京都のいぬぅ

I wanna be a master of life.

子供と大人の記憶のメカニズム

2006年05月17日 18時48分20秒 | 
小さいころは、すべての国の国旗と名前や、すべての恐竜や昆虫の名前など簡単に覚えれたのに、
最近、ますます物覚えが悪くなっている気がするなんて、誰しもが感じるところでしょう。

しかし、これは遺伝子に組み込まれてことでどうしようもないことなのです。
記憶に関わる分子としてNMDA型グルタミン酸受容体というものがあります。
この分子はいくつかのサブユニットから構成されますが、
生まれたての子供のサブユニットと大人のサブユニットの構成はちがうのです。

子供にみられるサブユニットをもっていると、
記憶力が断然増すことがマウスでの実験で分かっています。
子供は周りの環境に適応すべく、
大人では考えられないくらい驚くべき速さで学習し成長していきますが、
その記憶力のよさは、この分子が関わっていると言われています。

そして、成長するにつれて、この分子のサブユニットは
記憶力が低下するサブユニットへと変わってきます。
つまり、大人が子供に比べて物覚えが悪いのは
あらかじめ決められていることなのです

それでは、なぜそういうように仕組まれているのかについては
また次回お話します。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
フムフム・・ (かめ吉)
2006-05-18 10:34:32
早く続きが知りたいです

毎日なにげなく過ぎていきますが、いぬぅさんのブログを読むと「生命」の凄さを感じます。

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生命ってスゲェ (京都のいぬぅ)
2006-05-20 10:22:37
わたしは生命の神秘にとりつかれた一人です



無数の神経で構成される脳に、宇宙と同じ輝きを見ました

笑ってやってください
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笑いませんよ!! (かめ吉)
2006-05-22 14:25:19
いぬぅさんのような研究者がいらしゃってこそ、私たちは何不自由なく生活できるんです。

これからも研究がんばってください



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