からくの一人遊び

音楽、小説、映画、何でも紹介、あと雑文です。

転校生

2016-07-03 | 映画
ここらで一休み。
映画の紹介でもしようか。




転校生
大林宣彦監督の昭和の名作です。

主演は
尾美としのり・小林聡美

1982年公開です。

男と女の体が入れ替わり、最初は戸惑い、いくつかのトラブルに見舞われるが次第にお互いがお互いを理解しあうという内容。

低予算で制作され、地味な映画だったが、思いのほか大衆に受け入れられ、また日本テレビでも放映され、高視聴率をマークした。
尾道を舞台としており、その後の「時をかける少女」、「さびしんぼう」と合わせて”尾道三部作”と言われた。
劇中、「タイスの瞑想曲」や「トロイメライ」など、誰もが馴染み深いクラシック名曲の数々が嫋嫋と流れ効果を挙げている。
また、この映画は1950年代のアメリカンシネマを意識した演出がいくつか盛り込まれており、大林監督の一種のオマージュ的作風となっている。
まだ観たことのない人は一度観てみることをお勧めする。
ただし、その後、リメイク版が制作されているので、注意!!
間違ってこちらを観ることなかれ・・・。
私の独断と偏見によると、こちらは前作を超えられていない。
はっきりいって、駄作。

因みに「トロイメライ」とはこういう音楽。
シューマン/子供の情景 7.トロイメライ,Op.15/演奏:ブルーノ・リグット
コメント (4)
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おなじ話 / ハンバートハンバート

2016-07-03 | 音楽
おなじ話 / ハンバートハンバート


ハンバートハンバートです。

私は無神論者である。
神を信じないとはなんたるふとどきもの、と言われそうだが、そうなってしまったのには理由がある。
その理由とは?
・・・それには過去を遡らなければならない。


忘れもしない1974年当時、我が家はある神道系の信者であった。
それほど熱心な信者ではなかったが、そこそこつかず離れずのようなそんな感じだった。
それが、事態が一変するような出来事が起こる。

母が精神を病んでしまったのだ。
今でいうならば、更年期うつというやつだ。

彼女はいくつもの病院を回ったが病状は回復せず、苦しんでいた。
どこに行っても薬のみを処方されるだけで、根本的な解決にはならなかった。

そんなとき声をかけてきたのが、その神道系宗教の人間だった。
「A県にある修行場に来ないか、修行をすれば救われますよ」
とそんなことを言ったらしい。

母は病気を克服するための最後の砦と考え、その場所へ修行に行った。
一年間だ。
父が単身赴任していたため、その間、兄弟たちは協力して家事をこなし、生活を維持してきた。
辛いこともあったが、結構楽しくやっていた記憶もある。

そして一年たって帰ってきた我が母は・・・。
そう、見事に洗脳されて帰ってきたのである。
なにをするにも、なにを考えるにも神様が第一、という考えに染まっていた。
病気が治るどころか、以前にも増してありもしないことを口走るようになっていた。

私たちは驚愕した。
そして、この状況にどう対処したらよいか相談し、母を説得することに努めた。
その説得は、長く苦しい日々であった。

結局、母が元に戻るのに、また一年を費やした。

その当時のことは忘れようとしても忘れられない。
思春期に入っていた私は、その出来事が原因で神を受け付けられなくなっていた。
無神論者になったのはそのためだ。


今でも神は信じていない。宗教も信じない。

しかし、最近その考えも絶対とは言えなくなってきた。

妙な現象に襲われているのだ。

ふと、目に見えない誰かが私の傍にいるのを感じるときがある。
何故かはわからない。
でも感じる。
理屈ではない。
確かに感じるのだ。

もしかして・・・
と、私は思い当たり、でも思い直し、首をふる。

「信じる者は救われる、か」
私も気が弱くなってきたんだろうか。












コメント (2)
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