50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

その背中を道江は払い終え、・・・

2015-07-18 18:14:21 | 小説
その背中を道江は払い終え、平日に似せてさりげなく佇み、春子のもみじのような手をふった。
幸男は休日の朝から、珍しく、喫茶・アンニュイにでかけていく。その道、住宅街の道で理恵が頭の中から離れない。
「宇礼市で騒がれてはおしまいだ」

(つづく)