鮃 狂 (ひらめくるい)

サーフで、ルアーのヒラメ釣りをメインに、釣りを楽しむ中年おじさんの釣行記です。

厳しい遠浅の海

2013年06月04日 22時28分05秒 | ソルトルアー釣行

 

 土曜日は、娘の運動会。今年から春の開催になって、気温的に若年寄りのオイラには、優しくなったが、今年が我が家にとっての最後の小学校の運動会となった。


 春に運動会の報を聞いて、それなら耐えられると、久しぶりに嫁の東京の両親も観戦に来てくれて、その甲斐あってか、息子と娘、通算12年目にして初めて娘が1等賞を獲った。



そして翌日曜日。嫁の両親が津波の後を見てみたいとのリクエストなので、あまり気乗りしなかったけど、震災後、初めて小名浜以北に車を向けた。



 始めは、復興がこのところ急ピッチで進む大津港。

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 続いて、完全復興を果した六角堂を見学。

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 天心が、傷心した心の癒しに平潟の地を選び、そして釣りに没頭したことを知り、なんだか凄く親しみを感じた。



 

ここまでは良かった。車を、更に北に走らせ、小名浜を超え、薄磯、豊間、新舞子へ。



「愕然とした」。



 海岸沿いの込み入っていて、見通しの悪かった道路が、何も無い、いや、ブロック塀や住宅の基礎以外を残し、完全に消滅していた。



 「いったい、どれだけの悲劇がこの地区を襲ったんだろう」。



一気に気持ちが消沈した。「俺には、何ができるんだろう」。



 たかだか、ブログを書いたところで、せいぜい地元の人間が海に多少帰ってきたかも知れないけど、以前、遠方からの釣師は殆ど見えない。



「無力だ!」。



 この惨状を目の当たりにして、釣りなんかしているオイラは、所詮部外者、傍観者なのだとの思いに打ちひしがれた。



そんなせいか、月曜も休みだったけど、気乗りしないままフカセと思い、コマセを買い込んで釣り場に着くと、ライフジャケットが無い!。



予備ケースは携帯していたから、そいつを使えば、釣りはできるが、やる気も起こらず1ぱちで、貴重な晴れの一日を潰した。



今日、それでもと思い、まだウネリの残るサーフに仕事帰りに出撃。



何も起こらない、遠浅の海。



沖は、油を流したような凪なのに、手前だけ浅いもんだから、波高が以上に高いし、水温上昇に伴って、この時期恒例のちぎれた海草の浮遊する海。



 「なんか、益々気が重くなった」。




天心が、そうしてもらった様に、この心の重みを、海が癒してくれるのだろうか?。



果たして天心も、大津波に遭遇していたら、癒しを海に求められたのだろうか・・・・・。




 それでも、オイラは海に行くんだろうなぁ。




海を畏怖しても嫌いには、なれないもんなぁ。