「ぼくはただ、ただ嬉しい、そればかりなんです・・・・・・ 2015-07-13 19:07:26 | 小説 「ぼくはただ、ただ嬉しい、そればかりなんです・・・・・・理恵、否あなたが一人でいたい気持ちは痛いほどわかりました」 幸男はちらりバックミラーを気にしてそう言う。危険な行動、それが世間に知られることは家庭の崩壊、宇礼市での渦巻くだろう妬みによる破滅、とじわりと胸に広がる思いを抱いている。 (つづく)