50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

「アンニュイにでかけてどうなるものでもないが」

2015-07-21 20:15:40 | 小説
「アンニュイにでかけてどうなるものでもないが」
で幸男はつい舌打ちしていっていた。遠くあこがれる人らが多くいるだろう、その人らはきっと近くの他人を蔑みがちなんだ・・・・・・。世間に顔向けできなくなればおしまいと深刻に考えている。今にも獣に食われる兎のように、幸男はやたら足を速めていくものだった。

(つづく)