京都のいぬぅ

I wanna be a master of life.

記憶力の低下は進化のうえで必然!?

2006年05月18日 22時36分24秒 | 
前回は大人になると自然と子供のころの記憶力を失い、
しだいに新しいことが覚えにくくなるという話でした

これは、なぜか?
いくつかの説がありますが、はっきりしたことは分かりません。

ひとつ目は、記憶というのは脳に負担がかかり、
脳は情報容量が限界に達しないように、
制限をかけているというもの。
しかし、サヴァン症候群の患者の中には
一度見たものはすべて覚えてしまう人がいますから
(そのうち詳しく紹介します)、
脳に限界があるのかは少々疑問です

二つ目は経験の量と記憶すべき量は反比例するという説明。
(進化論の観点からもこの説はいい感じです

「四十にして惑わず」
孔子が言った言葉ですが、
この言葉はよく的を得ているでしょう
人は生まれてから、さまざまなことを覚え経験し、
ときには人生に迷い、挫折を味わったりしながら、
人生において自分自身の生きていく指針ともいうべき価値観を築き上げていきます。
当然、覚えるべき事柄も減っていきます。
現実なんて白黒はっきりしたことなんてほとんどなくて、たいていグレーですし、
幼児並みの速さで記憶しつづけていたら、
いつまでたっても価値観が定まらず人生に迷い続けてしまします。
(思春期のような悶々とした大人なんてみたくないですよねぇ

大人の果たすべき役割とは、それはいままで蓄積してきた経験をいかして
次の世代を導くことにあります。
次の世代の者たちはそれを覚え、引継ぎ、また次の世代へと伝える。
こうして、命のリレーは永遠に引き継がれるのです

ですので、記憶力が悪くなったといっても、なんら引け目を感じることはないのです。あなたはすでに次に世代を導く役目を負っているのですから


とはいえ、このまま記憶力が衰えるのを黙ってみていてホントにいいの?
という話を今度します

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