宙(そら)日記

デモクラティックスクール宙(そら)、神戸サドベリーでスタッフをしていたターボウの個人ブログ

メンバーが学校を育てる

2008-09-14 21:37:41 | 自由、選択、団体へのコミットメント
デモクラティックスクール宙(そら)のメンバーはまだまだ十分と言えるほど多くありません。スクールの運営は行われ、私たちスタッフは給与をもらっていますが、安定経営とまでは言えません。


今の宙(そら)に必要なもの、それは宙(そら)の存在を世の中に広く知らしめて、宙(そら)に来れば輝くはずの子どもをもっとたくさん見つけだすことです。


そのための方法を見つけ出すのは、大人であるスタッフの仕事です。



私はデモクラティックスクールのことを、サドベリー・バレー・スクールの創始者であるダニエル・グリーンバーグさんの著書『世界一素敵な学校―サドベリー・バレー物語』で知りました。


たしかにこれは、サドベリー・モデルの学校を興味深く伝えてくれる本です。


しかし、わたしが本当にデモクラティックスクールの素晴らしさを実感したのは、宙(そら)に来てからです。


宙(そら)にいる今のメンバーをみて、デモクラティックスクールの正しさを実感できました。


今もまだまだ日々新しいことを発見し学びながら、その正しさを実感しています。


なぜそう実感できるのかは、これまでの記事で書いてきたつもりですし、これからも書いていきたいと思います。



私は他のデモクラティックスクールのことを知らないのですが、ここまでデモクラティックスクールを実践し、デモクラティックスクールの素晴らしさを引き出しているのは、今のメンバーたちがいるからかもしれません。



デモクラティックスクールは自由にあふれた学校です。


だからこそ厳しい学校でもあります。


メンバーたちには、学校に来なければならない義務はありませんし、学校に来て何かをしなければならないという義務もありませんし、ミーティングに出て学校のルールを作らなければならないという義務もありません。


これだけ義務がない中で、今のメンバーたちは宙(そら)に来て、活動し、ミーティングで話し合いルールを決めていきます。


このことを実行するためには、「自分は宙(そら)でやって行くのだ」という強い動機づけを必要とすることは、想像に難くありません。


それだけ意識の高いメンバーによって宙(そら)は今支えられています。


デモクラティックスクール宙(そら)が始まって四年。


宙(そら)は、デモクラティックスクール宙(そら)という環境がメンバーに素晴らしいものをもたらしていると同じように、あるいはそれ以上に、メンバーたちが宙(そら)に素晴らしいものをもたらし、宙(そら)を育てているのかもしれません。


このメンバーたちが育てている宙(そら)を維持し続けるためにスタッフができる最大のことは、宙(そら)に来れば輝くはずの子どもをもっとたくさん見つけだすことです。


>>子ども「が」まなぶ 「超」学校。
    都会のサドベリー・スクール
    デモクラティックスクール 宙(そら)

 〒662-0837 兵庫県西宮市広田町2-15
 Tel/Fax 0798-70-0777
 公式HP


日本におけるデモクラティックスクールの「これまで」と「いま」を紹介した『自分を生きる学校』(デモクラティック・スクールを考える会編 せせらぎ出版)好評発売中 宙(そら)のメンバー・保護者・スタッフも書いてます。 

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