ものずき烏の無味乾燥?文

ブログ発想 LP/LD/CD コレクション作業 進行中。ジャズばっかしじゃないかと言われたら身も蓋もない。

ホロヴィッツ:メトロポリタン・オペラ・ハウス/ラスト・ロマンチック

2005-12-25 | 音楽 の 紹介
 ロッキング・チェアーで、お迎えを待つ老人が、ピアノまで歩くのも大変なのに弾き始めると、がぜんパワフルなのです。この差異で引き付けられました。いつ頃、名声を勝ち得たのかなどは知りません。余命が幾ばくも無いことを、本人も取り巻きも熟知していたのでしょう、続々とアルバムがリリースされました。

HOROWITZ AT THE MET / THE LAST ROMANTIC:
Vladimir Horowitz

"Horowitz At The Met" RCA(GMR)RL-14260
  Live At The Metropolitan Opera House
Scarlatti: Sechs Sonaten
Chopin: Ballade Nr.4 F-Moll, Op.52
Liszt: Ballade Nr.2 H-Moll
Chopin: Walzer Nr.9 As-Dur, Op.69
Rachmaninoff: Prelude Nr.6 G-Moll, Op.23
Vladimir Horowitz (p)
1981/10/25 11/01
 わたしは、もちろん楽曲に親しみはありませんが、この強い打鍵で抑揚と情感たっぷりのピアノは、ホロヴィッツの経歴がどうのこうのという薀蓄なしでも、すごいすばらしいと納得できるのが、神がかりの演奏ということでしょう。
わたしは、この中でリストの演奏がすきですね。ジャズのピアニストなら肘打ちや拳打ちを繰り出すところが、指だけというのが驚きです。
ライブ録音となっていますが咳払いが一箇所程度しか聴こえないので、観客なしのライブかと思っていましたが、最終トラックのラフマニノフの演奏が終わった途端に割れんばかりの拍手と歓声が起こります。

"Horowitz" Grammophon(GMR)419_045-1
  featured film The Last Romantic
Bach, Busoni: Num Komm'd Heiden Heiland
Mozart: Piano Sonata In C Major
  Allegro Moderato / Andante contabile / Allegretto
Chopin: Mazurka In C Major
Chopin: Scherzo No.1 In B Minor
Schubert: Impromptu In A Flat Major
Liszt: Consolation No.3 In D Flat Major
Schumann: Novellette In F Major
Rachmaninov: Prelude In G Sharp Minor
Scriabin: Etude In C Sharp Minor
Chopin: Polonaise No.6 In A Flat Major
Moszkowski: Etude In F Major
Vladimir Horowitz (p)
1985/04
 わたしのホロヴィッツのコレクションは、最晩年ということになり、一人の作曲家を取り上げたアルバムではなく、これまでホロヴィッツが採り上げた作曲家を網羅するような編成になっています。
このアルバムは、ホロヴィッツの記録映画(ドキュメント)のサウンドトラックのようですが、よく判りません。アルバムのタイトルは 『HOROWITZ』となっていますが、記録映画のタイトルは 『Last Romantic』となっています。
CDの編成と同一なのでしょうか、このLPの収録時間は64分3秒もあります。思い出してみれば、LPからCDへの切り替えはジャズよりクラシックの愛好家が積極的でした。クラシックの聴き方だと、LP特有のノイズは、気触りになるようですね。いまのところ、わたしのBGMにクラシックは向きません。

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2005/12/25 ものずき烏