50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

理恵はそれから・・・

2015-07-16 19:29:09 | 小説
理恵はそれから岬ホテルまでの車中で、敏彦を遠ざけていっている。目を閉じていると、意識的にふるさとの彼にかまけているのだった。時にはマスクの唇をゆるめる理恵にして。

(つづく)