京都のいぬぅ

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ボケないインド人 アルツハイマー病への備え(1)

2006年10月24日 08時14分28秒 | 
「カレーを毎日食べているインド人にはボケる人が少ない」
そんなうわさも確かめてみようとするのが科学者。
で、実際調べてみると驚くべきことに
カレーをよく食べるインド人は米国人に比べ
アルツハイマー病の発症率が4分の1しかないことがわかり、
そのあと、カレーの成分とボケ予防について本格的に始まったのです。

さて、アルツハイマー病とは
神経細胞の脱落により大脳が萎縮し、一般に痴呆と呼ばれる症状がでる病気です。
原因はアミロイドベータが繊維化(蓄積)し毒性を持つことで、神経細胞が死滅することにあります。

現在、アリセプト(日本で唯一のアルツハイマーの薬)がありますが、
この薬も症状を改善するだけで、神経細胞の死滅は防げません。
アルツハイマー病の研究は世界中で盛んに行われています。
免疫細胞を用いて原因物質であるアミロイドベータの生成、蓄積を防ごうとするなど、
有効な治療になりえそうな成果がちらほらと出てきていますが、
完全な治療法はまだ先のことになりそうです。

完治する術がないのなら、
病気に対する備えとしては、
病気にかからないように予防するか、
早期発見によって進行を抑えるか(アルツハイマー病の初期段階ならアリセプトで十分有効)
ということが必要となります。

では、次回にインド人の話に戻りましょう。
カレーに含まれるクルクミンという成分(ウコンの成分)を調べると
アミロイドメータの繊維化し蓄積することを抑えることがわかりました。
マウスにクルクミンを与え続けると、アルツハイマー病が発症しにくいことが確認できました。

つまり、カレー(ウコン)によってアルツハイマー病の発症を遅らせることができるのです。
同じように食べ物によって発症の予防が期待できるのが
赤ワインに含まれるポリフェノールや、ハーブの一種のローズマリーです。

食べ物による予防だけでなく、
薬による予防の研究も進んでいます。
間接リウマチ患者に投与する鎮静剤にアミロイドベータ生成を妨げる作用が確認され
現在、臨床試験の段階に入っています。
近いうちに病院で使われるようになるでしょう。
(人体に影響がないのはすでに確認ずみですしね。)

では次回、アルツハイマー病の早期発見について触れていきます。

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