刊 1973

 この本、通り一遍のジャズ本として読むのは間違いですね。自分の幼少の頃を、"多重人格"と冷めた分析をしている、ミンガスの文学作品です。ですからミンガスがジャズで名を知らしめる前までしか記載されていません。4~5年前、復刻本を見かけましたが、また在庫切れになったようです。

コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/24 ものずき烏

(投稿済みのミンガス)
2005-05-05 ミンガス・ダイナスティ (追悼バンド)
2005-05-14 プレゼンツ・ミンガス/アー・ウム
2005-07-06 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(タウン・ホール)
2005-07-07 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(ブレーメン)
2005-07-08 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(パリ)
2005-08-03 ミンガス:直立猿人(’56、’70)
2006-01-19 ミンガス:サッド・ジョーンズ&チャールス・ミンガス/ジャズ・エクスペリメント
2006-01-20 ミンガス:ミンガス・スリー/メキシコの想い出
2006-01-21 ミンガス:@アンティーブ(1960)/@モンタレー(1964)
2006-01-22 ミンガス:マイ・フェイヴァリット・クインテット
2006-01-23 ミンガス:モンタレー’65/forモンタレーplayed@UCLA/セクステットinベルリン

ミンガス:モンタレー’65/forモンタレーplayed@UCLA/セクステットinベルリン

2006-01-23 | 音楽 の 紹介
 80年代の末ですが、売れずに2~3ヶ月残っていたのを、観察してましたが、わたしが買ってしまいました。店頭でのLPとCDの取り扱い量が逆転しそうな頃で、ジャズがまだ、通りに面した一階の売り場にあった時分の、御茶ノ水のディスク・ユニオンです。附録は、ボーナス・トラックなどという野暮な物?と違って、グリコのおまけ同様、現物のEP盤です。
"Charles Mingus Octet" East_Coasting(USA)ECEP1
They Trespass The Land Of The Sacred Sioux
 (part 1 / 2)
Lonnie Hillyer, Hobart Dotson (tp) Jimmy Owens (tp,flh)
Charles McPherson (as) Julius Watkins (frh) 
Howard Johnson (tuba) Dannie Richmond (ds)
Charles Mingus (b)
1965/09/18 Monterey Jazz Festival
 両面で9分46秒、なぜかモンタレーでの一般観客を相手にした演奏では不満足だったようで、UCLA(本体、LP盤2枚)でやり直し。 

"Music Written For Monterey, 1965. Not Heard...
Played In Its Entirety, At UCLA. Vols.1 and 2"
                        East_Coasting(USA)JWS-0013/0014
Meditation On Inner Peace
Meditation
Once Upon A Time, 
 There Was A Holding Corporation Called Old America
Ode To Bird And Dizzy
They Trespass The Land Of The Sacred Sioux
The Arts Of Tatum And Freddy Webster
Once Upon A Time, 
 There Was A Holding Corporation Called Old America
Muscrat Ramble
Don't Be Afraid, The Clown's Afraid Too
Don't Let It Happen Here
Charles Mingus (b,p) Dannie Richmond (ds)
Charles McPherson (as) Julius Watkins (frh)
Jimmy Owens (flh,tp) Lonnie Hillyer, Hobart Dotson (tp)
Howard Johnson (tuba)
1965/09/25 UCLA
 限定プレスのようでナンバリングで2桁の数字が打ってあります。オリジナルではなく通販専門レーベルの復刻のようです。おまけでEP(33・1/3 rpm)が1枚入ってました。時が経てばの話ですが、お宝になるかもね。おまけのEPはモンタレー1965から1曲だけ、レコード・プレーヤーで扱いづらいサイズです。LPの方はUCLAでのコンサートで、これもオート・チェンジャー向けにA/D,B/Cのカッティング。今度は、順序を間違いません。
UCLAでのコンサートは、モンタレーで演奏に制約があって、ミンガスが演奏しようとしたものがすべて出し切れなかった、ので行ったのでしょう。観客が限定されている分、ミンガスがピアノでレクチャーしたりしている箇所もあったりして、余裕ですね、そして且つ、大作の実験的なステージと聴いていますが、所要1時間28分25秒、まだ聴きこみが足りないようで、何をミンガスは表現しようとしているのか、つかみ切っていません。でも、この混沌とした状況を感じることができるのが、ミンガスの魅力であることは間違いない。

"Sextet In Berlin" Beppo(ENG)508
History / O.P.
Reincarnation Of A Lovebird
The Man Who Never Sleeps
Eddie Peerson (tp) Charles McPherson (as)
Bobby Jones (ts,cl) Jacki Byard (p)
Charles Mingus (b) Dannie Richmond (ds)
1970/11/05
 ピアノ・トリオを除いて、ミンガスとしては、一番少ない編成のバンドですね。タイトルのとおりで、ベルリンのライブです。観客がラジカセで盗み録りした感じのする録音です。ステージにマイクをセッティングしてなくて観客席にマイクがある。
↑ 投稿の順序が乱れてしまったのですが、この録音は『直立猿人』の再演を行った直後ですね。直後といっても’64の強行スケジュールと違って日程も緩やかに感じてしまうくらい、吹き込みが少ないというか、この時期は人気が低迷していたと思います。

コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/23 ものずき烏

(投稿済みのミンガス)
2005-05-05 ミンガス・ダイナスティ (追悼バンド)
2005-05-14 プレゼンツ・ミンガス/アー・ウム
2005-07-06 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(タウン・ホール)
2005-07-07 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(ブレーメン)
2005-07-08 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(パリ)
2005-08-03 ミンガス:直立猿人(’56、’70)
2006-01-19 ミンガス:サッド・ジョーンズ&チャールス・ミンガス/ジャズ・エクスペリメント
2006-01-20 ミンガス:ミンガス・スリー/メキシコの想い出
2006-01-21 ミンガス:@アンティーブ(1960)/@モンタレー(1964)
2006-01-22 ミンガス:マイ・フェイヴァリット・クインテット

ミンガス:マイ・フェイヴァリット・クインテット

2006-01-22 | 音楽 の 紹介

MY FAVORITE QUINTET: Charles Mingus

 このアルバムのジャケットの表には、 Town Hall Concert featuring Eric Dolphy と記述してあるんです。ドルフィーのファンは期待して購入したかもしれませんね。裏には Charles Mingus: MY FAVORITE QUINTET と一番上にあって、クレジットの記述枠の下隅に小さく、メンバーが書いてあります。このジャケットのデザインを見ただけで、ミンガス・グループの売りがドルフィーであったことが推測されます。ドルフィーをフューチャーしたのは最初に演奏される So Long Eric だけで、これはドルフィーの作曲ではなくミンガスの作。曲名にドルフィーが入っているだけですが、ミンガスがドルフィーに捧げています。
わたしは、ミンガスのファンですから不満はないのですが、このアルバムのメンバーにはドルフィーほどの強烈な個性は感じられません。残り曲はエリントン・メドレーです。タウンホールのコンサートであることは確かなようです。
"My Favorite Quintet" Fantasy(USA)JWS-5 
So Long Eric / Medley part 1 She's Funny That Way
Medley part 2 Embraceable You / I Can't Get Started
Ghost Of A Chance / Old Portrate / Cocktails For Two
Charles McPherson (as) Lonnie Hillyer (tp)
Jaki Byard (p) Charles Mingus (b) Dannie Richmond (ds)
1965/05/13 Town Hall

コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/22 ものずき烏

(投稿済みのミンガス)
2005-05-05 ミンガス・ダイナスティ (追悼バンド)
2005-05-14 プレゼンツ・ミンガス/アー・ウム
2005-07-06 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(タウン・ホール)
2005-07-07 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(ブレーメン)
2005-07-08 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(パリ)
2005-08-03 ミンガス:直立猿人(’56、’70)
2006-01-19 ミンガス:サッド・ジョーンズ&チャールス・ミンガス/ジャズ・エクスペリメント
2006-01-20 ミンガス:ミンガス・スリー/メキシコの想い出
2006-01-21 ミンガス:@アンティーブ(1960)/@モンタレー(1964)

ミンガス:@アンティーブ(1960)/@モンタレー(1964)

2006-01-21 | 音楽 の 紹介
 ブログが楽しそうでしたので、LPをネタにして続けているのですが、ミンガスの投稿順で失敗したようです。今回の2セットのアルバムの間には、『プレゼンツ・ミンガス』とタウン・ホールにはじまる’64ヨーロッパ・ツアーの強行スケジュールが入るべきなのでした。それでないと、ミンガス・バンドに於けるエリック・ドルフィーのポジションが掴めないと思います。
何事もやってみなければ、この失敗も判らなかったということで、ご容赦下さい。リカバリーの意味で、途中に投稿済みのアルバムのサムネイルを並べました。

MINGUS AT ANTIBES / MINGUS AT MONTEREY

"Mingus At Antibes" Atlantic(USA)7_90532-1
guest Bud Powell
Wednesday Night Prayer Meeting
Prayer For Passive Resistance / What Love?
I'll Remember April * / Folk Forms Ⅰ
Better Git In Your Soul
Charles Mingus (b) Ted Curson (tp) Eric Dolphy (as、b.cl)
Booker Ervin (ts) Dannie Richmond (ds)
Bud Powell (p) *
1960/07/13
 とってもお得なLPですね。LP1枚で収録トータルが72分。オリジナルは2枚組みだったのでしょう。LPからCDへ移る過程の大実験で、LPでもこんなに収録できるという、カッティング技術の限界に挑戦したようだ。音は、少しか細い気がするけど、オリジナルと比較できないから、はっきり言ってわかんない。だいたいが買ったはいいけど、一回くらいしか聴いていない、だから溝は綺麗でノイズもない。ジャケットが少し貧相ですね。
 別にミンガスは怒ってはいないのでしょうが、このメンバーはなにかしら喚きながら演奏するのが、持ち味ですね。大体、リーダーのミンガスが喚き始めるんですがね。ミンガスのベースじゃなくて、メンバーを紹介する声が若々しい。
 一曲だけスペシャル・ゲストでバッド・パウエルが参加していますが...唸り(ウナリ)と喚き(ワメキ)で、喚きの圧勝。
↓ 以降のドルフィー参加のミンガス・バンド。


↑ ここまでが、ドルフィーの参加したミンガス・バンド。

"Mingus At Monterey" Fantasy(USA)JWS-001/002
Duke Ellington Medley
  I've Got It Bad / In A Sentimental Mood
  All To Soon / Mood Indigo
  Sophisticated Lady / A Train (part 1)
  A Train (part 2)
Orange Was Color Of Her Dress,Then Blue Silk
  (part 1 / 2)
Meditation On Integratin (part 1 / 2)
Bobby Bryant, Lonnie Hillyer, Melvin Moore (tp)
Lou Blackburn (tb) Red Callender (tuba)
Buddy Collette (as,fl,piccolo) Charles McPherson (as)
John Handy Ⅲ (ts) Jack Nimitz (bs,b.cl)
Dannie Richmond (ds) Jaki Byard (p) Charles Mingus (b)
1964/09/20
 2枚組みでオート・チェンジャー向けでA/D、B/Cの順にカッティングされているのを気がつかずパソコンに取り込んだ。パソコンで順序を入れ替えようといたらソフト(CarryOn)がアン・ノーンのエラーが出てしまいB/C、D面を再度取り込み。好きなアルバムだから我慢できるけど...
 このアルバムは好きなんです。ミンガスはこの年の4月に強行スケジュールでヨーロッパ・ツアーを行ったのですが、大事なメンバーのドルフィーをヨーロッパにおいて来たというか、分かれたわけです。そのドルフィーの代わりと言ってはなんですが、大編成でニューポート・ジャズ・フェスティバルの向こうを張って西海岸のモンタレーでジャズ・フェスティバルをしてるんですね。観客席の幼児の声に、アイ・ライク・ベイビーと答える微笑ましさもあるのですが、ドルフィー在籍中を超える演奏を繰り広げます。
元の録音はモノーラルだったと思いますが、このLPは擬似ステレオで、音質は、あまり良くはありませんね。


コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/21 ものずき烏

(投稿済みのミンガス)
2005-05-05 ミンガス・ダイナスティ (追悼バンド)
2005-05-14 プレゼンツ・ミンガス/アー・ウム
2005-07-06 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(タウン・ホール)
2005-07-07 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(ブレーメン)
2005-07-08 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(パリ)
2005-08-03 ミンガス:直立猿人(’56、’70)
2006-01-19 ミンガス:サッド・ジョーンズ&チャールス・ミンガス/ジャズ・エクスペリメント
2006-01-20 ミンガス:ミンガス・スリー/メキシコの想い出

ミンガス:ミンガス・スリー/メキシコの想い出

2006-01-20 | 音楽 の 紹介
 ミンガスの’57です。日本で言えば昭和三十二年。戦後のどさくさで財を成した人間もいたようだが、みんな貧しかったような気がする。日本の占領期間は終わっていました、でも街には米軍の通信兵が闊歩していた記憶があります。その頃のアメリカさんの音楽ですね。

MINGUS THREE / TIJUANA MOODS:
Charles Mingus

"Mingus Three" Jubilee(SPN)JLP-1054
Yesterdays / Back Home Blues 
I Can't Get StartedHamp's New Blues 
Summertime / Dizzy Moods / Laura
Charles Mingus (b) Hampton Hawes (p) Danny Richmond (ds)
※ Sonny Clark (p)
1957/07/09
 ハンプトン・ホーズのピアノ・トリオとしても良いのですが、ホーズには他にも沢山のトリオ作品がありますので、ミンガス。ドラマーがダニー・リッチモンドですから、ミンガス 決定。ブルースを弾かれてしまうとホーズが濃厚となります。硬質なミンガスのベースがよく歌っています。
 幻の名盤ブームというものがありました。発生源は日本だったと思います。80年代の初頭からフレシュ・サウンドというスペインのレコード会社が、ファンの心理をよく理解してレトロちっくな復刻を行っています。それに比べると日本で復刻した盤は、レーベルまで復刻していないとか、製造するロットが少ないとか、大きな企業組織ゆえの不都合が、気になりましたね。
この盤は、フレッシュ・サウンドの復刻です。作りも、音質も欠点はありません。
※ 昨日リンクを記載したディスコグラフィーでは I Can't Get Started のピアノだけがソニー・クラークとなっています。ジャケットにはソニー・クラークの"ソ"の字もないようですが...、何ででしょ。そう言われればそうなんですが、ブルースの曲は明らかにホーズです。なんか、面白そうなイキサツか因縁がありそうです。日本盤にはなんか書いてあるのでしょうか?
I Can't Get Started を、も一回聴き直しました。ミンガスのベース・ソロがフューチャーされていて、ピアノは適度に絡むていどですね。ホーズは、リズミカルすぎて、この適度の絡みには向かなかったと思いました。

"Tijuana Moods" RCA(JPN)RCP-1168 (メキシコの想い出)
Dizzy Moods / Ysabel's Table Dance
Tijuana Gift Shop
Los Mariachis (The Street Musicians)
Flamingo
Charles Mingus (b) Jimmy Knepper (tb)
Curtis Porter { Shafi Hadi } (as) Clarence Shaw (tp)
Bill Triglia (p) Danny Richmond (ds) Frankie Dunlop (perc)
Ysabel Morel (castinets) Lonnie Elder (voice)
1957/07/18 08/06
 ジャケットのゲーム・マシンのような機械はジューク・ボックスですね。i-Podの形態の小ささと記憶容量の大きさの格差が、恐ろしくなってしまいます。真空管の時代ですから、このレコードを作ったRCAは、その道のトップ・メーカーです。
 その名門電気メーカーのRCAで、主張するミンガスがきわめて冷静に、メキシコの印象を奏でる、ミンガス屈指の傑作。闘争心は押さえ気味ですが、フラメンコの掛け声が、いつものミンガス・バンドの喚きを想起してしまいます。
 あくまでも個人的意見ですが、この『メキシコの思い出』は、最晩年の『クンビア&ジャズ・フュージョン』(1977)と対を成していると思っています。

コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/20 ものずき烏

(投稿済みのミンガス)
2005-05-05 ミンガス・ダイナスティ (追悼バンド)
2005-05-14 プレゼンツ・ミンガス/アー・ウム
2005-07-06 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(タウン・ホール)
2005-07-07 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(ブレーメン)
2005-07-08 ミンガス:’64ヨーロッパ・ツアー(パリ)
2005-08-03 ミンガス:直立猿人(’56、’70)
2006-01-19 ミンガス:サッド・ジョーンズ&チャールス・ミンガス/ジャズ・エクスペリメント

ミンガス:サッド・ジョーンズ&チャールス・ミンガス/ジャズ・エクスペリメント

2006-01-19 | 音楽 の 紹介
 コレクションは、わたしの好奇心の履歴。この履歴を宇宙空間に例えると、一つの銀河系はマイルス・デイヴィス。もう一つはチャールス・ミンガスの銀河系でした。ジョージ・アダムス=ドン・プーレンのカルテットもミンガスの銀河にあったようです。

THAD JONES AND CHARLES MINGUS /
JAZZ EXPERIMENT: Charles Mingus

"Thad Jones And Charles Mingus" Prestige(USA)MPP-2506
Get Out Of Town / One More / I Can't Get Started
More Of The Sauce
Thad Jones (tp) John Dennis (p)
Charles Mingus (b) Max Roach (ds)
Elusive / Somebre Intrusion / Bitty Ditty
You Don't Know What Love Is / Chazzanova
Thad Jones (tp) Frank Wess (ts,fl) Hank Jones (p)
Charles Mingus (b) Kenny Clarke (ds)
1954
 スタジオのセッションが2つなのですが、A、B面の収録を1曲づつ入れ替えるとセッションどうりになると思いますので、 Bitty DittyI Can't Get Started を交換しました。
わたしは、ミンガスとしてまとめようとしているのですが、アルバム・タイトルのとおりにサッド・ジョーンズのアルバムなんでしょう。元は2枚だった?
ワン・ホーンのセッションでサッド・ジョーンズは曲ごとにミュートとオープンを使い分けています。ミュート奏法では物憂げに、オープン奏法では明るく。わたしはオープンが好ましいと思いますが、サッド・ジョーンズのトランペットは個性が弱いですね。
フランク・ウエスが加わったセッションも、サッド・ジョーンズが前面に出ています。このアルバムは、ファンタジー・レーベルがミンガスのネイムバリューを利用して、古い録音を編集したんでしょうね。
チャールス・ミンガス・ディスコグラフィー を参照したところ...、そのようです。

"Jazz Experiment" Jazztone(USA)J-1271
What Is This Thing Called Love / Stormy Weather
Mino Intrusion / Abstraction
Spur Of The Moment / Four Hands
Thrice Upon A Theme
Charles Mingus (b,p) John La Porta (as、cl) 
Teo Marcero (ts) Thad Jones (tp) 
Jackson Wiley (cello) Clem DeRosa (ds)
1954/12
 ジャケットがばらばらになりそうな古いレコード。たぶんトニー・レコードあたりで興味本位で入手したものだろう、初版とは思えないが、このレコード盤のエッジにはギザが入っていて持ちやすい。昔の人はいろんな箇所にアイデアをこらすんだね。盤に傷があって周期的にプチプチいっているが音はそれなりにいいと思う。前掲のアルバムと同様でサッド・ジョーンズが聴けるのは、わたしのコレクションでは貴重。
セロの音色が、キモイ。なれぬ頃はミンガズのベースも聴き方によっては不気味と感じたが、このセロはキモイよ。
テオ・マセロという人物はCBSでプロデューサーに出世?したけれども、この頃はテナー奏者だったんだね。
急にピアノが入るから、誰のピアノかと思ったら、ミンガスでした。それでセロ弾き入れたんだ。
アルバムのタイトルに偽りはありません、エクスペリメント(Experiment:実験)です。英単語1ヶ、実感しました。
ジャケットとレーベルの記載が一致していません。
(ジャケット)→(レーベル)
What Is This Thing Called Love Trigoly Pogo (Trilogy)
Teo Marcero Ted Macero
Thad Jones Oliber King
サッド・ジョーンズは契約の問題で偽名なのは推察。ジャケットとレーベルのどっちを採るか、時と場合によりけりで、このケースは、ジャケットの解説が詳細であることから、ジャケットの勝ち。

コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/19 ものずき烏
(投稿済みのミンガス)



(投稿済みのミンガス追悼バンド:ミンガス・ダイナスティ)

アート・デイヴィス:ライフ/ファラオ・サンダース:オー・ロード、レット・ミー・ドゥ・ノー・ロング

2006-01-18 | 音楽 の 紹介
 アート・デイヴィスはファラオ・サンダースと行動を供にしていたようです。アート・デイヴィス(b)は『アフリカ・ブラス』の頃の、コルトレーンで聴けるのですが、ファラオ・サンダースよりキャリアが長いようです。アート・デイヴィスの代表作は何でしょう? これといったものが見つからない、損な役割の典型的なベース奏者のようです。

LIFE: Art Davis
OH LORD, LET ME DO NO WRONG: Pharoah Sanders

"Life" Soul_Note(ITA)SN-1143
Life / Duo / Blues From Concertpiece For Base
Add
Pharoah Sanders (ts) Art Davis (b) John Hicks (p)
Idris Mohammed (ds)
1985/10/05
 アート・デイヴィス名義のアルバムですが、ファラオ・サンダースの仲間としてくくってます。ファラオ・サンダースのアルバムに比べてやや演奏がまじめというか、スタイルが古い気がしますが、昔のファラオ・サンダースになじんでいるファンには適頃かなぁ。B面の Add はライブ収録です。

"Oh Load, Let Me Do No Wrong" Doctor_Jazz(USA)FW-40952
Oh Load, Let Me Do No Wrong / Equinox
Polka Dots And Moonbeams
If It Wasn't For A Woman / Clear Out Of This World
Next Time You See Me
Pharoah Sanders (ts) Donald Smith (el.p)
Williams S Henderson Ⅲ (p) Tarik Shah (b)
Greg Banoy (ds) Leon Thomas (vocal)
1987
 ボブ・シールのプロデュースで、やたらと陽気だったファラオ・サンダースが落ち着きを取り戻したのかしら...、インパルス、フライング・ダッチマンと数多くのプロデュースで実績のあるボブ・シールの腕を見せてもらいました。レオン・トーマスのボーカルが入る曲は、まるでR&Bですね。ファラオ・サンダースの素はR&Bかも知れません。
 ジャケットのファラオ・サンダースが、玉手箱を開けた浦島太郎なんですが、コルトレーンと一緒の時代が、遠い昔のはなしのようです。

コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/18 ものずき烏
(参考)
2006-01-17 ファラオ・サンダース:リジョイス/ライブ

ファラオ・サンダース:リジョイス/ライブ

2006-01-17 | 音楽 の 紹介
 コルトレーンに住込みで仕えた直弟子と言っておきます。教え方が悪かったのか、コルトレーンの没後に制作したアルバムは、インチキ・カルトに嵌った修行者の様相だったのです。師の教えを、文面だけで理解しようとした不肖の弟子というべきか、...

REJOICE / LIVE: Pharoah Sanders

"Rejoice" Theresa(USA)TR-112/113
Rejoice
Pharoah Sanders (ts) Babatunde (go go bell)
Joe Bonner (p) Art Davis (b) Bobby Hutcherson (vib)
B.Kazuko Ishida (voice) Elvin Jones (ds)
Highlife / Nigerian Juju Hilife / Moment Notice *
Pharoah Sanders (ts,voice) Babatunde (ds,shakeree,voice)
Big Black (conga,voice) Joe Bonner (p,voice)
Peter Fujii (g,voice) Jorge Pomar (b,voice)
Origin + / When Lights Are Low
Pharoah Sanders (ts) Art Davis (b) John Hicks (p)
Billy Higgins (ds) Bobby Hutcherson (vib)
Danny Moore (tp) Steve Turre (tb) 
+)
Flame Braithwaite, Sakinah Muhammad, 
Carrol Wilson Scott (voice) William S.Fischer (vocal arr)
*)
George V.Johnson Jr.(voice)
Central Park West
Pharoah Sanders (ts) Lois Colin (harp) Art Davis (b)
John Hicks (p) Billy Higgins (ds) Danny Moore (tp)
Steve Turre (tb)
Flame Braithwaite, Sakinah Muhammad, 
Carrol Wilson Scott (voice) William S.Fischer (vocal arr)
Ntjilo Ntjilo/Bird Song 
  (Lullaby to a Child about a Canary)
Pharoah Sanders (ts) Joe Bonner (p) Lois Colin (harp)
Farah
Pharoah Sanders (ts) Joe Bonner (p)
1981
 その昔のファラオ・サンダースが、やたらと陽気になったのではないかと思った、アルバムです。その昔(’60~70年代)のリーダー・アルバムはコレクションしてなくて言うのもなんですが、コルトレーンの呪縛から解放されたようですよ。単にボーカルが入っているだけではなく、ピアノもベースも陽気です。昔のフリー・ジャズ・ファンが聴いたらなんと言うかは知りませんが、これなら幅の広いファンに受け入れられる。それで、わたしも見直した。とは言うもののコルトレーンのナンバーを取り上げるあたりは、ビジネス・センスというのか自分の立場を知っているということでしょうか。

"Live" Theresa(USA)TR-116
You've Got To Have Freedom / Easy To Remember
Blues For Santa Cruz / Pharomba
Pharoah Sanders (ts) John Hicks (p)
Walter Booker (b) Idris Muhammad (ds)
1982
 タイトルのとおりライブですから、スタジオでのアルバム購入者を意識することなく普段のファラオ・サンダースだと思います。やっぱり、吹き抜けていて陽気です。
ピアノのジョン・ヒックスが、コルトレーン・グループのマッコイ・タイナーとおなじようにテナー奏者を引き入れ乗せあげます。
前掲アルバムよりは、商業的作為がなくてよろしいのでは...


コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/01/17 ものずき烏